[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

ip ospf message-digest-key

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IPルーティング / 経路制御(OSPF)


(config-if)# ip ospf [A.B.C.D] message-digest-key <1-255> md5 [8] PASSWORD

(config-if)# no ip ospf [A.B.C.D] message-digest-key <1-255>


対象OSPFインターフェースで使用するMD5ダイジェスト認証用の鍵を設定する。1つのOSPFインターフェースには、255個まで鍵を設定できる。
no形式で実行した場合は、指定した鍵を削除する。

本コマンドは、エリア内またはインターフェースでの認証方法がMD5ダイジェスト認証の場合(area authenticationコマンド、または、ip ospf authenticationコマンドでmessage-digestオプションを指定した場合)にのみ有効。MD5ダイジェスト認証を使うときは、同一サブネット上のすべてのOSPFインターフェースで同じ鍵セットを使用するよう設定しなくてはならない(鍵の番号と値が一致していなくてはならない)。

なお、簡易パスワード認証を使用する場合(area authenticationコマンド、または、ip ospf authenticationコマンドでmessage-digestオプションを指定しなかった場合)は、ip ospf authentication-keyコマンドでパスワードを設定する。


パラメーター

A.B.C.D OSPFインターフェースのIPアドレス
<1-255> 鍵番号(Key ID)
8 後続のPASSWORDがすでに暗号化されたパスワードであることを示す。これは通常コンフィグファイル中で使用されるもので、コマンドラインから使うものではない
PASSWORD 鍵の値(文字列)。最大16文字。大文字小文字を区別する


使用例

■ OSPFインターフェースtunnel 0でMD5ダイジェスト認証を行うよう設定し、MD5認証鍵「1」の値を「chikasenaridenn」に設定する。

*Router(config)# interface tunnel 0
*Router(config-if)# ip ospf authentication message-digest
*Router(config-if)# ip ospf message-digest-key 1 md5 chikasenaridenn


注意・補足事項

■ パスワード暗号化サービス(service password-encryptionコマンド)が有効になっている場合、本コマンドで設定したパスワードは暗号化された形式でコンフィグに保存される。このとき、後続の文字列が暗号化されたパスワードであることを示すキーワード「8」が自動的に付加される。

■ パスワードに使用可能な文字は、「運用・管理」/「コマンドラインインターフェース(CLI)」の「使用できる文字」を参照。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip ospf message-digest-key(インターフェースモード)


関連コマンド

area authentication(OSPFモード)
ip ospf authentication(インターフェースモード)
service password-encryption(グローバルコンフィグモード)
show ip ospf(非特権EXECモード)
show ip ospf interface(非特権EXECモード)



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