[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

ipv6 address autoconfig

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IPv6ルーティング / IPv6インターフェース

(config-if)# ipv6 address autoconfig [IFNAME] [default-router]

(config-if)# no ipv6 address autoconfig

対象インターフェースまたは指定したインターフェースのIPv6アドレスを、対象インターフェースで受信したルーター通知（RA）によって自動設定する。
no形式で実行した場合は、RAによる自動設定を無効にする。
初期設定は無効。


パラメーター

IFNAME アドレス自動設定の対象インターフェース名。RAパケットを受信したのとは異なるインターフェースにアドレスを自動設定したいときに指定する
default-router 受信したRAパケットの送信元IPv6アドレスをIPv6のデフォルトゲートウェイとして使用する場合に指定する


使用例

■ gigabitEthernet 0インターフェースで受信したRAパケットの情報にもとづき、同インターフェースのアドレスを自動設定する。

*Router(config)# interface gigabitEthernet 0 ↓
*Router(config-if)# ipv6 address autoconfig ↓


■ gigabitEthernet 0インターフェースで受信したRAパケットの情報にもとづき、vlan 1インターフェースのIPv6アドレスを自動設定する。また、RAパケットの送信元をデフォルトゲートウェイとして経路表に登録する。
なお、この例のように、RAを受信したのとは異なるインターフェースにアドレスを自動設定する場合は、NDプロキシー（ipv6 nd proxyコマンド）を併用すること。

*Router(config)# interface gigabitEthernet 0 ↓
*Router(config-if)# ipv6 address autoconfig vlan 1 default-router ↓
*Router(config-if)# ipv6 nd proxy vlan 1 ↓


注意・補足事項

■ すでにIPv6のデフォルト経路が存在する場合は、default-routerを指定してもデフォルト経路は更新されない（IPv6経路表にRA由来のデフォルト経路は登録されない）。

■ RAに由来するデフォルト経路の管理距離は 0（最優先）。このため、RAに由来するデフォルト経路の登録後に他のデフォルト経路を登録あるいは学習したとしても、RAの有効期間が切れたり、RAによる自動設定が無効化されたりするまではRA由来のデフォルト経路が優先的に使われる。

■ 対象インターフェースにリンクローカルアドレスが設定されていない場合は、本コマンド実行時にリンクローカルアドレスも自動設定される。

■ IPv6アドレスをRAで自動設定しているインターフェース（本コマンドを実行しているインターフェース）では、ルーター通知（RA）パケットの送信はできない（ipv6 nd suppress-raコマンドをno形式で実行できない）。

■ IFNAMEパラメーターは、NTT東日本/NTT西日本のフレッツ 光ネクストを利用したIPv6接続環境において、ひかり電話契約なしのIPv6 IPoE接続を行うための機能であり、NDプロキシー（ipv6 nd proxyコマンド）との併用が必須。他の用途での使用はサポート対象外なので、別途提供の設定例集にしたがって設定すること。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ipv6 address autoconfig（インターフェースモード）


関連コマンド

ipv6 interface-identifier（インターフェースモード）
ipv6 nd proxy（インターフェースモード）
ipv6 nd suppress-ra（インターフェースモード）
show interface（非特権EXECモード）
show ipv6 gateways（非特権EXECモード）
show ipv6 interface（非特権EXECモード）
show ipv6 route（非特権EXECモード）
show ipv6 route database（非特権EXECモード）


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