[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.4.1

インターフェース / 一般設定


インターフェースの種類
インターフェース名
インターフェースの指定方法
インターフェースの設定例
インターフェースの情報確認


ここでは、各種インターフェースの基本的な操作方法について解説します。

インターフェースの種類

■ 本製品の物理インターフェースは次の2種類です。
(コンソールポートはネットワークポートでないため除外しています)


本製品のスイッチポートはすべてモジュール式(SFP、SFP+、QSFP+)であり、取り外しが可能です。また、使用可能なメディアもさまざまです。

マネージメント用Ethernetポートは、管理作業専用の10/100/1000BASE-Tポートで、運用ネットワークに影響を与えることなく、ファームウェアや設定ファイルを転送したり、SNMPで情報を取得したりすることを目的としています。

■ 本製品では、スイッチポートを複数束ねて1つのポート(トランクグループ)として使用することもできます(IEEE 802.3ad リンクアグリゲーション、および、レジリエントイーサネットファブリック(REF))。

トランクグループには、手動設定のもの(スタティックチャンネルグループ)と自動設定のもの(LACPチャンネルグループ)、さらには、LACPチャンネルグループを独自拡張して複数装置にまたがらせたもの(REFグループ)があり、それぞれ単一のスイッチポートとほぼ同様に扱うことができます。


■ 仮想的なインターフェースとしては、VLAN(バーチャルLAN)があります。
VLANはスイッチポートをグループ化したもので、各VLANがそれぞれ独立したブロードキャストドメインを形成します。同一VLANに所属するスイッチポート間ではレイヤー2スイッチング処理が行われます。
初期状態ではすべてのポートがvlan1(デフォルトVLAN)に所属しています。


■ さらに上位の論理インターフェースとしては、IP(IPv4)インターフェースがあります。
IPインターフェースは、VLANかマネージメント用EthernetポートにIPアドレスを設定することで作成します(設定できるIPアドレスの数は、いずれかのVLANに1個とeth0に1個です)。

Note - 個々のスイッチポートにIPアドレスを直接設定することはできません。IPアドレスの設定は、スイッチポートをグループ化したVLANに対して行います。

IPインターフェースは、SNMP、Telnet、SSHなどの管理機能のために利用されます。

インターフェース名

インターフェース名は、「インターフェースの種類を表す記号(文字列)」と「同一種類の個々のインターフェースを区別するための番号」を組み合わせた形式で表します。次にインターフェース名の具体例を示します。


インターフェースの指定方法

インターフェースに対する設定コマンドを実行するときは、グローバルコンフィグモードのinterfaceコマンドで設定対象のインターフェース名を指定し、該当インターフェースの設定を行うためのインターフェースモードに入る必要があります。

次に例を示します。

■ スイッチポート1.0.1の設定を行うため、インターフェースモードに移行する。

awplus(config)# interface port1.0.1
awplus(config-if)# 


interfaceコマンドでは、同じ種類であれば複数のインターフェースを一度に指定することも可能です。


Note - インターフェースを複数指定するときは、カンマ、ハイフンの前後にスペースを入れないでください。入れるとエラーになります。

インターフェースの設定例

以下では、インターフェースの設定を行う具体的なコマンド例を示します。
なお、ここではあくまでもインターフェース設定の概要を示すことが目的なので、設定内容の詳細については、それぞれのコマンドのページや機能解説編をご覧ください。

■ スイッチポートにメモ(説明文)を付けます。説明文はshow interfaceコマンドやshow interface statusコマンドで表示されます。

awplus(config)# interface port1.0.1
awplus(config-if)# description Connected to 3rd floor switch


■ スイッチポート1.0.1〜1.0.4を束ねて手動設定のトランクグループ(スタティックチャンネルグループ)「1」を作成します。

awplus(config)# interface port1.0.1-1.0.4
awplus(config-if)# static-channel-group 1


■ スイッチポート1.0.5にSFPモジュールを装着するため、通信モードをオートネゴシエーションするよう設定します。
初期設定の10000Mbps Full DuplexはSFP+モジュール用の設定なので、SFPを使用する場合は、speedコマンド、duplexコマンドを使って「1000/full」か「auto/auto」に設定を変更してください。

awplus(config)# interface port1.0.5
awplus(config-if)# speed auto
awplus(config-if)# duplex auto


■ スイッチポート1.0.5をSFPモジュールからSFP+モジュールに変更するため、通信モードを初期設定の10000Mbps Full Duplexに戻します。

awplus(config)# interface port1.0.5
awplus(config-if)# no speed
awplus(config-if)# no duplex


■ スイッチポート1.0.12を無効化します。

awplus(config)# interface port1.0.12
awplus(config-if)# shutdown


■ スイッチポート1.0.12を再度有効化します。

awplus(config)# interface port1.0.12
awplus(config-if)# no shutdown


■ VLAN 10を作成します。

awplus(config)# vlan database
awplus(config-vlan)# vlan 10


■ スイッチポートをVLAN 10に割り当てます。

awplus(config)# interface port1.0.1-1.0.8
awplus(config-if)# switchport mode access
awplus(config-if)# switchport access vlan 10


■ マネージメント用EthernetポートにIPアドレスを設定します。

awplus(config)# interface eth0
awplus(config-if)# ip address 192.168.1.1/24


インターフェースの情報確認

■ インターフェースの全般的な情報は、show interfaceコマンドで確認します。

awplus# show interface eth0

Interface eth0
  Link is UP, administrative state is UP
  Address is 00e0.0c02.00fd
  Description:
  mtu 1500
  current duplex half, current speed 10, polarity auto
  configured duplex auto, configured speed auto
    input packets 6238, bytes 515970, dropped 0, multicast packets 803
    output packets 330, bytes 37073, multicast packets 6 broadcast packets 0



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