[index] CentreCOM GS900M V2シリーズ コマンドリファレンス 2.3.2

運用・管理/SNMP


  - 基本設定
  - その他


本製品は、ネットワーク管理プロトコルSNMP(Simple Network Management Protocol)のバージョン1(SNMPv1)とバージョン2c(SNMPv2c)に対応しています。

以下では、コマンドラインインターフェースによる設定方法を説明します。なお、Web GUIでは「システム設定」-「SNMP」で設定できます。(詳細は「Web GUI」/「システム設定」をご覧ください。)

 

基本設定

ここでは、SNMP機能を利用するために必要な最小限の設定を紹介します。以下の例では、IPの設定は終わっているものとします。

表 1
SNMPコミュニティー viewers(読み出しのみ)
SNMP管理ステーションのIPアドレス 192.168.11.5
SNMPトラップホストのIPアドレス 192.168.11.5
コミュニティー「viewers」の認証トラップの送信 有効


  1. SNMPエージェントを有効にします。


  2. CREATE SNMP COMMUNITYコマンドで、SNMPコミュニティーを作成します。
    ここでは、読み出し専用のコミュニティー「viewers」を作成します。また、認証トラップをオンにして、不正なSNMPアクセスに対してトラップを発生するよう設定します。


    Note - コミュニティー名は表示のみ大文字と小文字を区別します。

    Note - コミュニティー名はSNMPにおいてパスワードのような役割を果たしますので注意が必要です。書き込み権限のあるコミュニティーを作成した場合、コミュニティー名を使用して、スイッチの設定を外部から変更されてしまう可能性があります。

    Note - 多くのネットワーク機器やSNMPマネージャーソフトには、慣例として読み出し権限のみを持つコミュニティーとして「public」が、書き込み権限を持つコミュニティーとして「private」がデフォルトで設定されています。

  3. ENABLE SNMP COMMUNITYコマンドで、コミュニティー「viewers」を有効にします。


  4. ENABLE SNMP TRAPコマンドで、認証トラップの生成を有効にします。


  5. ENABLE SNMP COMMUNITY TRAPコマンドで、トラップホストに対するトラップの送信を有効にします。


    Note - 本コマンドを実行しないとトラップが送信されません。

基本設定は以上です。

これにより、SNMPマネージャー(192.168.11.5)から本製品のMIB情報を取得できるようになります。また、本製品からのSNMPトラップがマネージャーに送信されるようになります。


 

その他

■ 管理ステーションやトラップホストの追加、生成するトラップの種類を指定するには、ADD SNMP COMMUNITYコマンドを使います。次の例では、コミュニティー「viewers」に管理ホスト「192.168.10.10」、トラップホスト「192.168.10.10」を追加しています。


■ 書き込み権限を持つコミュニティーを作成するには、CREATE SNMP COMMUNITYコマンドのACCESSパラメーターに「WRITE」を指定します(ACCESSパラメーター省略時の権限は読み込みのみ(READ)です)。


■ 本製品のSNMPエージェントは、デフォルトでは管理ステーションとして登録されたコンピューター以外からのSNMP要求には応答しません。この制限をなくすには、コミュニティーのOPEN(open access)パラメーターをYES(またはON、TRUE)にします。次に具体例を挙げます。


■ SNMPの設定を確認するには、SHOW SNMPコマンド、SHOW SNMP COMMUNITYコマンドを使います。


■ トラップは、デフォルトではオフになっています。トラップを有効にするには、ENABLE SNMP TRAPコマンドを使います。


■ トラップの設定を確認するには、SHOW SNMP TRAPコマンドを使います。


■ 指定したインターフェースでリンクアップ/リンクダウントラップを生成するようにするは、ENABLE INTERFACE LINKTRAPコマンドを使います。デフォルトではオフになっています。


■ 指定したインターフェースの情報を確認するには、SHOW INTERFACEコマンドを使います。


■ 本製品のシステム名(sysName)を設定するには、SET SYSTEMコマンドのNAMEパラメーターで指定します。


■ 本製品の設置場所(sysLocation)を設定するには、SET SYSTEMコマンドのLOCATIONパラメーターで指定します。


■ 本製品の管理責任者(sysContact)を設定するには、SET SYSTEMコマンドのCONTACTパラメーターで指定します。





(C) 2009-2011 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-001180 Rev.E