[index] CentreCOM 9924Ts コマンドリファレンス 3.1

CREATE EPSR

カテゴリー:スイッチング / イーサネットリングプロテクション(EPSR)


CREATE EPSR=epsrname MODE=MASTER CONTROLVLAN={vlanname|1..4094} PRIMARYPORT=port-number [HELLOTIME=timer1] [FAILOVERTIME=timer2] [RINGFLAPTIME=0..65535] [TRAP={ENABLED|DISABLED}]

CREATE EPSR=epsrname MODE=TRANSIT CONTROLVLAN={vlanname|1..4094} [TRAP={ENABLED|DISABLED}]

epsrname: EPSRドメイン名(1〜15文字。英数字とアンダースコア(_)、ハイフンを使用可能。ただし、「ALL」は指定できない。大文字小文字を区別しない)
vlanname: VLAN名(1〜32文字。英数字とアンダースコア(_)、ハイフンを使用可能。大文字小文字は区別しない)
port-number: スイッチポート番号(1〜)
timer1: 時間(100ms〜32767s)
timer2: 時間(200ms〜65535s)


EPSRドメインを作成する。

本コマンド実行時は、次のルールが適用される。

・1台のスイッチ上に作成できるEPSRドメインは最大16個
・コントロールVLANの所属ポートはちょうど2ポートでなくてはならない(ただし、トランクグループは全体で1ポートと見なす)。また、これらのポートはタグ付き設定でなくてはならない。
・データVLAN、コントロールVLANを問わず、他のEPSRドメインに追加されているVLANはコントロールVLANとして指定できない
・トランクポートは、グループ内のポートが1つでもリンクアップしていれば全体としてリンクアップのステータスとなる。また、SNMPトラップでトランクポートのポート番号を通知するときは、トランクグループ内でポート番号のもっとも小さいポートの番号が使われる。
・LACP、スパニングツリープロトコル(STP/RSTP)、ダイナミックVLAN(ポート認証)が有効なポートはEPSRドメインに追加できない。
・マルチプルスパニングツリープロトコル(MSTP)が有効なときは、EPSRを使用できない。



パラメーター

EPSR: EPSRドメイン名

MODE: EPSRドメインにおける役割。MASTER(マスターノード)、TRANSIT(トランジットノード)から選択する。

CONTROLVLAN: コントロールVLAN。VLAN名またはVLAN ID(VID)で指定する。

PRIMARYPORT: (マスターノードのみ)プライマリーポート。

HELLOTIME: (マスターノードのみ)Healthcheckメッセージの送信間隔。数値だけで指定する場合の単位はs(秒)。ただし、数値のあとに「s」、「ms」をつけると、それぞれ「秒」、「ミリ秒」の意味になる。「ms」を指定する場合は、100msの倍数で指定すること。デフォルトは1s(1秒)。

FAILOVERTIME: (マスターノードのみ)Healthcheckメッセージのタイムアウト時間。HELLOTIMEの2倍の値に設定すること。マスターノードは、プライマリーポートから送信したHealthcheckメッセージが、ここで指定した時間内にセカンダリーポートに到達しないとリングに障害が発生したと判断する。数値だけで指定する場合の単位はs(秒)。ただし、数値のあとに「s」、「ms」をつけると、それぞれ「秒」、「ミリ秒」の意味になる。「ms」を指定する場合は、100msの倍数で指定すること。デフォルトは2s(2秒)。

RINGFLAPTIME: (マスターノードのみ)リング障害の回復後、Failed状態からComplete状態に遷移する前に待機する最小時間(秒)。この時間内にリング障害が回復しても、Failed状態を維持する。リングの状態が頻繁に切り替わるような場合、この値を調整することで不必要な状態遷移を防ぐことができる。デフォルトは0。

TRAP: EPSRドメインの状態が変化したときにSNMPトラップを送信するかどうか。デフォルトはENABLED(送信する)。



EPSRドメイン「blues」を作成し、マスターノードとして動作するよう設定する。コントロールVLANにはVLAN「blues_control」を、プライマリーポートにはポート1を指定する。
CREATE EPSR=blues MODE=MASTER CONTROLVLAN=blues_control PRIMARYPORT=1

EPSRドメイン「blues」を作成し、トランジットノードとして動作するよう設定する。コントロールVLANにはVLAN「blues_control」を指定する。
CREATE EPSR=blues MODE=TRANSIT CONTROLVLAN=blues_control



備考・注意事項

EPSRが使用するスイッチポートでは、自動的にイングレスフィルタリング(SET SWITCH PORTコマンドのINFILTERINGパラメーター)が有効になる。同パラメーターは、EPSRドメインを削除して該当ポートをEPSRで使用されないようにするまで変更できない。

コントロールVLANにはレイヤー3以上の設定(IPアドレスの設定など)を行わないこと(コントロールVLANはリングを構成・制御するためだけに存在する)。



関連コマンド

ADD EPSR DATAVLAN
CREATE VLAN
DESTROY EPSR
ENABLE EPSR
SET EPSR
SET EPSR PORT
SHOW EPSR




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