[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.3.1

ref mode

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: インターフェース / レジリエントイーサネットファブリック(REF)


(config)# ref mode {tor-a|tor-b|aggr-a|aggr-b}

(config)# no ref mode


REFモードとデバイス識別子を設定し、モードに応じた迂回ポートを予約する。
no形式で実行した場合は未設定に戻る。
初期状態は未設定。

REFグループを構成する2台には、同一のREFモード、かつ、異なるデバイス識別子を設定する必要がある。すなわち、tor-aとtor-b、または、aggr-aとaggr-bをペアで設定すること。

本コマンドでREFモードを設定すると、設定したモードに応じて下記のポートが迂回ポートとして予約される。

REFモード
割り当てられる迂回ポート
ToR 1.0.57〜1.0.64(10G×4モード)
AGGR 1.0.49, 1.0.53(40Gモード)※ アップリンクREFグループ用
1.0.57〜1.0.64(10G×4モード)


パラメーター

tor-a ToRモード(Leafスイッチ用)。デバイス識別子「A」
tor-b ToRモード(Leafスイッチ用)。デバイス識別子「B」
aggr-a AGGRモード(Spineスイッチ用)。デバイス識別子「A」
aggr-b AGGRモード(Spineスイッチ用)。デバイス識別子「B」


使用例

■ 2台の本製品「DC-A」と「DC-B」をREFモード「ToR」に設定し、デバイス識別子をそれぞれ「A」、「B」に設定する。

DC-A(config)# ref mode tor-a

DC-B(config)# ref mode tor-b


注意・補足事項

■ 本コマンドの実行前には、初期状態で有効になっているスパニングツリープロトコル(STP/RSTP/MSTP)とIGMP Snoopingを無効化すること。これには、spanning-tree enableコマンドとip igmp snoopingコマンドをno形式で実行すればよい。これらの機能を無効化しないで本コマンドを実行すると、次のようなエラーになる。

DC-A(config)# ref mode tor-a
% STP cannot be used on REF environment.
% IGMP Snooping cannot be used on REF environment.


■ 本コマンドの実行前には、hardware profile interface portmodeコマンドで迂回ポートを適切な動作モードに変更しておく必要がある。
動作モードが適切でない場合は、次のようなエラーとなる。

DC-A(config)# ref mode tor-a
% port1.0.57 should be 10G quad mode for bypass port.
% port1.0.61 should be 10G quad mode for bypass port.

なお、hardware profile interface portmodeコマンドの実行後には、設定を保存して再起動する必要があるが、REFモードの設定は再起動前でも可能。ただし、その場合は本コマンド実行時に次のような警告メッセージが表示される。

DC-A(config)# hardware profile interface port1.0.57,port1.0.61 portmode 10gx4
DC-A(config)# ref mode tor-a
% Please reboot the switch to enable 10G quad mode on port1.0.57.
% Please reboot the switch to enable 10G quad mode on port1.0.61.

この場合は、メッセージにもあるとおり、REFの運用開始前に設定を保存して再起動することを忘れないよう注意。

■ 迂回ポートの接続には、40GのQSFP+ダイレクトアタッチケーブル(AT-QSFP1CU/3CU)を使用するのが便利。アップリンク迂回ポート(40Gモード)だけでなく、通常の迂回ポート(10G×4モード)もQSFP+ダイレクトアタッチケーブルで接続できる。また、迂回ポート間はQSFP+モジュール(AT-QSFPSR)で接続することも可能。

■ 迂回ポートは同じポート番号どうしで接続する必要がある。番号の異なるポートどうしを接続すると迂回ポートが正しく作成されず、REFグループがダウンしたときにパケットの迂回転送ができなくなるので注意。

■ 迂回ポートに対してインターフェースモードコマンドを実行することはできない(迂回ポートを対象とするインターフェースモードには移行できない)。

■ 迂回ポートではMACアドレスを学習しない。

■ 迂回ポートの所属VLANは、show vlanコマンドでは表示されない。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ref mode(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

hardware profile interface portmode(グローバルコンフィグモード)
ip igmp snooping(グローバルコンフィグモード)
ref system-id(グローバルコンフィグモード)
ref-group(インターフェースモード)
show hardware profile portmode(特権EXECモード)
show ref(特権EXECモード)
show ref bypass(特権EXECモード)
show vlan(非特権EXECモード)
spanning-tree enable(グローバルコンフィグモード)



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