[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.1

Web GUI / 一般設定


  - GUIのインストールと準備
   - Web GUIクライアント要件
   - GUIをインストールする
  - GUIの使い方

本製品に対する設定は、CLI(Command Line Interface)とGUI(Graphical User Interface)にアクセスして行います。
GUIでは、Webブラウザーを使って、本製品の動作状態をモニタリングしたり、基本的な機能の設定を行ったりできます。(CLIでできる設定が、全てできるわけではありません。)ここでは、GUIのインストール、設定や使い方について説明します。

Note - CLIの詳細については、「運用・管理」の「システム」や「コマンドラインインターフェース(CLI)」をご覧ください。
Note - CLIにおける制限事項は、基本的にはすべてWeb GUIにも該当します。各章の解説編・コマンド編に記載の制限事項をご参照ください。

GUIの機能は、Javaアプレットファイルを使って提供されます。GUIを使う前に、まず、Javaアプレットファイルをダウンロードしてスイッチのフラッシュメモリーにインストールします。

Javaアプレットファイルがスイッチにインストールされていれば、GUIを使うのに、特別なコマンドを実行する必要はありません。ブラウザーとのコネクションが確立すると、スイッチはインストール済みのJavaアプレットファイルを転送するので、どのJavaアプレットファイルを使うかを知らせる必要もありません。

Note - 使用されるGUI Javaアプレットファイルは、ファームウェア起動時に自動で選択されます。ファイルが複数ある場合は、現在起動中のファームウェアバージョン用のファイルのうち最新のものが使用されます。それ以外の場合は、現在起動中のファームウェアより前のバージョン用のファイルのうち最新のものが使用されます。

GUIのインストールと準備

Web GUIのインストール方法と、使用前する前の準備について説明します。

Web GUIクライアント要件

GUI をインストールして使用する場合は、下記の環境でご使用ください。


GUIをインストールする

  1. GUI Javaアプレットファイルをダウンロードする
    Note - GUI の Javaアプレットファイルは、最新のファームウェアと同様に、弊社ホームページからダウンロードできます。なお、ダウンロードには保守契約へのご加入が必要です。
    Note - インストールするJavaアプレットファイルのバージョンは、そのGUIが動作するファームウェアファイル(.rel)のバージョンに合わせて一番最新のバージョンをお使いください。

    Javaアプレットファイル(zipファイル形式) をダウンロードします。圧縮ファイルを解凍して、Java .jar にします。

  2. GUIアプレットファイルをコピーする
    GUIアプレットファイル(.jar)をSDカードまたはTFTPサーバーにコピーします。TFTPサーバーを使用する場合は、TFTPサーバーとの通信が可能なことを確認します。
    コピーが終わったら、マネージメントポートを接続し、ログインします。

  3. IPアドレスを設定する
    下記のコマンドを使用して、本製品にIPアドレスを設定し、Javaアプレットにアクセスできるようにします。

    awplus# configure terminal
    awplus(config)# interface vlan1
    awplus(config-if)# ip address <address>/<prefix-length>
    


    <address> には、GUI Javaアプレットに接続するときに使用するIPアドレスを設定します。例えば、IPアドレスに 192.168.2.6、マスク長に 255.255.255.0 を設定する場合は、次のコマンドを使います。

    awplus(config-if)# ip address 192.168.2.6/24
    


  4. デフォルトゲートウェイアドレスを設定する
    必要であれば、次のコマンドを使って、デフォルトゲートウェイのアドレスを設定します。同じサブネット内のアドレスで、GUIにログインする場合は、ゲートウェイアドレスを設定する必要はありません。

    awplus(config-if)# exit
    awplus(config)# ip route 0.0.0.0/0 <gateway-address>
    


    <gateway-address> には、ゲートウェイのIPアドレスを設定します。

  5. GUIアプレットファイルをスイッチにコピーする
    次のコマンドを使って、GUI Javaアプレットファイルを本製品にコピーします。
    ファイルをSDカードからコピーする場合:

    awplus# copy card:/<filename.jar> flash:/
    

    ファイルをTFTPサーバーからコピーする場合:

    awplus# copy tftp://<server-address>/<filename.jar> flash:/
    


    <filename.jar> には、手順1でダウンロードしてから解凍したファイル(.jar)のファイル名を設定します。

    <server-address> には、TFTPサーバーのアドレスを設定します。<filename.jar> には、手順1でダウンロードしてから解凍したファイル(.jar)のファイル名を設定します。

  6. GUIにログインするためのユーザーを追加する
    GUIにログインするには、下記のコマンドを使って、GUIログイン用のユーザーアカウントを作成します。

    awplus(config)# username <username> privilege 15 guiuser password <password>
    

    Note - GUIログイン用のユーザーアカウントは、複数作成することができます。詳細は、「運用・管理 / ユーザー認証」の概要や、usernameコマンドの説明を参照してください。

  7. ログインする
    ブラウザーを起動し、手順3で設定したIPアドレスを入力します。GUI Javaアプレットが起動すると、ログイン画面が表示されます。手順6で設定した、ユーザー名とパスワードを入力してログインします。

    Note - 使用されるGUI Javaアプレットファイルは、ファームウェア起動時に自動で選択されます。ファイルが複数ある場合は、現在起動中のファームウェアバージョン用のファイルのうち最新のものが使用されます。それ以外の場合は、現在起動中のファームウェアより前のバージョン用のファイルのうち最新のものが使用されます。

    Note - ブラウザーでGUIにログインするとGUI Javaアプレットファイルは自動的にPCにキャッシュとして保存される場合があります。このため、スイッチのJavaアプレットファイルを最新のものに更新された場合は、PC側でJavaアプレットのキャッシュを削除してください。以前のバージョンのJavaアプレットファイルがPCに残っておりますと、GUIの表示が最新とならない場合があります。PC上のJavaアプレットのキャッシュを削除する手順につきましては、JAVAサイトのヘルプ資料「Java Runtime Environment (JRE) のキャッシュを消去する」をご参照ください。

GUIの使い方

「System」の章以降で、Web GUIの使い方について説明します。スイッチにGUIのファイルがインストールされ、ブラウザーの準備が整っていることを前提に説明していますので、使い始める前に本章を必ずお読みください。

以下の章では、設定画面はタブ名称で記述し、設定画面に表示される項目について説明していきます。



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