「何から始めればいいのかわからない」「人手も予算も足りない」──多くの医療機関が直面する課題に寄り添う、IT-BCPの実践事例をご紹介します。約100床規模の県立安芸津病院の取り組みをもとに、“スーパーマンを育てない”という視点から、限られた体制でも診療を止めない仕組みづくりを解説。中小病院でも実践できるからこそ、あらゆる規模の病院で応用でき、限られた人員・予算の中でも無理なく取り入れられる実践的なIT-BCPのヒントが詰まった内容です。
なぜ、中小病院にこそ“背伸びしない” IT-BCPが必要なのか
電子カルテや院内ネットワークが止まった瞬間、診療はどうなるでしょうか。近年、サイバー攻撃やシステム障害によって、規模を問わず医療現場が混乱に陥るケースが相次いでいます。こうしたリスクが現実のものとなる中、いま改めて注目されているのが「IT-BCP(IT事業継続計画)」です。
重要性は理解していても、中小病院にとってIT-BCPの実践は決して簡単ではありません。情報システムを専任で担当できる人材が少ない、予算を大きく割くのが難しい、ネットワークや機器が長年の積み重ねで複雑になりがち──こうした制約は、多くの病院に共通する現実です。その結果、「何から手を付ければいいのか分からない」と感じ、一歩を踏み出せない現場も少なくありません。
しかし、こうした制約があるからこそ、中小病院にとってIT-BCPはより重要になります。人員や設備、運用体制に余裕がなく、ITトラブル発生時の代替手段が限られているため、ひとたび障害が起これば、その影響が診療全体に直結しやすいからです。
大規模病院では、複数のIT担当者の配置やシステムの冗長化など、障害を前提とした体制が整えられている一方で、中小病院ではIT担当者が1人、あるいは兼務であるケースも多く、電子カルテや院内ネットワークの小さな障害が、そのまま診療停止につながりやすい構造があります。さらに、院内で全体を把握する人材が限られる中、障害やサイバー攻撃への即時対応が難しく、復旧が長期化しやすい点も大きな課題です。
しかし、こうした課題は「できない理由」ではありません。むしろ、中小病院だからこそ“現実的なIT-BCP”を考えることが大切です。大規模病院の事例をそのまま真似る必要はありません。自院の規模や体制に合った、“背伸びしないIT-BCP”をどう描けるかが鍵となります。すべてを一度に完璧に整える必要はなく、できるところから少しずつ進めていくことが、止まらない診療への確かな一歩になります。
今回ご紹介する、医療介護CBnewsで連載中の「変革する医療現場を支えるDXのチカラ~座談会シリーズ~」最新記事では、こうした“無理なく進められるIT-BCP”の考え方を、約100床の県立安芸津病院の実践とともに深く掘り下げています。限られた人員・予算の中で、何から始め、どう進めればよいのか。中小病院の現場に寄り添った、すぐに役立つヒントが詰まった内容です。
人手も予算も限られる中で、どうIT-BCPに取り組んだのか
医療介護CBnews「変革する医療現場を支えるDXのチカラ~座談会シリーズ~」の最新記事「中小病院のIT-BCPを実践視点で考える」では、独立行政法人広島県立病院機構県立安芸津病院 放射線科 兼 医療情報管理室 の 守本 京平氏をお迎えしました。
限られた人員・予算のなかで診療を止めない体制を築くために、何から着手し、どのように院内へIT-BCPの考え方を浸透させていくのか。 現場での試行錯誤を通じて見えてきた、IT-BCPを“形だけで終わらせないための工夫”や、“経営と現場をつなぐ視点”が、具体的なエピソードとともに語られています。
また、守本氏はアライドテレシス医療ユーザー会の会長も務めています。「参加してもらえれば気軽に相談にも乗れます」と語り、同じ立場の仲間同士が支え合えるコミュニティの形成にも力を注いでいます。
なお、アライドテレシス医療ユーザー会は、医療情報システムを担う担当者同士が悩みや実践を気軽に共有できるコミュニティで、日々の運用・セキュリティ・ガイドライン対応など、医療現場におけるリアルな課題を持ち寄れる場です。他院の成功例やつまずき、具体的な対処方法を共有することで、自院での取り組みの“ヒント”や“解決策”が得られ、IT-BCPを進める際の迷いや壁を減らしてくれる存在でもあります。
医療介護CBnews掲載記事「中小病院のIT-BCPを実践視点で考える」
こんな方におすすめの記事!
- IT-BCPに取り組みたいが、何から始めればいいかわからない
- 人材や予算に制約がある中で、現実的に進められる方法を知りたい
- 大規模病院の理想論ではなく、自院の規模に合うIT-BCP事例を知りたい
- 経営層にIT-BCPの必要性を理解してもらいたい
- 部門を横断して協力体制を作りたい
記事の注目ポイント!
- 中小病院が“背伸びせず”IT-BCPを始めるステップとは?
- 経営層を動かすために必要な伝え方とは?
- ITの専門家よりも“調整役”が必要な理由とは?
- 「日常業務の延長」でIT-BCPを継続させる仕組みとは?
- “すべてをわかるスーパーマン”に頼らず進める方法とは?
答えが気になる方はぜひ記事をご確認ください!
記事の内容を“講演で直接解説”|セミナーアーカイブ配信中
アライドテレシスでは、医療現場の課題に寄り添ったオンラインセミナーを定期的に開催しています。なかでも「NETREND 医療ネットワークオンラインセミナー」では、医療DXやIT-BCP、ネットワーク環境整備、セキュリティ対策について、現場視点の実践的な知見をお届けしています。
「医療DX・IT-BCPに向けたネットワーク環境整備とセキュリティ対策のポイント」をテーマに開催された回では、本記事でご紹介した独立行政法人広島県立病院機構県立安芸津病院 放射線科 兼 医療情報管理室 の 守本 京平氏に、約100床規模の中小病院における医療DX推進やIT-BCP整備の取り組みについて、ネットワーク構築やチームビルディングの実践を交えながら、さらに詳しくご講演いただきました。
本オンラインセミナーシリーズは、ライブ配信後にアーカイブでもご視聴いただけます。ぜひご視聴ください。

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