用語概要
マルチプルVLANは、ポートVLANとは異なる特殊なVLANを利用して容易に各スペース間のセキュリティを確保し、インターネットや共用サーバーへの接続を可能にする機能です。
デバイスが接続する「プライベートポート」と、インターネットなど上位ネットワークと接続する「アップリンクポート」を設定します。
プライベートポートは、プライベートポート同士の通信はできず、アップリンクポートとしか通信できない特殊なVLANとなっています。これによりシンプルなVLAN設計で、デバイス間のプライバシーを守るセキュアなネットワークを構築できます。
効果・メリット
マルチプルVLANのメリットは、パケットフィルターなどの複雑な設定をせずに通信制御ができる点です。
ホストポート(プライベートポート)とプロミスキャスポート(アップリンクポート)の2種類のポートで構成されます。ホストポートとプロミスキャスポートは相互に通信可能ですが、ホストポート間では原則として通信ができません。この性質を利用すれば、各部屋にインターネットアクセスを提供しつつ、部屋同士の通信は遮断するような構成を組むことができます。
利用例
マルチプルVLANは、ホテルやマンション、病院など、利用者間の通信をさせたくない環境で広く利用されています。例えば、インターネット宛の通信は可能で、他の利用者宛の通信はできない環境を実現します。マルチプルVLANにより、簡単な設定で利用者のセキュリティを確保できます。

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