Syslog

用語概要

Syslogは、ネットワーク機器やサーバー、PCなどの動作や状態の変化によって記録されるログを収集するプロトコルです。機器が生成したログを特定のSyslogサーバーに送信するために使用され、システムの動作履歴を一元的に管理し、ネットワーク状態の管理や監視、障害の通知、トラブルシューティングや監査に役立てることができます。Syslogは、主にUDP(速度重視でデータを送信するプロトコル)を使用して通信を行い、ログメッセージをテキスト形式で送信します。これらのメッセージには、ログの種類や重要度が含まれており、これに基づいてログの保存先や通知方法を設定することができます。

効果・メリット

Syslogの主なメリットは、ネットワーク全体の状態を一元的に監視・管理できるという点です。異なるベンダーの機器間であっても一元的にログを集約することができ、統一された方法で情報を収集しやすくなります。また、Syslogはリアルタイムでの障害検知と対応を可能にします。例えば、ネットワーク機器が異常を検知した際に、即座にSyslogメッセージを送信し、管理者に通知することで、迅速な対応が可能となります。
Syslogはセキュリティ監査にも役立ちます。異常なログイン試行や不正アクセスの試みを記録し、セキュリティインシデントの早期発見と対応を可能にします。

利用例

Syslogは、ネットワーク機器の情報の収集のみでなく、サーバーやPCの情報収集など、さまざまな業界、用途で広く利用されています。
例えば、企業のITインフラ管理では、ルーターやスイッチ、サーバーなどの機器の状態をSyslogで監視し、ネットワークのパフォーマンスを最適化します。データセンターでは、膨大な数の機器を効率的に管理し、稼働状況をリアルタイムで監視するためにSyslogが活用されます。集約したログ情報を使用してネットワークのトラフィックを監視することで、トラフィックの異常や過負荷を迅速に検知し、適切な対策を講じることができます。

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