VPN

用語概要

VPNとは、共用ネットワーク上に閉じたネットワークを作り、拠点間を接続する通信サービスや技術です。「仮想閉域網」などと訳されることもあります。インターネットVPNや通信事業者が提供するVPNサービスが代表例です。VPNには閉域網を利用した「広域イーサネット」(レイヤー2)や「IP-VPN」(レイヤー3)と、インターネットを利用した「インターネットVPN」があります。閉域網は安全で高品質な通信が可能ですが、高価です。一方、インターネットはベストエフォートで通信品質は劣りますが、安価に利用できます。インターネットは誰もがアクセス可能なため、インターネットVPNでは、暗号化や認証などセキュリティ技術を併用する必要があります。

効果・メリット

離れた拠点間で通信を行いたい場合に、拠点同士を直接光ケーブルで接続すれば、一つのLAN内で接続させることができます。しかし、自前で行うのは現実的ではありません。キャリアの専用線を利用して拠点間を接続することも可能ですが、高額です。VPNを利用することで、これらの問題を解決できます。拠点の場所を選ばず、かつ3か所以上の拠点間の接続も可能になり、全国、海外に拠点を構えることも容易になります。自宅から会社に接続するなど、テレワークを行う際にもVPNの技術が使われています。

利用例

閉域網を利用したVPNサービスは、各キャリアなどがサービスプランとして提供しています。
インターネットVPNを利用する場合には、インターネット回線とVPNに対応したルーターを必要とします。VPNで接続する各拠点にVPNルーターを設置し、互いに必要な設定を施すことで、拠点間通信ができるようになります。
通信品質、コストなどの観点から、最適なVPNを選定して構築・利用します。

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