LANアダプター | 基礎知識

LANドライバーとは

ドライバーは、ボードとPC上で動作する通信アプリケーションとのインターフェースの役割を果たします。LANアダプターをPCに装着しても、ドライバーが無ければネットワークからのデータの受け渡しを行うことが出来ません。通常、ドライバーは一つのソフトとしてアダプターに添付されて提供されます。ドライバーは、使用するネットワークOSによって異なりますので、それぞれのネットワークOSにあわせて選ぶ必要があります。大きく分けると、ODIドライバー・NDISドライバー・パケットドライバーの三つがあります。そして更に以下のように分けられます。

ドライバーの
種類
対応しているネットワークOS
IPXドライバー NetWare3.11J・NetWareLite用
ODIドライバー NetWare3.12J・4.1J・4.11J(クライアント/サーバー)5.0J用
NDIS DOSドライバー OS/2 Warp Server Ver4・LAN Managerクライアント他用
NDIS OS/2ドライバー OS/2 Warp Server Ver4・LAN Managerクライアント/サーバー用
NDIS3.0ドライバー Microsoft Windows95用・Microsoft Windows NT 3.51用
NDIS3.1ドライバー Microsoft Windows98用・Microsoft Windows NT 4.0用
パケットドライバー(PC) 主にTCP/IP通信アプリケーション用

バスの種類(Desktop)

拡張バス

CPUと周辺機器との間でデータをやり取りするために、
CPU内部のバスを拡張した転送バスのことです。
現在主流となっているバスは、PCIバス・ISAバス・Cバスなどです。

バス種類 バス幅 最大転送量 特徴
ICA 16bit 8MB/秒 IBM社のPCの拡張バスとして開発された16bitのバス。グラフィックスアプリケーションの利用やCPUの高速化に伴い、VL・PCI等のローカルバス接続による高速化が普及してきた。
EISA 32bit 33MB/秒 BM PC互換機メーカーが定めた32bitのバス。従来の16bitのISAバスを拡張したものでISAバス用の拡張ボードもそのまま使用できる。
C(98) 16bit 10MB/秒 NEC 98シリーズに使用されているNECが開発した16bitバス。
PCI 32bit 132MB/秒 Intel社が中心となって作られたバス。異なるCPUにも対応できるため、現在広く普及している。
ローカルバス

バスの一部がCPUに直接接続されているもの。高速で比較的安価だが、互換性には優れていない。

バスの種類(PC Card)

PC Card Standard

PCMCIAの規格の一つで、PCカードに関するカード及びスロットを規定しています。従来PCMCIA Release 2.1、JEIDAのVersion 4.2と呼ばれていましたが、1995年、新たに「CardBus」「マルチファンクション」「低電圧(3.3v)」「DMA」などの規格が加わり、PC Card Standardという名称になりました。

PCMCIA

Personal Computer Memory Card International Association (パーソナルコンピュータメモリーカード国際協会)という団体の略称で、事務局は米国サニーベイルにあります。ここで決められた規定が「PCMCIA規格」、「PCMCIA仕様」と呼ばれ、PCカードの世界標準規格となっています。

JEIDA

Japan Electronics Industry Development Association (日本電子工業振興会)の略称で、PCMCIAと同様にカードに関する規格を定めている団体です。

CardBus

1995年、PC Card Standardに新たに追加された規格の一つです。従来のPCカードはISAバスを基本とした仕様で、データバス幅は16bitですが、CardBusはPCIバスを基本とした新しい高速バスの仕様です。従来のものと比べ、外形や信号ピンの数などに変更はありませんが、データバス幅は32bitで最大転送速度は80~132MB/秒となっています。これまで使用してきたPCカードも使用できますが、その場合のデータバス幅は16bitになります。
ただし、その逆に、従来のPCMCIA対応のスロットにCardBus対応のカードを挿して使用することはできません。CardBusに完全に対応するためには、ハードウェア(パソコンとPCカード)がCardBus対応であり、なおかつ、ソケットサービス/カードサービスと呼ばれるソフトウェアもCardBus対応でなければなりません。

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