ランサムウェア攻撃、完全復旧まで約70日…病院経営に不可欠な「IT-BCP」 ──「医療介護ＣＢnews」掲載

今や、医療・介護分野において「IT-BCP」は災害や障害時の備えとしてだけでなく、医療機関の信頼性と経営基盤を強化する鍵として注目されています。本記事では、医療介護ＣＢnewsに掲載された、群馬大学医学部附属病院 システム統合センター 副センター長 との最新座談会シリーズをご紹介します。

IT-BCPは経営的に「やるべきこと」から「やらなければならないこと」へと変化

医療機関や介護施設におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）は、もはや選択肢ではなく、医療経営を支える中核的戦略として不可欠な存在となっています。その中でも、災害・サイバー攻撃・システム障害などに備える「IT-BCP」は、医療サービスの中断や停止を防ぎ、患者の安全と医療機関の信頼性を守るために、今あらためて強く注目されています。

2024年度の診療報酬改定では、BCPの策定が医療機関の評価項目に明記されるなど、IT-BCPへの対応が“加算対象”として実質的に経営インセンティブ化されました。加えて、厚生労働省が発出した「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版（ガイドライン6.0）」や、それに対応した医療機関向けのチェックリストの整備も進み、IT-BCPの構築は「やるべきこと」から「やらなければならないこと」へと変化しつつあります。

いま医療現場では、単にITインフラを整備するだけでなく、平時から“非常時”を見据えた体制づくり＝レジリエンスの構築が求められているのです。

こうした背景を踏まえ、昨年6月から 医療・介護の総合情報サイト「医療介護ＣＢnews」にてスタートした アライドテレシスが医療現場で変革の旗手を担うキーパーソンと考える連載企画 「変革する医療現場を支えるDXのチカラ～座談会シリーズ～」の最新記事では、「IT-BCP」について考えました。

現場を知る専門家が語る―「IT-BCP」が病院経営を支える理由

医療介護ＣＢnews「変革する医療現場を支えるDXのチカラ～座談会シリーズ～」の最新記事「IT-BCPによる安全は経営力に直結 」では、医療情報分野のセキュリティやBCPに詳しい群馬大学医学部附属病院 システム統合センター 副センター長／准教授の鳥飼 幸太 氏をお迎えし、医療現場における IT-BCPの現状や重要性 などについてディスカッションを行いました。

「IT-BCP」によって医療機関の安全性と経営力をいかに高められるかという観点から、非常時におけるITインフラの運用体制などについて、実践的かつ深い議論が交わされています。ぜひ記事をご確認ください。

医療介護ＣＢnews掲載記事「IT-BCPによる安全は経営力に直結」

こんな方におすすめの記事！

• 経営における「IT-BCP」の重要性と、押さえておくべきポイントを知りたい方
• 経営層にセキュリティを重要課題として認識してもらうにはどうすればよいか、悩んでいる方
• 医療情報のセキュリティ、BCP策定、ITインフラに携わる方

ここは読んでおきたい！記事の注目ポイント

• インシデント時に医療提供の停止などがあった場合、経営責任が問われる可能性が…IT-BCPの経営的価値について
• 近年ではランサムウェア攻撃で70日近く完全復旧にかかったケースも。損害を抑えるためには〇〇が鍵！
• 事業継続には、まず何が必要？セキュリティ対策の第一歩とは

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IT－BCPによる安全は経営力に直結 　群馬大医学部附属病院・鳥飼氏 CBnewsは、医療・介護に特化した総合情報サイトで、専属記者の独自記事を配信しています。医療や介護行政の動きをはじめ、医療・介護業界のタイムリーな話題や、医療者・介...

　

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【実際の経験に学ぶ 病院のIT-BCP策定のポイントとは】をテーマとした回では、つるぎ町立半田病院 病院事業管理者 須藤 泰史 氏をお迎えし、サイバー攻撃にともなうシステム停止時の対応や、IT-BCP策定・運用までの実体験をご紹介いただきました。

本オンラインセミナーシリーズは、ライブ配信後にアーカイブでもご視聴いただけます。ぜひご視聴ください。