【接続検証】医療・介護現場のICT活用を支援!パラマウントベッド株式会社の見守り支援ITシステムと無線LANの接続検証をご紹介

多忙を極める医療・介護現場の業務負担軽減が期待されるICTの活用。通信の遅延・切断や「医療機器の迷子」を防ぎながら医療機器を最大限活用するためには?パラマウントベッド株式会社の見守り支援ITシステム「眠りSCAN」と当社無線LANの接続検証をご紹介します。

目次

医療現場を取り巻く業務負担と医療機器活用の課題

医療や介護の現場で問題となっている、人手不足と高齢化による現場の業務負担増加。医師・看護師の長時間労働の改善のため、働き方改革に関する法令や制度も施行されています。
そんな中、業務効率化と医療安全の向上の両立につながることを期待されているのがICTの活用です。特に医療機器は無線LANに対応しているものが増え、ネットワークを介した効率的な機器の運用管理やデータ連携など幅広い場面での利用が進んでいます。

しかし、こうした医療機器を活用したくても上手くいかない…とお悩みの医療現場もあるのではないでしょうか。
無線LANにつながる医療機器を利用するには、通信が途切れたり遅くなったりしない安定した通信環境が必要です。
また、こうした機器は院内のあちこちに移動して利用されるため、利用状況の追跡や在庫数の管理、メンテナンスなどが適時適切に行えない「医療機器の迷子」が発生する恐れもあります。

医療機器と無線LANを上手に活用するには?

こうした課題の解決にお役立ていただくため、アライドテレシスはWi-Fi 6に対応した無線LANアクセスポイントや、移動しても通信が途切れにくい無線LAN環境を構築するソリューション「AWC-CB(Autonomous Wave Control-Channel Blanket)」、またAWC-CBの仕組みを利用して端末の位置情報を表示するソリューションをご提供しています。

そして、医療現場でこれらのソリューションを安心してお使いいただくために、様々な医療機器メーカー様との接続検証を行い、

  • 医療機器が無線LANに問題なく接続できること
  • 通信が途切れたり遅くなったりせず安定して利用できること
  • 無線LANに接続した医療機器の所在や移動軌跡を把握できること

などを確認しています。

今回は、パラマウントベッド株式会社の「眠りSCAN」および「眠りSCAN eye」を活用した見守り支援ITシステムとの接続検証についてご紹介します。

パラマウントベッド株式会社「眠りSCAN」「眠りSCAN eye」接続検証

本システムは、医療施設入居者の状態を見守り、その情報をネットワーク経由で収集し集積することができます。利用者の睡眠状況などの状態を可視化し、ケアプランの改善やスタッフの業務負担軽減に役立てることができるシステムです。

「眠りSCAN」「眠りSCAN eye」のご紹介

眠りSCAN(一般的名称:体動センサー、医療機器製造販売届出番号:12B1X10020000128)

マットレスや敷布団の下に敷いて、体動(寝返り、呼吸、脈拍など)を検出するシート状のセンサーです。ベッド上の利用者の状態をリアルタイムでモニタリングできます。

カメラシステム「眠りSCAN eye」

入居者の映像を遠隔のパソコン端末や携帯端末で確認できるほか、「眠りSCAN」で設定した状態の変化を検知した際の通知にあわせて映像を表示することができるシステムです。

AWC-CB接続検証:位置情報の表示

共同検証の概要

当社無線LANアクセスポイントと、無線LANソリューションAWC-CBを用いた通信環境において、パラマウントベッド株式会社の「眠りSCAN」および「眠りSCAN eye」との間で検証機器と移動しながらの通信を行いました。

①「眠りSCAN」および「眠りSCAN eye」の位置情報と動線表示
ネットワーク統合管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」のマップ上で、無線LANアクセスポイントに接続されている「眠りSCAN」および「眠りSCAN eye」の位置情報と移動履歴を表示することができます。これにより、病院内のどこに何台の機器があるか簡単に把握でき、効率的な運用と在庫管理ができるようになります。

眠りSCANの位置表示

シングルチャンネル環境における移動中の安定した通信
無線LANに接続された端末が、リアルタイムで安定した通信を行えるようになります。また、複数の無線LANアクセスポイントの間を移動してもローミングが不要になるため、通信の遅延や途切れを回避することができます。

Wi-Fi 6対応アクセスポイント接続検証:安定通信

共同検証の概要

当社の無線LANアクセスポイント「AT-TQ6602 GEN2」とパラマウントベッド株式会社の「眠りSCAN」と「眠りSCAN eye」の接続試験および負荷試験を実施し、PCやスマートフォン、他の医療機器など無線LANに接続される端末が増えても、安定して通信を行えることを確認しました。
さらに接続試験では、無線LAN環境のセキュリティを高めるため、複数の認証方法で安全に接続する試験も実施しました。

検証の概要図

当社のWi-Fi 6対応アクセスポイントとの接続検証は2023年4月14日時点のニュースリリースをご覧ください

アライドテレシスは、多くの医療機関様のネットワークを構築してきた経験とノウハウをもとに、この他にも様々な医療機器やシステムとの接続検証を実施しています。医療現場のネットワーク構築に関する取り組み、連携している機器メーカー様などの詳細は下記をご覧ください。

  • 本記事の内容は公開日時点の情報です。
  • 記載されている商品またはサービスの名称等はアライドテレシスホールディングス株式会社、アライドテレシス株式会社およびグループ各社、ならびに第三者や各社の商標または登録商標です。

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S.I.

元々はネットワークやITと縁遠い領域出身のため、ほぼ知識ゼロから日々ずっと勉強中。自分や自分と同じような人の「何もわからない」を「ちょっとわかる」にしたい。
好きなものはゲームとミュージカルと邦ロック。

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