[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

system-bandwidth

モード: ポリシーマップモード
カテゴリー: QoS / 一般設定


(config-pmap)# system-bandwidth <1-90>

(config-pmap)# no system-bandwidth


CBQ使用時にシステムトラフィッククラスに割り当てる帯域を設定する。
no形式で実行した場合は初期値に戻る。

システムトラフィッククラスは暗黙のうちに存在する制御パケット用トラフィッククラスで、ユーザートラフィッククラスに分類されなかったパケットのうち、下記のパケットが分類される。

ARP ARPはIPv4/IPv6パケットではないがQoSの制御対象であり、つねにシステムトラフィッククラス扱いとなる
ND IPv6のNeighbor Discoveryパケットは、ユーザートラフィッククラスに分類されないかぎりシステムトラフィッククラスとして扱われる
PPP制御フレーム PPP制御フレームのLCPとIPCPはIPv4/IPv6パケットでないが、PPPoEの物理インターフェース(gigabitEthernet 0〜1)ではQoSの制御対象となり、つねにシステムトラフィッククラスとして扱われる。PPP/PPPoEインターフェース上ではQoSの制御対象外であり、即時送信される
自装置発パケット OSPF、BGP、RIP、ICMP、IKEなど本製品が送信するIPv4/IPv6パケットは、ユーザートラフィッククラスに分類されないかぎりシステムトラフィッククラスとして扱われる。ただし、EtherIP、IP over IP、IPsecのトンネリングパケットは親インターフェースにおいて通常パケットとして扱われる。たとえば、gigabitEthernet 0インターフェース上にIPsecトンネルインターフェースtunnel 0を作成している場合、gigabitEthernet 0に適用したポリシーマップでは、同インターフェースから送信されるIPsecパケット(ESPパケット)は、ユーザートラフィッククラスに分類されないかぎりデフォルトトラフィッククラスとして扱われる


CBQ使用時は、ユーザートラフィッククラス0〜8個と暗黙のトラフィッククラス2個(システム、デフォルト)、合計2〜10個のトラフィッククラスが出力インターフェースの送信帯域(実帯域またはsqos output-bandwidthコマンドで設定した帯域)を分け合う。

このときの帯域配分は、bandwidth-percentコマンド(ユーザートラフィッククラス)、system-bandwidthコマンド(システムトラフィッククラス)、default-bandwidthコマンド(デフォルトトラフィッククラス)で設定するが、割り当て帯域設定値の合計が100%以内のときと、100%を超える場合で、設定値の意味合いが異なる(詳細はbandwidth-percentコマンドのページを参照)。


パラメーター

<1-90> 割り当て帯域。インターフェースの送信帯域に対するパーセンテージ(%)で指定する。初期値は10。なお、システムトラフィッククラスは余剰帯域の使用がつねに許可されているため、帯域に余裕があるときは、本パラメーターの設定値を超えて帯域を使用する可能性がある


注意・補足事項

■ 本コマンドはキュー制御方式(queue-typeコマンド)がCBQに設定されているポリシーマップでのみ有効。PQに設定されているポリシーマップでは意味を持たない。

■ 本コマンドは送信用ポリシーマップ(service-policy outputコマンド)でのみ有効。受信用ポリシーマップ(service-policy inputコマンド)では意味を持たない。


コマンドツリー

policy-map (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- system-bandwidth(ポリシーマップモード)


関連コマンド

bandwidth-percent(ポリシーマップ・クラスモード)
default-bandwidth(ポリシーマップモード)
queue-type(ポリシーマップモード)
service-policy input(インターフェースモード)
service-policy output(インターフェースモード)



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