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雷による被害にご注意ください
雷の正体と機器の故障
雷被害のメカニズム
対策
終わりに
雷の正体と機器の故障
ご存知の通り、雷は雲にたまった電気が放電して起こります。雷のエネルギーは、2億ボルト、20万アンペアといわれるように桁違いに大きいので、雷の直撃を受けた電気製品などはひとたまりもなく破壊されてしまいますが、幸いこのようなことはごく稀にしか起きません。室内に置かれることの多いネットワーク機器で実際に起きる雷による被害は、装置の外観には変化がないのに、雷が発生した後動かなくなってしまった、といったようなケースがほとんどで、これは主として後述する「誘導雷」といわれている現象によるものです。
雷を原因としたネットワーク機器の被害数を把握することは困難ですが、特に雷の多い地方での被害は多く聞かれますので、こうした地域では十分な雷対策を施すことで、ある程度未然に防ぐことが可能となります。

図−1は、電力中央研究所による夏季と冬季の雷の発生頻度を示したデータです。関東では、雷は夏のものという感覚がありますが、実は冬の雷は夏に比べて強いものが多く、被害も多いのが特徴です。特に冬の雷の多い日本海沿岸地域では、雷対策は重要なものといえます。
図−1 雷マップ 出展:電力中央研究所
図−1 雷マップ
雷による機器の故障については当社の保証範囲外となりますので、保証期間内外を問わず、有償修理となります。
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雷被害のメカニズム
送電線や通信線の近く、または避雷針などに落雷した場合、送電線や通信線には非常に大きなサージ(高電圧が瞬間的に発生する現象)が誘導されます。これが誘導雷と呼ばれる現象で、雷による電気製品の被害のほとんどがこの誘導雷によるものと考えられています。
誘導雷では、電線等に誘導されたサージが、電線を伝わってネットワーク機器にまで到達し、通信線に出て行ったり、アースに流れたりしますので、その大きなエネルギーにより、機器の中の繊細な部品などを破壊してしまいます。また、避雷針などの建物の近くに落雷があったときに一時的に地面の電位が急上昇し、これが逆にアースから機器に入り込んで破壊してしまう場合もあります(逆流雷)。
図−2 雷被害のメカニズム
図−2 雷被害のメカニズム
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対策
残念ながら雷は自然現象であり、最新の技術でもその被害を完全に止めることは困難です。雷が来る前に、機器に接続されている電源コードやLANケーブル(無線機器ではアンテナケーブル等)を抜くことが確実ですが、日常的な業務の中、いつ発生するかわからない雷に対応することは不可能といえます。しかし、以下にご紹介する対策を施すことで、その被害を最小限に止めることができます。雷対策には各種の情報が公開されていますが、ここでは二種類をご紹介します。
雷対策機器を用いた対策
いわゆる、雷対策機器を導入することによって、雷のエネルギーが機器に到達する前にバイパスして保護することができます。これらの機器はいくつかの専門メーカーから様々な製品が販売されており、それぞれに特徴があります。最近は、保護性能の高い様々な機器がありますので、実際の導入に当たっては、メーカーに相談して最適のものを選ぶようにします。 
注意すべき点は、これらの対策機器の導入に当たっては、アースを完全にしないと期待された効果が出ないことです。
建物の等電位化
ビルの付近やビル自体、もしくは避雷針に落雷した場合、雷のサージがアース線を通じて伝わってきます。  
この場合、ビル内の各場所でアースの電位が異なると、この電位差によってネットワーク機器を破壊してしまう場合があります。これを防ぐためには、建物内でのアース電位を全て同じにすることが必要です。
これを建物の等電位化と呼び、一点アース等の方法により実現します。
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終わりに
事前の対策により、雷による被害の大部分は防ぐことができます。最適の方法はお客様の環境によって変わりますので、専門家にご相談のうえ、適切な対策を講じられますようお願いいたします。


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