『病院Wi-Fiのお悩みあるある』についてネットワーク機器メーカーが解説!スタッフにも患者さんにもやさしい無線LAN環境の在り方とは?

今や医療DXを支えるうえで欠かせない存在となった“無線LAN”。本記事では、医療現場における無線LANの重要な役割から、“遅い・途切れる・つながらない”といった通信の悩み、さらに患者用Wi-Fiの“安全性”といった課題と、その解決策までをわかりやすくご紹介します。

目次

医療現場での無線LANの役目とは?

医療現場におけるネットワークインフラの進化 ~無線LAN普及までの歴史~

ひと昔前は、患者さんのカルテは紙、レントゲンはフィルムが主流だったところ、2000年代前半には電子カルテやPACS(医療画像管理システム)の導入が始まりました。これによりネットワークの整備が必要になり、有線LANの導入がまず進みます。
2000年代後半から2010年代にかけてタブレットやノートPCが普及したことで、モバイル端末での情報参照が可能となり、ここでやっと一部の先進病院で無線LANの導入が始まります。病室やベッドサイド、手術室などを移動しながら情報確認や入力が出来たほうが便利ですよね!
2010年代後半から、無線LANの速度・安定性が向上し、セキュリティ面も強化され、患者モニタリング、電子カルテ、薬剤管理など様々なシステムが無線に対応し始めました。この流れには、厚生労働省が医療DXを後押しし、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(第5版)」を2019年に発表したことも大きく影響しています。かつてはセキュリティリスクを理由に無線LANの導入に慎重な医療機関も多かったところ、このガイドラインでは適切なセキュリティ対策を講じた上で無線LANの利用も可能であると認められたことで、無線LANは“安全に使えるもの”と認識され、現場の導入ハードルが下がったのです。こうして、無線LANは今では病院の“標準インフラ”に!

もう戻れない!無線LANなしの医療現場

#医療DX #働き方改革 の基盤となる無線LAN

近年では、高齢化や医療従事者といった社会課題により、医療現場の負担は今後さらに大きくなると予測されています。
これら課題に対応するため、ICTを活用した医療DXの推進が進められており、無線LANはその基盤として欠かせない存在となっています。
無線LANは、具体的にこのような場面で医療現場の質と効率を支える重要な役割を担っています!

・リアルタイムでの情報共有による業務効率化

E.O.

ベッドサイドで書いた紙カルテの内容をナースステーションに戻ってからPCへ転記するなんてもう嫌だ!
タブレットで電カル入力できたほうが楽!

・医療機器やデバイスとの連携(IoT化)

E.O.

繁忙を極める医療現場で起こりがちな「医療機器の迷子」。機器がWi-Fiに繋がっていたら、常に場所をトラッキングできる!
これで 運用/資産管理がずっと楽に!

・場所に縛られない柔軟な情報アクセスで、従業者の働き方改革を推進

E.O.

院内の場所どこでも、別棟からでもオンラインで会議・研修に参加できるのがやっぱり理想!

やっぱり無線LANは最大限に活用して、医療現場の質や業務効率や向上するべき!と思いませんか?

無線LANの活用例

無線LANの “遅い・途切れる・つながらない” 問題

せっかく業務効率化のために導入したWi-Fi通信が途切れたりして業務に支障が出てしまったらダメですよね!

なぜ起こる?無線LANトラブルの2大要因

電波干渉
他の電波(一部の同じ周波帯を使っている医療機器など)とぶつかって通信が不安定になってしまうこと。


⇒解決法

  • 5GHzの活用(2.4GHzよりも干渉が少なく通信も高速)
  • アクセスポイントの配置見直しで距離・方向を調整
  • チャンネルの自動調整をサポートするアクセスポイントを使う

ローミング
病院内を移動した際、アクセスポイント間の切り替えがスムーズに行われず通信が一瞬途切れる現象。

E.O.

病棟を移動しながら電子カルテを見ていると「読み込み中…」のまま止まる、、、とイライラしてしまいますよね、、、

⇒解決法

  • アクセスポイントの出力調整(電波が強すぎても切り替えの妨げになる可能性が!)/配置を工夫して重なりエリアを意図的に設計
  • ローミング性能が高いアクセスポイントを使用

どうにか解決したいが、アクセスポイントの配置調整、出力調整?複雑そう、、、専門知識が必要そう、、、

とお悩みの方に、アライドテレシスではこのような “運用管理者にとって助かる” 無線LANをご用意しています!

電波干渉の問題に
 周囲の電波状況を考慮してチャンネル・電波強度を調整してくれる無線LAN
ローミングの問題に
 シングルチャンネルローミングレス通信で実現してくれる無線LAN
 などなど!

これがあったら、チャンネル設計に関する専門知識が不要!構築作業や運用管理などのコストを削減できます!

自律型無線LANで周囲の電話状況を考慮し常に安定した無線LAN環境・PHSからスマホへ移行しても安定した通話が可能な無線LAN環境をWi-FiやsXGPで構築

患者用Wi-Fiの“安全性”問題

ここまでは、医療現場で働く人を支える無線LANについて話してきましたが、患者さんにもWi-Fiのニーズがあります。病室でフリーWi-Fiを使えたら入院患者の孤独感や、待合室で使えたら外来受診の待ち時間のストレスを軽減できたり!

患者満足度の向上に患者用Wi-Fiを提供したい、という医療機関は多いはず!

でも、活用において課題にあがるのが「セキュリティやプライバシーに関する不安」。

どうやったら安全に患者用Wi-Fiを提供できるの?コツはこれ!

  • 1台の無線AP内でHIS系・事務系・患者用などと論理的にネットワークを分離すること
  • SSIDは隠ぺいし、Wi-Fiの電波が届く範囲であっても端末にSSIDを表示しない設定にすること
  • アクセス制限を行うことで特定の端末のみが通信できるように設定にすること
業務系(HIS系/事務系)に影響のない安全な無線LAN設計

これが実現できる無線LANをアライドテレシスではご用意しています!

無線LANに関するお困りごとの相談先!

電波干渉ローミングトラブルから 患者用Wi-Fiの安全性まで、
無線LANの様々な課題を解決するソリューションをアライドテレシスではご用意しています!

『院内での無線LAN活用と求められる要件』の詳細はこちら!

  • 本記事の内容は公開日時点の情報です。
  • 記載されている商品またはサービスの名称等はアライドテレシスホールディングス株式会社、アライドテレシス株式会社およびグループ各社、ならびに第三者や各社の商標または登録商標です。

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この記事を書いた人

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E.O.

入社以来、メルマガ制作を通じてアライドテレシスやネットワークについて発信してきました。現在は記事執筆にも挑戦中!
自分自身も勉強を重ねながら、「わかりやすく、やさしく」伝えることを大切に発信していきたいです。
趣味は写真と海外旅行。次目指すのはアイスランドとアイルランド。

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