[index] CentreCOM 9424T コマンドリファレンス 2.11

運用・管理/システム


  - ログイン
  - 再起動
  - システム時計の設定
  - システム名の設定
  - システムチェック
  - コマンドラインプロセッサー
   - ログイン
   - コマンドプロンプト
   - コマンドライン編集キー
   - コマンド入力時の注意事項
   - コンソールメッセージ
   - 次に選択可能なキーワードを表示する「?」
   - オンラインヘルプ
   - 端末画面のページあたり行数


基本的なシステム管理コマンドについて説明します。

 

ログイン

本製品に対する設定は、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナル、または、ネットワーク上のTelnetクライアントから行います。

Note - ネットワーク上のコンピューターからTelnetを使用して本製品にログインするには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPインターフェースを作成し、ローカルインターフェースと呼ばれる遠隔管理用のインターフェースとして指定しておく必要があります。IPの設定については「IP」の章をご覧ください。

コンソールターミナルを接続するかTelnetで接続すると、「Login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソールターミナルを接続してもログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」を何回か押してみてください。

ご購入時の状態では、Manager(管理者)レベルのユーザー「manager」とUser(一般ユーザー)レベルのユーザー「operator」が登録されています。

「manager」の初期パスワードは「friend」です。「Login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワード「friend」を入力してください。ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。


「operator」の初期パスワードは「operator」です。「Login:」に対してユーザー名「operator」を、「Password:」に対してパスワード「operator」を入力してください。ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。




Note - デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「運用・管理」の「ユーザー管理」をご覧ください。

Note - Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから10分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。

Note - 既定回数(デフォルトは5回)連続してログインに失敗すると、コンソールターミナルでは一定時間(デフォルトは10分)ログインプロンプトが表示されなくなります。また、Telnet接続の場合はセッションが切断され、該当クライアントからのTelnet接続要求が同じ期間拒否されるようになります。これらの設定は、SET USERCONFIGコマンドのLOGINFAIL、LOCKOUTPDパラメーターで変更できます。

Note - 同時にログイン可能なユーザーはManager(管理者)レベルのユーザー1とUser(一般ユーザー)レベルのユーザー9のあわせて10ユーザーです。ただし、ネットワーク経由でログインする場合は、Managerレベルのユーザー1とUserレベルのユーザー8のあわせて9ユーザーまでです。Managerレベルのユーザーは複数ログインできません。

 

再起動

システムを再起動するにはRESTARTコマンドを使います。

Note - 再起動を実行する前に、現在の設定内容をファイルに保存したかどうかをご確認ください。設定の保存については、「運用・管理」/「コンフィグレーション」をご覧ください。

RESTARTコマンドを実行すると、コールドスタート(ハードウェアリセット)が実行されます。
コールドスタートでは、ハードウェア的にリセットをかけ、自己診断テストの実行、ソフトウェアのロードを行った後、起動スクリプトを読み込んで起動します。

RESTARTコマンドのCONFIGパラメーターを指定して、読み込みなおす設定ファイルを指定することもできます。CONFIGパラメーターで指定した設定ファイルは1回だけ有効です。次に再起動するときは、(CONFIGパラメーターで再度指定しない限り)SET CONFIGコマンドで設定した起動スクリプトが読み込まれます。


 

システム時計の設定

内蔵時計の日付と時刻をあわせるにはSET TIMEコマンドを使います。

日付は「日-月-年」、時刻は「時:分:秒」の形式で指定します。

■ 日付と時刻を設定するには次のようにします。ここでは2009年5月17日19時に設定します。


■ 時刻だけを修正します。


■ 日付だけを修正します。


■ 現在の日付と時刻を確認するにはSHOW TIMEコマンドを実行します。

月は英語月名の先頭3文字で表示されます。

表 1
1月(January) Jan
2月(February) Feb
3月(March) Mar
4月(April) Apr
5月(May) May
6月(June) Jun
7月(July) Jul
8月(August) Aug
9月(September) Sep
10月(October) Oct
11月(November) Nov
12月(December) Dec


■ SNTP(Simple Network Time Protocol)に準拠した時刻サーバーを利用して、時刻を正確に保つこともできます。詳細は「運用・管理」/「SNTP」をご覧ください。

 

システム名の設定

システム名(MIB-IIオブジェクトsysName)を設定すると、コマンドプロンプトにシステム名が表示されるようになります。SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用しない場合であっても、複数のシステムを管理しているときは、各システムに異なる名前を設定しておくと、どのシステムにログインしているのかがわかりやすくなり便利です。

■ システム名(sysName)を設定するにはSET SYSTEM NAMEコマンドを使います。


設定したシステム名は、製品タイトルの下にも表示されます。



SNMPマネージャーからシステム名を変更した場合、SHOW CONFIGコマンドのDYNAMICオプションではすぐに確認できますが、プロンプトに反映されるのは、ログアウト、再ログイン後です。

なお、SNMPの設定については「運用・管理」/「SNMP」をご覧ください。

 

システムチェック

システムの基本情報を確認するための各種コマンドを紹介します。

■ システムの全般的な情報はSHOW SYSTEMコマンドで確認できます。

■ システムログはSHOW LOGコマンドで確認できます。詳細については「運用・管理」/「ログ」をご覧ください。

■ 例外状況の発生ログはSHOW EXCEPTIONLOGコマンドで確認します。

■ システムの詳細な情報を確認するにはSHOW DEBUGコマンドを実行します。

■ メモリーに関する情報はSHOW BUFFERコマンドで確認します。

■ CPUの使用率はSHOW CPUコマンドで確認します。

 

コマンドラインプロセッサー

本製品は設定のためのコマンドプロセッサー(コマンドラインインターフェース)を備えています。ここではコマンド入力に関する基本的な事柄について説明します。

 

ログイン

コマンドプロセッサーにアクセスするには、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナルからログインするか、Telnet経由でログインする必要があります。

Note - Telnetを使用するには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPアドレス、ローカルIPインターフェース等を設定しておく必要があります。IPの設定については「IP」の章をご覧ください。

コンソールターミナルを接続するかTelnetで接続すると、「Login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソールターミナルを接続してもログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」を何回か押してみてください。

ご購入時の状態では、Manager(管理者)レベルのユーザー「manager」とUser(一般ユーザー)レベルのユーザー「operator」が登録されています。

「manager」の初期パスワードは「friend」です。「Login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワード「friend」を入力してください。ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。


「operator」の初期パスワードは「operator」です。「Login:」に対してユーザー名「operator」を、「Password:」に対してパスワード「operator」を入力してください。ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。




Note - デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「運用・管理」の「ユーザー管理」をご覧ください。

Note - Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから10分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。

Note - 既定回数(デフォルトは5回)連続してログインに失敗すると、コンソールターミナルでは一定時間(デフォルトは10分)ログインプロンプトが表示されなくなります。また、Telnet接続の場合はセッションが切断され、該当クライアントからのTelnet接続要求が同じ期間拒否されるようになります。これらの設定は、SET USERCONFIGコマンドのLOGINFAIL、LOCKOUTPDパラメーターで変更できます。

Note - 同時にログイン可能なユーザーはManager(管理者)レベルのユーザー1とUser(一般ユーザー)レベルのユーザー9のあわせて10ユーザーです。ただし、ネットワーク経由でログインする場合は、Managerレベルのユーザー1とUserレベルのユーザー8のあわせて9ユーザーまでです。Managerレベルのユーザーは複数ログインできません。

 

コマンドプロンプト

デフォルトの設定では、どのユーザーレベルでログインしているかによってコマンドプロンプトの表示が異なります。


Note - SET ASYNコマンドのPROMPTパラメーターでプロンプトに文字列を設定している場合は、それぞれのプロンプトの前に設定した文字列が表示されます。


なお、プロンプト文字列を設定していない場合に、SET SYSTEM NAMEコマンドでシステム名(sysName)を設定しているときは、プロンプトの前にシステム名が表示されます。複数のシステムを管理しているような場合、システム名にわかりやすい名前を付けておくと各システムを区別しやすくなり便利です。



 

コマンドライン編集キー

コマンドラインでは、以下の編集機能を使うことができます(VT100互換の端末エミュレーターが必要です)。

表 2
機能
キー
1文字右に移動 →またはCtrl/F
1文字左に移動 ←またはCtrl/B
カーソルの左にある文字を削除 Backspace
カーソル位置の文字を削除(カーソルが行末にあるときは、カーソルの左にある文字を削除する) DeleteまたはCtrl/D
カーソル位置から行末までを削除 Ctrl/K
コマンド行の消去 Esc2回押下またはCtrl/U
コマンド履歴をさかのぼる ↑またはCtrl/P
コマンド履歴を進める ↓またはCtrl/N
コマンドの中止 Ctrl/C
行頭へ移動 Ctrl/AまたはHome
行末へ移動 Ctrl/EまたはEnd


 

コマンド入力時の注意事項

コマンド入力時には以下のことがらに注意してください。

■ 1行で入力できるコマンドの最大文字数はスペースを含めて1499文字です。通常の用途では事実上無制限ですが、コマンド行が長くなり1行におさまらない場合は、コマンドの省略形を使うか、コマンドを複数行に分けてください(ADDとSETなど)。

Note - SET SYSTEM NAMEコマンドでシステム名を設定している場合は、システム名の分だけ短くなります。

■ 「ADD」、「IP」などのキーワード(予約語)は大文字小文字を区別しないので、どちらで入力してもかまいません。一方、パラメーターとして与える値の中には、パスワードのように大文字小文字を区別するものと、ユーザー名のように大文字小文字を区別しないものがあります。コマンドリファレンス等でご確認の上入力してください。

■ コマンドは一意に識別できる範囲で省略可能です。たとえば、SHOW SYSTEMコマンドは次のように省略して入力することができます。


■ ログインユーザーの権限(ユーザーレベル)によって実行できるコマンドが異なります。通常の管理作業はManagerレベルで行います。

■ コマンドの実行結果は(エラーがなければ)すぐに本製品に反映されますので、再起動などを行う必要はありません。ただし、設定内容は再起動すると消えてしまうので、再起動後にも同じ設定を使いたいときはCREATE CONFIGコマンドでファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで、保存した設定スクリプトが次回起動時に読み込まれるように設定してください。詳細は「運用・管理」/「コンフィグレーション」をご覧ください。

 

コンソールメッセージ

コマンド入力後、実行結果や構文エラーを知らせるメッセージが表示されることがあります。
以下に、「ERROR CODE」(エラーメッセージ)の例を示します。



 

次に選択可能なキーワードを表示する「?」

コマンドの入力途中で「?」キーを押すと、次に選択可能なキーワード(コマンド名やパラメーター名、オプション名)の一覧が表示されます。

■ たとえば、コマンドラインの先頭で「?」キーを押すと次のように表示されます(「?」は表示されません)。


「Available commands:」以下に列挙されているのが、コマンドラインの先頭キーワードとして有効な単語の一覧です(表示項目はファームウェアのバージョンによって異なる可能性があります)。

Note - 「?」キーで表示されるキーワードの中には、サポート対象外のものも含まれます。詳細はリリースノートなどでご確認ください。

■ 次に、コマンドラインで上記のキーワード一覧から「add」を入力し、さらに半角スペースを1文字入力した上で再度「?」キーを押すと、次のように表示されます。

Note - 何らかの文字列を入力した後で「?」キーを押すときは、文字列の後ろに半角スペースを入力してから「?」キーを押す必要があります。


 

オンラインヘルプ

オンラインヘルプを見るには、HELPコマンドを使います。
HELPコマンドを実行すると、コマンドラインの先頭キーワードとして有効な単語の一覧が表示されます(表示項目はファームウェアのバージョンによって異なる可能性があります)。

 

端末画面のページあたり行数

1ページあたり行数は15(空白行を含まず)に設定されています。コマンドの出力結果が15行よりも長い場合は表示が一時停止し、最下行に次のようなメッセージが表示され、キー入力待ち状態になります。


ここでは次のキー操作が可能です。

表 3
Space 次の1ページを表示します。
Enter 次の1行を表示します。
c 残りすべてを一気に表示します。
q 表示を中止し、プロンプトに戻ります。


一度表示された行をさかのぼることはできません。







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