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東広島市教育委員会
東広島市内49小・中学校が利用する教育クラウドのネットワーク基盤を構築
東広島市教育委員会
「東広島市教育委員会」
広島県のほぼ中央に位置する東広島市。同市教育委員会では、小・中学校の校内に設置していた校務用サーバーなどを仮想化技術で統合。市役所の電算室(センター)で集中管理することにより、運用管理の効率化やセキュリティーの強化を図る狙いがある。この教育用クラウドのネットワーク基盤として、センター側にアライドテレシスのVCS対応コア・スイッチ「SwitchBlade x908」、各学校にレイヤー2plusギガビット・インテリジェント・スイッチ「x200-GE-28T」、センターと学校間のWAN接続にアドバンストVPNアクセス・ルーター「AR560S」を導入。VLANやVPNを駆使したセキュアで可用性の高いネットワーク基盤を構築している。
プロフィール
■東広島市教育委員会
所在地:東広島市西条上市町7-42
教育委員会は学校教育部と生涯学習部がある。学校教育のレベルアッ プを図るとともに、施設の整備や国際化、情報化に対応した設備の充実により、快適で潤いのある教育環境づくりを進めている。
http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/
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市町の合併で学校ごとに異なるITの運用管理が課題
クラウド環境ではネットワークがポイント
ネットワーク要件に的確に対応するソリューション
クラウド環境のWAN接続に最適なVPNソリューション
コンテンツの拡充や情報共有で期待される東広島市の教育クラウド
市町の合併で学校ごとに異なるITの運用管理が課題
東広島市教育委員会 学校教育部 教育総務課 主任 井口裕介氏
東広島市教育委員会
学校教育部 教育総務課
主任 井口裕介氏

東広島市は2005年(平成17年)2月に1市5町が合併し、県中央地域の中核都市として新たな市制をスタートした。市内には広島大学や広島国際大学、近畿大学工学部、広島中央サイエンスパークなどの学術研究機関が集積。市の将来像を「未来にはばたく国際学術研究都市」と定め、新産業の創出など産官学の連携を強化するとともに、内陸部の山や美しい田園風景、沿岸部の豊かな自然環境を活かした地域づくりを進めている。

また、市役所のある西条は、灘、伏見と並び称される銘醸地として知られる。酒蔵通りには、蔵元が軒を連ねて建ち並び、赤レンガの煙突や白壁、なまこ壁など、昔ながらの面影を今に残し、観光に訪れる人も多いという。

東広島市の面積は約635平方キロメートルで、県の約7.5%を占める。この広大な市内に小学校が35校、中学校が14校設置されている。2005年の合併で一気に学校数が増加。
従来から市教育委員会では文部科学省などの指針に基づく教育のIT化を進めてきたが、学校ごとに利用するソフトウェアやハードウェ ア、ネットワーク体系が異なっていたという。

各学校には校務用サーバーのほか、PC教室のサーバー、フィルタリング用サーバーの計3台のサーバーを設置。「各学校のサーバー台数を 合わせると約180台に及びます。機器のトラブル時には学校へ足を運ばなければなりませんが、市域が広大なため、スピーディに対応でき ないこともありました。加えて、ソフトウェアの導入や更新などは各学校に任せており、運用管理の面でも問題があったのです」と、東広島市教育委員会主任の井口裕介氏は打ち明ける。

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クラウド環境ではネットワークがポイント
東広島市役所 企画振興部 市政情報課 情報管理係長 西田幸雄氏
東広島市役所
企画振興部 市政情報課
情報管理係長 西田幸雄氏

東広島市では、市役所のITを担当する企画振興部市政情報課などの部署が教育委員会をサポートし、小・中学校のITについても助言し ている。例えば、教育委員会ではウイルス対策ソフトを各小・中学校PCへインストールしている。だが、学校PCへのソフトのインストールや定義ファイルの更新作業は学校の情報担当教諭などに任せてきた実態がある。

校務用サーバーには児童・生徒の個人情報が含まれるため、セキュリティーの強化が必須である。加えて、サーバーの運用管理が学校側の負担となっている側面もあり、その解決策が市役所と教育委員会の課題になっていた。「情報担当教諭のスキルや、管理方法、セキュリティーの意識も学校ごとに異なります。そこで、統一的に学校のITを運用管理できる仕組みがないか、教育委員会とともに検討してきました」と市政情報課情報管理係長の西田幸雄氏は述べる。

東広島市役所 企画振興部 市政情報課 主任 宮本伸尚氏
東広島市役所
企画振興部 市政情報課
主任 宮本伸尚氏

そして、各小・中学校に設置しているサーバーを統合し、教育委員会側で一括管理する方法を決定した。市役所では既にサーバーの仮想化で運用実績がある。「市役所のサーバー統合で空いた電算室のスペースに、教育委員会用の仮想サーバーを設置することになったのです」と市政情報課の宮本伸尚氏はサーバー統合の経緯を説明する。

各小・中学校のサーバーを市役所の電算室(センター)で統合。ソフトウェアのインストールや更新、サーバーの保守などを含め、センター側で統一的に管理することにより、運用管理の効率化やセキュリティーの強化などが可能になる。だが、「センター側のサーバーにアクセスしながら各種アプリケーションを利用するクラウド環境では、ネットワークがポイントになります。そのため、サーバー統合とともに、ネットワークに注力して小・中学校のITを刷新しています」と西田氏は強調する。

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ネットワーク要件に的確に対応するソリューション
東広島市役所 企画振興部 市政情報課 主任主事 丁場康二氏
東広島市役所
企画振興部 市政情報課
主任主事 丁場康二氏

教育委員会と市政情報課が中心となって各ベンダーから情報を収集しながら、学校用ネットワークの仕様を策定。例えばスイッチの場合、「校務用ネットワークのセキュリティーを確保するため、きめ細かなアクセス制御が行えることや、トラフィックの増大に対応できるスイッチング容量のほか、設定できるVLAN数や冗長化機能などを要件にしています」と、仕様書を取りまとめた市政情報課の丁場康二氏は説明する。

そして、入札を経て、アライドテレシスのスイッチ製品を採用。センター側にはVCS対応コア・スイッチ「SwitchBlade x908」を2台導入して冗長化し、内部用ファイアウォールを介して仮想サーバーとストレージを収容している。
また、小・中学校側の校内LANにはオールギガビット対応のインテリジェント・エッジ・スイッチ(レイヤー2plus)「x200-GE-28T」を 導入。「x200シリーズは手頃な価格のレイヤー2スイッチでありながら、IPフィルタリング機能を搭載するなど、レイヤー3スイッチと 同様のきめ細かなアクセス制御が行えます」と丁場氏は評価する。

東広島市教育委員会では、教職員は1人1台のPC環境を整備。そして、PC教室、特別教室にPCを設置するほか、電子黒板を活用して児童・生徒の情報教育を推進している。教員が校務用PCを教室に持ち込んで授業を行うこともある。その際、校務用PCは教室からはインターネットへアクセスできるが、職員室からはアクセスできないといったアクセス制御を行うことでセキュリティーを確保している。

「こうしたセキュリティーの確保を含め、ネットワーク設計を行っています。重要な校務用サーバーはセンター側で統一的に管理する一方、授業で利用するPC教室のサーバーは学校に残すなど、ネットワークの過負荷を回避し、安全・快適にITを利活用できる環境づくりを進めています」と、ネットワーク設計を担当したソルコムIT事業本部の佐藤弘教氏は述べる。

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クラウド環境のWAN接続に最適なVPNソリューション

各小・中学校では、教師用ネットワークと児童・生徒が利用する教室用ネットワークにそれぞれVLANを設定して論理的に校内LANのセキュリティーを確保。さらに教師用VLANは、市の通達などをやり取りする基幹ネットワークに接続する。「各学校の教員はセンターの校務用サーバー接続のほか、市の基幹ネットワークに接続するため、セキュリティーと可用性に留意しながら構築しています。とくにセンターと各学校を結ぶWANでは、アクセス回線の障害時にも継続してアクセスできるように迂回路の設定で工夫しています」とネットワーク構築を担当したNECフィールディング広島支店の中村哲也氏は話す。

センターと各学校のWAN接続には、アドバンストVPNアクセス・ルーター「AR560S」を導入。センターへのトラフィックが集中するクラウド型ネットワークに対応し、IPsecやL2TPなどのVPNに加え、冗長化などの機能を備える。
東広島市では地域によってアクセス回線の環境が異なる。市街地の学校ではキャリアのIPネットワークによるIP-VPNやインターネットVPNを利用するほか、ブロードバンド回線が提供されていない地域は専用線を導入し、高速なアクセス環境を整備している。そのため、VPNアクセス・ルーターは、IPsecをはじめ、さまざまなVPNプロトコルに対応する製品が要件となったという。

例えば、センターとキャリアのIPネットワーク網のIPsec接続用に4台のAR560Sを設置。万一、アクセス回線が障害を起こした場合、その回線につながるAR560 Sから他のAR560Sに自動的に切り替えることで、サーバーアクセスを継続できるようにしている。
「アライド製品の構築実績は多く、信頼感があります。設定に際して、技術的なサポートもあり助かっています」と中村氏は評価する。

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コンテンツの拡充や情報共有で期待される東広島市の教育クラウド
各校に設置されたx200-GE-28T、AR560S
各校に設置されたx200-GE-28T、AR560S
センターラック内のSBx908をはじめとするアライドテレシス製品群
センターラック内のSBx908をはじめとするアライドテレシス製品群

東広島市では、小・中学校のサーバー統合による教育クラウドの構築とネットワーク基盤が整備され、2012年3月から本格稼働を開始。井口氏は「センターから学校のサーバーを一元管理できるようになり、運用管理がスムーズに行えます」と期待する。そして、小・中学校のITの運用管理の効率化と可用性の向上が実現し、今後は教育用コンテンツの拡充がテーマになる。
これまで学校ごとにコンテンツを導入してきたが、「サーバー統合により、共通のコンテンツを保存・蓄積し、必要に応じて各学校で参照できる環境ができました。先生方が作成したコンテンツをサーバーにアップするなど、情報を活用した教育を促進できます」(井口氏)。

また、現在は事務用に学校単位で割り当てられている市のメールアドレスについて、今後はグループウェアなどを使って教職員ごとにメールアドレスを割り当て、情報共有を図ることも考えられるという。「学校用ネットワークのセキュリティーを担保することで、市役所の教育関連部署との連携も促進します。センター内でシステムを連携できることも、市役所に学校のサーバーを設置している意義と言えます」と西田氏は述べる。

東広島市教育委員会では、学校と家庭、地域が一体となり、子どもたちの「生きる力」の育成に向けて取り組みを推進。広島県のリーディングエリアから日本のフロントランナーとして、日本一の教育都市を目指すという。その実現に向け構築された東広島市の教育クラウドをアライドテレシスのネットワークソリューションが担っている。(取材:2012年3月)

ネットワーク構成図
プロフィール
■株式会社ソルコム
本社:広島県広島市中区南千田東町2-32
創業:1947年4月
資本金:23億2,473万円
電気通信設備の設計から施工、保守まで一貫したサービスを提供する情報通信設備構築事業や、最新技術とノウハウを駆使したITソリューション事業などを展開している。
■NECフィールディング株式会社
  本社:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル
資本金:96億7,010万円
従業員数:単体 5,576名(2011年3月末)
パソコンからスーパーコンピュータまで、各種コンピュータ、ネットワーク機器の企画・設計から 導入・構築、運用・保守にいたるすべてのフェーズで各種サポート&サービスを提供している。
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