
第44回医療情報学連合大会 様
「デジタルヘルスの新未来」をテーマに今季も盛り上がる医療学会、そのイベント会場LANの構築と運用、ライブ配信を支援
アライドテレシスは2024年11月21日から24日に福岡国際会議場・福岡サンパレスホテル&ホールで開催された第44回医療情報学連合大会へ参加。企業展示および共催セミナー(スイーツセミナー)への参加のほか、会場の有線/無線ネットワークを提供。Wi-Fi 6対応の無線LANアクセスポイント「AT-TQm6702 GEN2」や、ネットワーク統合管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」により、来場者用、運営用に加え、Web LIVE配信用のネットワーク構築および運用支援を行った。(2024年12月公開)
- 業種・業務
- 医療 イベント・スポーツ
- ソリューション
- ネットワーク運⽤ Vista Manager シリーズ PoE
- 導入製品
- ネットワーク運用 コアスイッチ エッジスイッチ 無線LAN ルーター(有線LAN)
- 導入目的
- ネットワークの新規構築 運⽤・管理の向上 環境の整備 統合管理 安定稼働・安定通信 高速通信 ネットワーク監視の強化 業務効率の向上
今年もハイブリッド開催で学術大会を盛り上げる
第44回医療情報学連合大会(第25回日本医療情報学会学術大会)が2024年11月21日から24日の4日間、福岡県福岡市の福岡国際会議場・福岡サンパレスホテル&ホールで開催された。医療情報学連合大会は、一般社団法人 日本医療情報学会(Japan Association for Medical Informatics;JAMI)が主催する学術大会。JAMIは、年に2回の学術大会(日本医療情報学会春季大会、日本医療情報学会秋季大会)を開催するほか、複数の研究会を傘下に持ち、活発な学術活動を行っている。
福岡の地での開催は6年ぶりとのことで、今年の大会テーマは「デジタルヘルスの新未来」。デジタルヘルスとは電子化された健康・医療情報の総称だが、従来は医療施設や電子カルテが中心となり、多くの患者がその周囲をとりまく概念になりがちだった。新未来で描くデジタルヘルス社会では患者や市民を中心に、電子カルテをはじめとしたさまざまなデジタルヘルスがそれをとりまく概念へと変わらなければならない。目前に迫る2025年問題に向けて、医療情報の視点から今後の日本の方向性について議論し、未来の世代へ繋げる、そんな想いが込められた学術大会としてさまざまな取り組みが発表された。
特別講演に加え、シンポジウムやチュートリアル、ワークショップ、一般講演、ハイパーデモ、企業展示、共催セミナー(ランチョン/スイーツ)など、多彩なプログラムが実施されたほか、イベント用のWebセミナー配信システムを利用したハイブリッド開催となった。Webセミナー配信システムの活用は2大会前から続いての取り組みとなっている。
アライドテレシスは本大会において、企業展示および共催セミナー(スイーツセミナー)への参加に加え、Web LIVE配信用や企業展示・運営用のネットワークについても構築および運用サポートを担った。アライドテレシスは医療情報学連合大会のネットワーク構築・運用支援を10年以上任され続けている。
Web LIVE配信用、企業展示・来場者用、運営用のネットワークを構築
本大会の会場は、福岡国際会議場(A~C会場)(D~G会場)、福岡サンパレスホテル&ホール(H~J会場)と大きく3つのゾーンに分かれており、それぞれの会場ごとにスイッチや無線LANアクセスポイントの設置が必要となる。インターネット回線は、企業展示・来場者用を含めた計4回線に分けて配信ネットワークの負荷を分散できるよう工夫し、その回線接続用ルーター(AT- AR4050S)と、コア・スイッチ(AT-x530L-28GTX)をそれぞれ4台配置。各講演会場や展示ルーム、企業展示エリアにはPoEスイッチ(GS950 V2シリーズ)、無線LANアクセスポイント(AT-TQm6702 GEN2)を配置した。
ネットワークはWeb LIVE配信用、企業展示・来場者用、運営用の三つを提供。特にWeb LIVE配信用は安定性を重視し、有線メインで3回線の構成とした。運営用ネットワークは安定したWeb LIVE配信を行うため、Web LIVE配信用と企業展示・来場者用のどちらにも接続可能となる設計にした。
企業展示・来場者用に関しては、サンパレス内で無線LANの提供を行った。その無線LANはWi-Fi 6対応「AT-TQm6702 GEN2」を使用し、イベント会場のような多くの人が同時に接続する環境でも遅延しにくくなっている。
ネットワークメーカーならではのノウハウや知見を活かして
今回の医療情報学連合大会だけではなく、セミナーやショー、スポーツなど、多くのイベントでアライドテレシスのネットワークが利用されている。
こうしたイベントにおいては、企業に設置する通常のネットワークとは異なり、接続する人数が正確には分からず、使い方もさまざまだ。イベントの内容や規模からある程度の想定はできても、実際に始まってみればネットワークに繋がりにくかったり、切断されたりということも起こり得る。また来場者によるモバイルルーターなどの持ち込みも多く、事前にサーベイ(電波調査)を実施していても、電波の干渉による接続不良や遅延は発生する。そうしたさまざまなことを考慮に入れた設計、構築が必要となるため、ネットワーク構築・運用に関するノウハウや知見の積み重ねを活かし、構築にあたることが重要だ。
なお今回の学術大会は屋内のイベントで会場もすべて屋根のある室内だったが、アライドテレシスでは屋外用の無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702e GEN2」も提供しているため、耐環境性能を必要とする屋外への設置にも対応している。屋外でのスポーツイベント会場用のネットワークもアライドテレシスでは多くの実績がある。
会場ネットワーク、Web LIVE配信ともにトラブルなく全日程の運用を完了
大会の会期は4日間。多くの大学・国公立病院、開業医、保険薬局などの医療関係者やMR、企業関係者が来場もしくはWeb LIVE配信を利用して参加した。11月24日には無事開催を終了し、前大会(第43回医療情報学連合大会)を上回る来場者が訪れ、多くの方に会場ネットワークをご利用いただいた。
アライドテレシスは本大会で、福井大学 医学部附属病院 医療情報部 副部長・准教授の山下 芳範氏との共催セミナー(スイーツセミナー)にも参加。会場ではコロナ禍以前に迫る人数が参加、Web LIVE配信でもこれまでで最多人数が視聴するなど多くの聴講者を集めた。
また企業展示にも参加した。「医療DX推進に欠かせないネットワーク」をテーマに、遅い、途切れる、つながらない、を解消する無線LANソリューションや運用管理コスト・工数を削減するネットワーク統合管理機能・ソリューションを、そして「安全管理ガイドラインに基づくセキュリティ対策」として近年被害が急増しているランサムウェア対策に有効なオフラインバックアップソリューションや病院職員様向けセキュリティ教育・研修サービスなど、医療現場のDX推進を支援するソリューションを紹介した。
展示で特に来場者の関心が高かったのが、院内どこでも利用できる安定して音声通話が可能なWi-Fi×sXGPの紹介だ。音声通話はsXGP、データ通信はWi-Fiといった用途ごとの使い分けで快適な無線LAN環境を構築できるといった紹介に、多くの来場者の目を引いていた。
アライドテレシスは今後も、医療情報学連合大会への参加とともに会場ネットワーク構築・運用を支援し、医療分野向けの製品、サービス、サポートのさらなる充実を図り、医療業界全体の支援を積極的に行っていく。
導入ネットワーク構成イメージ図
導入企業基本情報
お客様プロフィール
- イベント名
- 第44回医療情報学連合大会(第25回日本医療情報学会学術大会)
- 会期
- 2024年11月21日(木)~24日(日)
- 会場
- 福岡国際会議場・福岡サンパレスホテル&ホール(福岡県福岡市)