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独立行政法人国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校
対障害性を高め、将来的拡張を見据えた学内ネットワーク基盤を構築
独立行政法人国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校
独立行政法人国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校では、ネットワークのリプレースにあたり、コア・スイッチ「SwitchBlade x908」を中心としたアライドテレシスのネットワーク製品/ソリューションを導入し、安全性、耐障害性の向上をはじめ、将来的な学寮の無線LAN導入を見据えた拡張性の高い学内ネットワーク基盤を構築した。 独立行政法人国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校
プロフィール
■独立行政法人国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校
住所:広島県豊田郡大崎上島町東野4272-1
創立:明治31年(豊田郡東野村外12か町村組合立芸陽海員学校として創立)
商船学科、電子制御工学科、流通情報工学科の3学科(学年定員 各40名、計120名)で運営。2005年度から2年制の専攻科(海事システム工学専攻科、産業システム工学専攻)が設置され、商船学・工学のより専門的な知識・技術を修得できる教育・研究体制を整えている。
http://www.hiroshima-cmt.ac.jp/
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耐障害性の高いリング型ネットワークを採用
運用負荷を軽減できるネットワーク設計
喜びの声も聞けたリプレース効果
学寮への無線LAN導入によりさらなる情報利用を
耐障害性の高いリング型ネットワークを採用
国立広島商船高等専門学校 メディアセンター長 岩切裕哉氏
国立広島商船高等専門学校
メディアセンター長
岩切裕哉氏
国立広島商船高等専門学校(以下、広島商船高専)は、1898年(明治31年)、町村組合立芸陽海員学校として創立され、以来、110余年の歴史を有する。現在の本科課程は商船学科、電子制御工学科、流通情報工学科の3学科から構成されており、工業系学科で5年間、商船学科で5年半の早期一貫教育を行う国立の高等教育機関だ。また、専攻科課程として海事システム工学専攻と産業システム工学専攻の2専攻がある。

広島商船高専は広島県竹原市の竹原港からフェリーで瀬戸内海を30分程渡った大崎上島の小高い丘の上に建ち、同校の学生の7割は実習船の停泊地に近い海辺の学寮で寮生活を送っている。

同校の教育方針は「社会で活躍できる人材の育成」で、卒業後は25%程度の学生が専攻科や大学3年次へ進学し、就職希望者への求人倍率は20倍を超え、就職率は100%だ。

広島商船高専では校舎の耐震改修に伴い、平成23年度に情報化対応を目的とした学内ネットワークの整備に着手、ネットワークとスイッチ類を平成24年3月にリプレースするとともに、タブレットPCなどの授業利用を促進するために、本校舎と学科棟に無線LANが敷設された。

学内のシステムとネットワークはメディアセンター長の下、各科と専攻科から計4名の教員が担当として参加、メディアセンタースタッフ3名の計8名体制で運用管理にあたっている。今回のリプレースにあたっても、このメンバーで協議をスタートした。教員は各専攻科の要望のとりまとめを行い、それを反映して具体化していくのはセンタースタッフが中心となった。しかし、検討が開始されてみると、従来のネットワークの正確な現状把握ができておらず、調査していくと建物の増設に伴いネットワークが追加されていったためつぎはぎ状態であることがわかってきた。また、今後のネットワーク利用については学科によって必要帯域や機能の要求が異なるため、たとえば、流通情報工学科はパソコンを主に使う学科でありネットワーク利用が多く要求が高いなど、各科の要件のすり合わせも必要だった。

同校の従来のネットワークは、各校舎の建造時期が異なっていたために、スター型の構成に何度も追加が行われていた。また、サーバールームと教室は建物が異なり距離も離れているため、多段のネットワーク構成になっていた。このため、障害時の切り分けなども難しく、保守面での問題を抱えていた。スター型ではノードの障害でその下のネットワーク全体が使用不能になる。これを回避するため、今回のネットワークリプレースを検討する議論の中で、耐障害性の高いリング型ネットワークの選択が浮上した。

「本校は島にあるため、業者の方に復旧に駆けつけてもらうのも、やはり陸路よりは時間がかかります。このようなこともあり、障害に強いネットワークを調べていったところ、リング型という選択肢が出てきました」と、メディアセンターの上田恭平氏は説明する。

その後、導入業者とリング型ネットワークの導入について打ち合わせを重ね、手ごたえをつかんだが、ネットワークを全部引き直すには多大なコストがかかるため、現状の光ケーブルを利用して構築できるかどうか、休日に接続検証を行うなどの作業を行い実現性を確認した。

導入までの半年間は、単に要件を定義するだけでなく、ネットワークを再設計する期間だったと、上田氏は振り返る。

「改めてネットワークについて検討を重ねました。リング上にどこまでネットワーク機器を置くかも問題でした。利用の少ない場所に1本だけ配線されているような場合は、やはり他のノードの配下に置いた方が効率がよいなど、さまざまな検討を重ねました」。
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運用負荷を軽減できるネットワーク設計
国立広島商船高等専門学校 技術支援センター 技術専門職員 秋本剛志氏
国立広島商船高等専門学校
技術支援センター
技術専門職員
秋本剛志氏
新しいネットワークのコア・スイッチには、アライドテレシスの「SwitchBlade x908」が2台導入され、VCS(Virtual chassis Stacking)で冗長化し、本校舎各フロアや各教室棟にはx510-28GTX、x510-52GTXを導入しリング型ネットワークを構成している。

2台のコア・スイッチ間は110Gbpsの帯域にて冗長化接続し、また大量のデータのやり取りが発生するファイルサーバー群との接続も10Gbps×2を確保、リング部分も従来の倍の2Gbpsの帯域を確保した。

「従来のコア・スイッチの構成はアクティブ-スタンバイでしたが、今回のリプレースでアクティブ-アクティブ構成が実現できたため、障害時も早期の復旧が期待できます」と上田氏は語る。

国立広島商船高等専門学校 技術支援センター 技術職員 上田恭平氏
国立広島商船高等専門学校
技術支援センター
技術職員
上田恭平氏
学生のネットワーク利用は現在のところ3つの演習室と情報処理室のPC群からに限られているため、これらの経路にあたるx510シリーズとエッジ・スイッチとの間には認証用アプライアンスを設置し、障害発生時等における各演習室のスイッチの切り離しを可能にしている。また、各棟、各フロアには、USBトリガー機能搭載のx510シリーズを配置し、メンテナンス時の作業負荷を軽減した。「落雷で第一体育館のネットワークが落ちた時には、USBトリガー機能を使って自分たちで予備の機器と交換を行うことができ、早期の復旧が実現できました」(上田氏)。
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喜びの声も聞けたリプレース効果
国立広島商船高等専門学校 技術支援センター 技術職員 後藤佑太氏
国立広島商船高等専門学校
技術支援センター
技術職員
後藤佑太氏
ネットワークのリプレース効果は、いくら高速化されてもなかなか管理サイドにフィードバックはないものだ。遅かったり落ちたりすれば苦情がくるが、快適に高速に動いている分には特に声は聞こえてこない。しかし、今回のリプレースでは喜びの声が返ってきたと上田氏は言う。

「電子制御工学の授業ではサーバー上の3DCADファイルを利用するのですが、容量の大きなファイルなので、従来はこれを学生が一斉に取りにくるため授業の最初の15分近くを費やしていました。これがリプレース後には時間を要さずに快適に利用できるようになったのです。先生から、スムーズに授業に入れるようになったと感謝されました」。

また、セキュリティーに関しては、従来から学生用、教員用、事務用をVLANによりお互いのデータが見えないようにしていたが、昨今のサイト改ざんの頻発などの事例から、今回の刷新ではVPNを導入した。

「先生の研究データには特許関連など重要なものも多く、学生のデータには個人情報が含まれます。自由にネットワークを利用できる一方、安全性を確保できる環境を今後も推進していく必要があります。リプレース後は今のところうまく運用できていると思います」(上田氏)

また、上田氏はアライドテレシスの迅速なサポートを高く評価している。

「ネットワークのリプレース後も、さまざまな要求が学内から出てきています。『ネットワークが新しくなったのだから、こんなことはできないか?』といったリクエストを先生などから頂戴するのです。学内では私たちはネットワークの専門家と思われて期待されていますが、すべてを知っているわけではありません。そこで、『ちょっと調べてみます』と返事して、アライドテレシスに電話するのです(笑)。専門家のアドバイスが常に得られるのは、非常に心強いです」。
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学寮への無線LAN導入によりさらなる情報利用を
▲歴代校長
▲歴代校長
ラック内のSBx908などアライドテレシス製品群
▲ラック内のSBx908などの
アライドテレシス製品
今後のネットワーク拡張計画としては、直近で学寮への無線LAN導入を予定している。現在、本校と寮の間は光ケーブルで結ばれているが、ネットワークを利用したい学生は個人でWi-Fiなどの環境を用意している状況だ。

「学生の4割以上はノートPCを個人所有していると聞いていますし、スマートフォンやタブレットPCを入れれば、その割合はもっと高くなるでしょう。しかし、これらを十分に学業に利用できているとは言えない状況です。学寮での無線LAN環境の提供によって、学内ファイルサーバーの資料を学生がそれぞれの個室からアクセスする環境が構築できますし、授業の時間割確認などの情報共有も便利になるでしょう」(上田氏)

さらにその先について、メディアセンター長の岩切裕哉氏は次のように抱負を語っている。

「他の高専では学内全域を10Gbpsで結んでいる例もありますし、学内ネットワークの強化は、今後の情報化の進展、教員や学生のニーズを考えるとさらに推し進めていく必要があります。例えば、ビデオやデジタル化した教科書などを活用したメディア系の授業を行うには、超高速のネットワークが必要です。また、教育活動におけるノウハウなど情報を共有する支援を行うには、セキュリティーに配慮したネットワークが必要となります。これからも、セキュリティーを確保の上、教員や学生個人の創造的な学習・研究活動を活性化するネットワークを整備していきたいと考えています。

今回のリプレースで獲得した高い耐障害性、セキュリティーに加え、ケーブルの帯域強化により、さらなる学習へのネットワーク利用、授業の効率化をサポートしていきたいと考えています。」

積極的に情報化を推進する広島商船高等専門学校のネットワークインフラをアライドテレシスが担っている。(取材:2013年10月)
ネットワーク構成図
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