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習志野台整形外科内科
iPadを活用して患者に分かりやすい診療とアドヒアランスを推進
習志野台整形外科内科
「習志野台整形外科内科」
千葉県船橋市にある習志野台整形外科内科は、「iPad」を活用した分かりやすい診療に取り組む。
初診患者の問診票の記入をはじめ、独自に作成した3次元CGやアニメーションにより病気や治療法の説明、レントゲン画像を確認しながらのリハビリなどを実施。
さらに院外との情報交換に、スマートフォン/タブレット端末に対応するアライドテレシスのVPNアクセス・ルーターを利用するクラウド型VPNサービスを導入。
患者が治療法を選択するアドヒアランスを推進する宮川院長に、診療におけるタブレット端末やIT活用の意義を聞いた。
プロフィール
■習志野台整形外科内科
所在地:千葉県船橋市習志野台2-16-1
開院:2007年
院長:宮川一郎氏
整形外科、内科、リハビリテーション科、スポーツ整形の各診療を通じ、地域医療に貢献している。
http://narashinodai.jp
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フィルムレスや電子カルテなど院内のIT化を推進
問診票の記入や治療方針の説明にiPadを活用
CT、MRI撮影の病診連携にインターネットVPNを活用
セキュアなモバイルアクセスを実現するクラウド型VPNサービス
フィルムレスや電子カルテなど院内のIT化を推進
習志野台整形外科内科 院長 宮川一郎氏
習志野台整形外科内科
院長 宮川一郎氏

首都圏のベッドタウンとして発展する千葉県船橋市の習志野台整形外科内科は2007年に開院。帝京大学医学部附属病院・救急救命センターの整形外科医や、東京・江戸川区の岩井整形外科内科病院の整形外科部長などを歴任した宮川一郎氏が院長を務める。同氏はかつて勤務していた病院での医療情報化のノウハウと経験を生かし、習志野台整形外科内科 の開院時からDICOMとPACS(医療用画像管理システム)によるフィルムレスの運用を開始。
そして、2008年に電子カルテを導入するなど、院内のIT化に積極的に取り組んできた。

岩井整形外科内科病院時代、看護師にバーコードリーダー付きのPDA(携帯情報端末)を持たせ、入院患者のリストバンドと点滴のバーコードを読み取る「3点チェック」で投薬ミスの防止などに取り組んできたという。また、紙に記載し ていた患者の検温や血圧の情報をPDAに入力するなど、看護業務の効率化を目指してきたが「当時のPDAは画面サイズが小さくて使い勝手に難がありました。その後、病棟の業務用にノートPCを配布したものの、バッテリーの制約などがあり、あまり使われませんでした。そうしたことから、医療に適した端末は何かないものか探した経験があります」と宮川氏は振り返る。

それから数年が過ぎ、米国でタブレット端末の先駆けとなる「iPad」が登場した。「これだ、と思いました。ノートPCに比べて持ち運びがしやすく、バッテリーも長持ちする。画面は大きく、操作も簡単です」(宮川氏)。

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問診票の記入や治療方針の説明にiPadを活用
iPadの問診票
iPadの問診票
問診票の入力データは電子カルテへ転送される
問診票の入力データは
電子カルテへ転送される

iPadが話題になり始めた頃は医療分野で利用する例はほとんどなく、もちろんアプリケーションもない。そこで宮川氏は日々の診療を終えた後、自らiPad向けの医療用アプリケーションを開発した。最初に手がけたのが、問診票の電子化である。従来、手書きの問診票をスキャナーで読み込み、医師は患者の診療中にPC画面に表示された問診票の情報を修正しながら電子カルテに転記していたという。

問診票の電子化により、入力したデータは自動的に電子カルテへ転送される。このため、医師は転記の手間やミスを防止するだけでなく、患者への診療に集中できる。また、必要事項をすべて入力しないと次ページに進めないことから、患者の記入漏れを減らせる利点があるという。iPadの操作は受付のスタッフが説明するほか、端末操作が苦手な人は、従来通りに紙の問診票に記入してもらう仕組みだ。

また、iPadを患者への説明に活用。例えば、腰椎椎間板ヘルニアの患者のレントゲンやCT、MRIを撮影し、画像をモニターに表示して医師が読影したり、患者に説明したりするのが一般的だ。さらに、習志野台整形外科内科では、宮川氏がレントゲン画像などを3次元(3D)CGに加工して患者へ分かりやすく説明している。

具代的には、オープンソースで開発されたMacOS用のDICOM画像ビューア「OsiriX(オザイリックス)」(無償版)を活用して画像処理を行う。椎間板ヘルニアの患者は、X線写真では分かりにくい患部の状態も、iPadに表示された画像を使って説明を受けられる。「患者さんは何枚ものレントゲン画像やCT画像を並べて説明されるより、3DCGやアニメーショ ンに加工された画像のほうが理解しやすい。そうした画像処理技術とiPadを使い、患者さん自身の病気に関心を持ってもらうことが治療の第一歩になります」と宮川氏は強調する。

ちなみに、同氏はさまざまなメーカーの協力のもと、画像処理した整形外科などの3Dアニメーションのアプリを無償で公開する「IC(インフォームドコンセント、インフォームドチョイス)動画HD」を運営しているので、iPadで閲覧してみてはどうだろうか。同アプリはAppleが運営するApp Storeから入手できる。医療関係者だけでなく、ビジネスユーザーもiPad活用のヒントになるだろう。

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CT、MRI撮影の病診連携にインターネットVPNを活用
患者は患部の状態を3DCGなどの画像で見ることができる
患者は患部の状態を3DCGなどの画像で見ることができる
患者は患部の状態を3DCGなど
の画像で見ることができる

習志野台整形外科内科では、画像処理とiPadを組み合わせ、症状や治療方針、手術などの説明のほか、理学療法士が患者の症状を確認しながらリハビリを行っている。また、診療の待ち時間に患者へiPadを貸し出し、患者向けの無線LANを介してインターネットへアクセスしたり、宮川氏が作成した整形外科の3Dアニメーションなどを待ち時間に参照したりできる環境を整備。同院では診療用、リハビリ用、問診票用、貸し出し用など、用途別に10台ほどのiPadを導入している。

「iPadは患者さんと医師の情報共有ツールとして有用です。医師が症状や治療方針を分かりやすく説明することで、患者さんが治療方針の決定に積極的に参加するアドヒアランスや、自ら治療方針を比較・選択するインフォームドチョイスの手助けとなります」と、宮川氏はタブレット端末の効用を話す。

また、習志野台整形外科内科では、装置が大型で、導入・運用に多額のコストがかかるCT、MRIの撮影は近隣の提携病院に依頼している。提携病院では撮影画像をクラウド上のPACSサーバーに保存し、習志野台整形外科内科が患者の画像をインターネットVPN経由でダウンロード。そして、電子カルテに取り込んだ後、必要に応じて院内で画像処理を行い、患者の説明に利用している。

こうした病診連携に加え、診療所同士が連携する診診連携や、病院と患者を結ぶ病患連携の通信インフラとしてセキュアなネットワークが欠かせない。宮川氏がかつて勤務していた病院では既に病患連携を実施していたという。入院患者の家族は自宅のPCからインターネットを介して検温などの情報を入手できる仕組みを構築。「こうしたシステムではセキュリティーの確保が重要です。当時は院内ネットワークとは別に、院外からのアクセス用にDMZを設けていました。よりセキュアで手軽に利用できる新たなネットワークサービスがあれば、病診連携や診診連携に役立つはずです」と述べる。

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セキュアなモバイルアクセスを実現するクラウド型VPNサービス

セキュアなネットワークサービスとして習志野台整形外科内科が導入するのが、OA通信サービスのクラウド型VPNサービス「L2Confidential for iOS」である。院内ネットワークにブリッジボックスと呼ばれる装置を接続。例えば、院内のスイッチに無線LANアクセスポイントとブリッジボックスを接続する。これにより、WAN側の固定IPアドレスは不要で、iPhone、iPadをVPNクライントとするVPNサービスを手軽に利用できる。

電子カルテなどを導入している病院や診療所が新たにVPNルーターを設置する場合、セキュリティーの確保や設定変更にかかわるコストの問題など、様々な制約がある。「このクラウド型VPNサービスの特徴は既存ネットワークの設定を変更せずに、VPNを構築できることです。ルーター業界ではいち早くスマートフォン、タブレット端末対応のVPNルーターを提供しているアライドテレシスとのパートナーシップにより、このサービスが実現できました」と、OA通信サービスの緒方琢哉氏は述べる。

具体的には、クラウド(データセンター)上のL2Confidential for iOSサーバーにユーザーごとの仮想スイッチを作成し、VPNを構築する仕組み。ユーザーは専用機器の導入や運用管理の手間なく、VPNサービスを利用できる。そのサーバー側のVPNルーターとして、アライドテレシスの「AR415Sシリーズ」を採用。ARシリーズは、iPhone、iPad、Android端末といった各種スマートフォン、タブレット端末とのIPsec VPNによる接続検証がなされており、セキュアなモバイルアクセスを実現する。

習志野台整形外科内科では、クラウド型VPNサービスのさまざまな活用方法について検討している。
例えば、宮川氏は船橋市周辺の開業医とともに定期的に勉強会を行っているが、参加する医師の診診連携の手段として活用することも可能だ。また、診療所を訪れる患者の検査やレントゲン画像などの情報をVPN経由で共有することにより、過剰検査をなくし医療費を抑制することもできると見ている。

「さまざまな診療科の開業医が連携する診診連携により、総合病院に匹敵する診療も可能です。地域に根ざした病診連携、診診連携の取り組みを進めるうえで、機器の設置場所を取らず、手軽に導入できるVPNサービスは有効だと思います」(宮川氏)。

また、宮川氏の休診日に整形外科の患者が訪れ、内科の医師が応急処置を求められることもあるという。これまで携帯電話のカメラを使って患部の写真を院内から送るなどしているが、自宅や外出先からスマートフォン、タブレット端末とVPNを使って院内のPACSサーバーにアクセスできるようになれば、所見を伝えるのにも役立つと見ている。

VPNルーターなどのネットワーク機器を提供するアライドテレシスに対し、宮川氏は「セキュアで止まらないネットワークが一番大切です。iPadなどのタブレット端末のVPN接続に実績のあるアライドテレシスだから安心です。今後も、医療現場が安心してITを活用できるネットワーク環境を提供してほしいですね」と期待する。タブレット端末やクラウド型VPNサービスの活用でより分かりやすい医療を推進する習志野台整形外科内科の取り組みに着目する医療関係者は多い。(取材:2011年9月)

ネットワーク構成図
プロフィール
■ソフトバンクテレコム株式会社
本社:東京都港区東新橋1-9-1
創業:1984年10月
従業員:約4,400名

「お客様にもっとも選ばれるビジネスソリューション」を目指し、法人向け/個人向けの両市場で
多岐にわたる情報通信サービスを提供している。
■OA通信サービス株式会社
本社:熊本市新南部6-2-93
創業:1989年9月
従業員:30名(グループ全体 230名)

最先端の通信機器、モバイル、ネットワークを組み合わせたソリューション事業や
システム開発事業、移動体通信事業を展開している。
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