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フラッグシップオフィス 京橋イノベーションセンター

フラッグシップオフィス“京橋イノベーションセンター”新たなオフィスの概念「Gathering Space」とは

第1回 京橋イノベーションセンター開所までの経緯と目的

京橋イノベーションセンターは、2019年11月末に開所したアライドテレシスのフラッグシップオフィスだ。フリーアドレスに最先端のITを備えたスマートオフィス、京橋イノベーションセンターについて、話を聞いた。なお、この連載は全3回でお送りする。

目 次

アライドテレシス株式会社 取締役 永野 忍

雰囲気を変え、モチベーションを高めるためにオフィス移転を想起

京橋イノベーションセンターが開所して2年半ほど経過しました。まず京橋イノベーションセンターの位置付けを教えてください。

京橋イノベーションセンターは当社のフラッグシップオフィスです。中央区京橋一丁目のミュージアムタワー京橋の17階ワンフロアをオフィスとしています。
本社(東京都品川区)に在籍していた営業部門とSEの部門が入っています。営業とSEはお客様との接点です。お客様が初めてここを訪れたときに、アライドテレシスのソリューションが詰まったオフィスって良いねと思っていただけるようなオフィス環境を目指しています。

Exchangeカンファレンス

京橋イノベーションセンターの立地に東京駅から徒歩数分のミュージアムタワー京橋を選んだ理由はありますか。

これは、この移転計画時に創業者の大嶋の(創業者大嶋の)考えでもありますが、地方からのお客様をお招きするのに、やはり新幹線の駅のそばが良いだろうということです。そのため、東京駅、品川駅近郊を中心に物件を探しました。
ミュージアムタワー京橋は新築で設備も充実しておりますし、特に窓からの眺めが素晴らしいです。東京駅からその向こうの皇居まで眺望が開けていて、東京スカイツリーも見えます。

本社は品川区五反田ですが…。

もう20年以上あの場所ですね。その前も東五反田でしたから、ずいぶん長く五反田近辺にあります。 その間、地方の拠点新設などはありましたが、こうした大きな移転は久しぶりなので、プロジェクトを動かしていく中では色々な意見も出てくるだろうと思って、多くの方に話を聞きながら進めました。

本社

どういった経緯でフラッグシップオフィスを作ることになったのでしょうか。

まず経営施策の中で、売上のさらなる向上を目指すにあたって、フロント側、つまりお客様と接する営業やSEの人数が足りていないという問題がありました。そうした問題を解決するために、フロントを増員していくプロジェクトを進めていました。

それはいつくらいの話ですか。

2018年の前半ぐらいだったかと思います。私は以前にSE職の責任者をやっていたのですが、近年は特にエンジニアの採用が難しいという実態があります。そこで人を増やすには、そして売上を伸ばすにはどうすれば良いかを考えた結果、まず“雰囲気を変えていこう”と考えたのです。

雰囲気というのは?

もちろんそれまでの雰囲気が悪かったということではありませんし、雰囲気を変える、というと大げさかもしれません。まずはモチベーションを高く、気持ちよく働いてもらおうということです。特に営業やSEはお客様と直接顔を合わせる部隊です。お客様にも会社の雰囲気は伝わりますので、良い雰囲気で働いてもらうことが大切です。
それから、人材を採用していくという意味でもオフィスの雰囲気はとても大事です。面接で来社されたオフィスが綺麗で最先端というのは、入社の気持ちを前向きにしてくれると思います。

移転やフラッグシップオフィスありきの話ではなく、雰囲気を変えるための移転ですか。反対されるようなことはありませんでしたか?

反対はほとんどありませんでしたね。ポジティブに受け取ってもらえたようです。

コミュニケーションと共創を実現する“Gathering Space”

コンセプトやテーマなどはどのようなものでしょう。

テーマは、気軽に集まってコミュニケーションが取りやすく、来社したくなるオフィス“Gathering Space”です。社員やお客様が集まって、情報交換やコミュニケーションを取れる場所ですね。
テーマと別にコンセプトもありまして、こちらは“Multi-Purpose Workplace”です。“さまざまな目的での仕事場”という意味で、オフィスワーク、ミーティング、ショールーム、オンデマンド、社員もお客様も、何でもどこでもできますという広い意味を込めています。

京橋イノベーションセンター デスク ミーティングルーム ショールーム

お客様もでしょうか?

お客様に足を運んでいただいて、一緒に、あるいはそのままここで仕事していただいても良いですよという位置付けですね。いわゆる“共創”のイメージです。ゲスト用のWi-Fiもしっかり整備しています。

Gathering SpaceとMulti-Purpose Workplaceですね。

もう一つ目的として大きいのは、このオフィスが“広告塔”になるようにという考えがあります。
お客様がいらしたときにはテクニカルな部分も含めて見ていただいて、このオフィスのさまざまな部分に興味を持っていただく場という目的です。

フロア内に製品展示スペースなどは無いですよね?

五反田本社の受付横には製品展示のスペースがありますが、あくまでも展示のみです。
京橋は、この場所そのものがスマートオフィスの展示でもありますし、IoTなどのデモンストレーションなども行っています。

フリーアドレスに再チャレンジ

京橋イノベーションセンターの特長の一つがフリーアドレスですよね。いかがでしょう?

フリーアドレスは、実は以前、本社で実施したことがありますが、残念ながら上手くいきませんでした。結局席が固定してしまって、思ったような成果も出ませんでした。ここを作る時に、いかにフリーアドレスでやり切るかというのは課題でしたね。

失敗したことがあるのですね。それでもまたフリーアドレスにしようと思ったのはなぜですか。

まずこの開放的な雰囲気をお客様に見て欲しいというのがありますね。フリーアドレスならではの広いスペースで、極力壁をなくしたワークスペースです。
そして、席を固定せずに自由にコミュニケーションを構築できるのがフリーアドレスの良いところです。
最先端のオフィスをいろいろと見学させていただきましたが、必然的にフリーアドレスの方向にはなるのかなと思います。

京橋イノベーションセンター 内装

京橋イノベーションセンターが開所して間もなく、いわゆるコロナ禍が始まりました。多くの企業がテレワークを推奨して、その結果オフィスを縮小してフリーアドレス、という例も多かったわけですが、そうした狙いではないのですか。

もともとはそうした意図ではないですね。席のキャパシティ的には、現在京橋イノベーションセンターに在籍している営業とSEを全員足すと、座席数より若干下回るぐらいです。
まだまだフロントの人員は増やしていくつもりですし、普通のフリーアドレスですと、社員数の6割から7割くらいの座席というところが多いと思いますので、その辺りまでは増やすキャパがある状態です。

テーマやコンセプトでは、お客様に来ていただく、見ていただく、といったところがありましたが、オフィスが開所してすぐにコロナ禍が始まりました。実際のところ来社されていますか?

コロナでいらっしゃることが出来ない方は多いだろうとは思いながらも、もちろん実際にその分は減っているとは思いますが、それでも多くのお客様に来ていただいています。やはりコロナ禍なのでフリーアドレスにしたいというお客様は多いですね。あとは最先端のスマートオフィスにも興味を持っていただいている方も多いです。

ところで社員の方の利用率はどうですか。今日はずいぶん空(す)いているようですが。

たしかに今日は空(す)いていますね。営業もSEもお客様対応で外に出ることが多い職ですから、日によっても時間によってもバラツキがあります。
コロナ禍になって全社的にテレワークを推奨するとともに、社員は自宅から近いオフィスで働いてよいということになっています。他のオフィスに所属している社員が、ここで働いているのを見かけることがありますので、フリーアドレスも随分浸透してきたと感じます。

次回は京橋イノベーションセンターの設備面から、セキュリティ対策まで、スマートオフィスならではの特長を紹介する。

  • 本記事の内容は公開日時点の情報です。(2023年1月6日に一部の情報を更新しました)
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