業務システムやサービスなど、さまざまな場面でネットワークを使うことが当たり前になると同時に、DXやクラウド化・AI活用が進むなか、ネットワークの安定維持や運用管理の負荷が高まっています。一方、IT人材の不足はますます深刻化しており、ネットワークの複雑化や高度化に人材育成が追いついていないのが実情です。その結果、「一部の詳しい担当者に任せきり」「体系的に学ぶ場がない」「実務で求められる判断力や対応力が身につかない」といった課題を抱える組織も多くなっています。本記事では、ネットワークスキルの底上げと人材育成基盤の整備に取り組んだ2つの事例を紹介します。それぞれの悩みや採用のポイント、これからのIT人材育成のヒントを探ります。
多くの組織が直面している「IT人材育成」の課題
クラウド活用やDX推進などにより、業務におけるネットワークの重要性はますます高まっています。業務システムのみならず、生成AIの業務への活用からセキュリティ対策まで、あらゆるものがネットワーク上で連携するなかで、安定した運用と迅速な対応を支える「IT人材」は組織に欠かせないものとなっています。
一方で、多くの組織ではIT人材の不足が深刻な課題となっています。特定の担当者に知識やスキルが集中していたり、拠点や部署によってスキルレベルに差があるケースも少なくありません。OJTなどの属人的な教育方法や経験の有無などにより、実務に必要な判断力やトラブル対応力が身につきにくいという課題があります。専門性の高いネットワーク分野では、設計・構築・運用・障害対応と求められるスキルの幅が広く、座学中心の学習だけでは実務で使える知識として身につきにくいという側面があります。
そのため、若手から中堅のエンジニアに限らず、顧客への提案や要件整理を担う営業職を含め、全社的な底上げをどう実現するかは多くの組織に共通する悩みとなっています。
このような課題を解決するために、座学だけでなく実践的に学べる環境で、組織全体のスキルを高め続ける環境を整備することが求められています。次章では、こうした課題に対して、実機を用いたネットワーク研修を導入し、具体的な成果につなげた2社の取り組みをご紹介します。
R.K.こんなお悩みのある方におすすめの記事です!
・拠点・部署ごとのIT人材やエンジニアのスキルにばらつきを感じている
・ネットワーク分野の教育がOJT中心となり、体系的な育成に課題を抱えている
・実務に直結するネットワーク研修や、実機を使った学習環境を探している
・エンジニアだけでなく、営業職や若手社員も含めてスキル底上げを進めたい
・DXやクラウド活用を進めるなかで、ITインフラを支える人材育成を強化したい
「IT人材育成」「ネットワーク教育」「エンジニア研修」「実機ハンズオン」「スキルの可視化」といったキーワードに関心のある方は、ぜひご一読ください。
キヤノンシステムアンドサポート株式会社ー全国規模で“技術力のばらつき”に向き合い、育成を
キヤノンシステムアンドサポート株式会社の悩みと実現できたこと
全国に拠点を持ち、多くの中小企業のIT環境を支援しているキヤノンシステムアンドサポート株式会社にとって、エンジニアの技術力をいかに均一化するかが長年の課題でした。約300名にのぼるエンジニアが各地で顧客対応を行うなか、拠点ごとの経験値や教育環境の違いがそのままネットワーク分野の理解度や対応力の違いとして表れていたのです。
“構築して終わりではない”サービスモデルを実現するには、特定の担当者だけでなく、誰が対応しても一定水準の提案・実装ができる体制が欠かせません。一方で、座学だけでは実務に結び付きにくいネットワークの分野において、現場対応に必要な知識や判断力をどのように身につけていくかが課題となっていました。


こうした課題を背景に、ネットワーク技術を基礎から応用まで段階的に学べる教育基盤を整備。実機を用いた研修を全国展開することで、エンジニア個人のスキルアップにとどまらず、組織全体としての対応力を底上げする仕組みづくりに取り組みました。
採用ポイント
- 実機を使ったハンズオン形式で、実務に近い形で学べる
- 基礎から設計・運用まで、ネットワーク分野を体系的に習得できる
- 習熟度を客観的に把握でき、育成計画に活かしやすい
- 全国の拠点で共通して活用できる教育基盤である点
導入後の成果・現場の声
実機を用いた研修の効果については、「実機ベースで学ぶことで設定意図が理解しやすくなった」「トラブルシューティングの視点が磨かれ、現場対応力の底上げにつながっている」といった点が評価されています。単なる操作習得にとどまらず、判断力や対応力が磨かれたことが、日々の業務に直結しているといいます。
また、研修を通じて得た知識を活かし、新たな案件の獲得や構築を担うエンジニアも現れ始めました。習熟度が可視化されたことで、育成状況を把握しやすくなり、計画的な人材育成が可能になった点も大きな成果です。
今後は、単なる技術研修にとどまらない全国均一のIT支援を提供するための育成基盤強化と、介護福祉など業種特化型の提案や運用支援の向上による柔軟な顧客対応をはじめとするビジネス戦略の展開が進められています。
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神田通信機株式会社ー全社員を対象に、ネットワークスキルの“底上げ”と定着を目指す
神田通信機株式会社の悩みと実現できたこと
神田通信機株式会社では、入社時の新入社員研修に加え、配属後も継続的に学べる研修制度を整備し、社員一人ひとりのスキルアップを支援してきました。資格取得に対する補助や報奨制度も設け、学びを後押しする仕組みを長年にわたって継続しています。
そんななか、クラウド化が進み、さまざまな業務やサービスがネットワークを前提に成り立っているいま、特定の職種や得意分野に限らず、全社員のレベルを底上げが求められていました。加えて、なかなか時間通りに研修が進まないことや座学だけでは受講後の効果が見えにくいことも課題となっていました。


こうした課題を背景に、実機を用いた研修を中心に、基礎から応用まで段階的に学べる教育を導入。さらに、研修後も社内で繰り返し学べる検証環境を整えることで、個人の理解にとどまらず、組織として知識を積み上げていく仕組みの構築に取り組みました。
採用ポイント
- 得意な人だけでなく、エンジニアや営業職を含めた社員全体のネットワーク知識を底上げできる点
- 「受けて終わり」にならないよう、社内で復習・検証できる環境まで含めて設計した点
- 自社業務や顧客に即した内容へ柔軟にカスタマイズできたこと
- 試験によって理解度を確認でき、学習の成果を把握しやすい点
導入後の成果・現場の声
研修を通じて、これまで実機に触れる機会が限られていた社員も含めてスキルアップできる環境が整いました。実機を用いた演習や、研修後も検証環境で復習できる点は、理解を深めるうえで大きなポイントとなっています。
実際に受講した社員からは、「実機を触りながら学べることで理解が深まった」「帰社後も検証環境で復習できるのが大きい」といった声が聞かれました。また営業職からも、「提案時に役立ちそうだ」といった評価が寄せられています。
また、試験によって理解度を確認できる点が評価されており、研修の効果を把握しやすいこともメリットです。こうした取り組みを通じて、全社員を対象としたネットワークスキル向上に向けた土台づくりが進められています。
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IT人材不足が言われるいま、現場で求められるスキルをどのように育成し、組織全体の力として定着させていくかは、多くの組織にとって共通の課題となっています。今回ご紹介した事例は、ネットワークを業務の基盤とする企業が、人材育成をどのように捉え、どのような取り組みを進めているのかを知るヒントとなるはずです。具体的な導入背景や取り組み内容、サービスの詳細については、以下のページをご覧ください。
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