神田通信機株式会社 様

全社員のネットワークスキルの底上げを「Net.Campus」で実践、復習用に検証機を活用して学習効果を大幅にアップ

教育・研修にも力を入れる神田通信機では、ネットワーク関連の知識・スキルの全体的な底上げを目指して、アライドテレシスのトレーニングサービス「Net.Campus」を採用。実機を用いたハンズオンコースや、病院職員向けセキュリティ講座コースを多くの社員が受講し、知識・スキルの向上を実現した。またハンズオンコースの復習用に検証機を購入して、学習効果を強化している。実際に受講した社員の声を含め、Net.Campus導入の経緯やメリットをお聞きした。(2024年12月公開)

業種・業務
エンタープライズ
ソリューション
Net.Campus
導入製品
ITサービス(Net.Service)
導入目的
人材育成 社員教育 運⽤・管理の向上 運用・管理・監視の支援を外部に委託 業務効率の向上
課 題
・ネットワーク関連の知識やスキルの全社的な底上げ
・一般的な座学講義のみでは研修効果がわかりにくい
採用ポイント
・初級から上級まで幅広く知識やスキルを習得可能
・営業職向け医療セキュリティ講座による実践的な研修
効 果
・全社員の知識やスキル向上を継続的に行える環境を整備
・実機演習による理解の深掘りや実務に役立つ知識を習得

社員教育・研修にも力を入れる神田通信機

 東京都千代田区の神田通信機は、ネットワークに繋がる全ての機器を制御するエンジニアリング会社だ。設立は1947年で、電話等の通信機器の部品製造や修理、販売、通信電灯工事などを中心に社会インフラ事業を展開してきたが、近年ではハードウェア・ソフトウェア含む情報通信事業全般が事業範囲となっている。
 「この10年ほどは新たな事業の軸として照明制御事業にも注力していて、“マルチゲートウェイ”ソリューションにより、照明や空調などの設備同士を接続・連動、データを蓄積・活用して、スマートビルディングやスマートシティへの活用ニーズに応えています」と語るのは、神田通信機株式会社 取締役 執行役員 事業本部 本部長の森川 幸一氏。
 神田通信機は、入社後の社員教育・研修に力を入れており、新入社員研修はもちろん、配属後も多彩な研修制度によりスキルアップを支援している。また資格取得の補助も手厚く、報奨金の支給など積極的に会社が取得をバックアップしている。
 「当社では現在“Challenge! Re-Skilling”活動を推進している中で、『2スキル2ライセンス(資格)』の取得を会社として推奨しています」と語るのは、神田通信機株式会社 事業本部 担当部長の上田 章氏。例えばCS職のような通信系技術者であれば1級電気通信工事施工管理技術士やCCNAを、SE職であれば高度情報技術者や応用情報技術者といった資格の取得を推奨している。
 そして今回、社員のネットワーク知識やスキル向上を図るために、アライドテレシスのトレーニングサービス“Net.Campus”を採用した。「さまざまな研修を行っていますが、クラウド化の流れもある中で、さまざまなものがネットワークの基盤の上に成り立っていますので、得意な人だけでなく全社員の全体的な底上げを図らなければいけません。そこでネットワークに関するスキル向上、教育にも力を入れていこうと考えました」と森川氏は言う。

アライドテレシスの「Net.Campus」を採用、復習用に検証機を導入

 神田通信機は、ネットワークのスキルを上げていく、あるいは資格を取得するうえで適切なサービスを探しており、これまで共にお客さまへデータ・音声ネットワークを提供してきたパートナーである日立情報通信エンジニアリングへ相談した。そこでアライドテレシスの紹介を受け、「ちょうどNet.Campusのようなサービスを導入したいところでした」と森川氏。難易度に応じて初級から上級まで幅広くネットワークの知識を得ることができ、また営業職向けにアレンジした研修も受けられるNet.Campusの提案を高く評価し、採用することとした。
 Net.Campusはアライドテレシスが提供するトレーニングサービスだ。座学だけでなく実機演習も兼ね備えた研修を実施している。各コースの合格認定を受けるためには、座学の知識だけでなく、与えられた課題に対する実機設定のスキルも必要になる。
 神田通信機が今回採用したのは、実機を用いた演習を行えるハンズオンコースの「Routing&Switching」「Wireless」「Security」「NW Design」「Trouble Shooting」の各コースで、初級コースが20名、中級コースが15名、上級コースが5名。それに加えて、「病院職員向け情報セキュリティ基礎」など医療セキュリティに関するオンライン研修を営業職35名が受講することとなった。また今回、ハンズオンコースはアライドテレシスの本社で行うが、コース終了後に自社へ戻っても実機を利用した復習が可能なように、検証機を購入している。

実際に受講してみた感想や評価は?

 実際に今回、研修を受けた方に感想をお聞きした。まず事業本部 エンジニアリングデザイン部 係長の森山 健吾氏。森山氏が受講したのは、ハンズオンコースの「Routing&Switching」「Wireless」「Security」「NW Design」「Trouble Shooting」の初級だ。
 「講師の方が非常に丁寧で、分かりやすく教えてもらいました。今回受講したのは初級ですが、テキストも詳しく、帰社後にネットワークに強い社員にも見てもらったところ“とても分かりやすい”と言っていました。ハンズオンで実機を触りながら学習でき、また帰社後も検証機を触って復習できて、大変勉強になりました。普段は実際の機器に触る機会はあまりないですが、こうして実機に触れて、勉強そして復習ができると理解がさらに深まります」と森山氏。機会があればさらに中級にも挑戦していきたいと言う。
 次に情報通信事業支店 営業部 営業1課 営業係の東谷 雪乃氏。病院職員向けセキュリティに関するオンライン研修を受講した一人だ。
 「テキストがかなり詳細、丁寧に説明されていて、講師の方の説明も分かりやすく、とても良かったです。セキュリティ関連のセミナーは数多くありますが、ここまで詳しいセミナーは他にあまりないと思います。個人的に一番気に入ったのは、サイバー被害時の費用感の話を、事例を交えて紹介してくれたところです。一般的に知られている話だけでなく、プラスアルファのところまで説明が網羅されていたと思います」と東谷氏。営業の実務でも活用できそうな講義内容だったと高く評価した。

教育は欠かせない、全体の底上げを継続していく

 Net.Campusを導入した会社側の評価として森川氏は、「実際に講座に挑戦している姿や、スケジュール通りに受講しているのを見ると、しっかりやってくれているという感想です。これまでもさまざまな研修を行ってきましたが、なかなか時間通りに進まないんですよね。こうしてNet.Campusを受講した人が今度はそれを後輩に教えていくような、そうした流れができるとさらに良いと思います。とくに学習後に試験で理解度を確認できるのは、次の対策が打ちやすく、十分評価できると思ってます」と言う。
 また上田氏は、「今回の研修では、アライドテレシスの配慮により当社だけのための講座を準備してもらっているので、他のオンライン研修に比べると質問をしやすい環境だったと思います」と語った。営業職35名が受講することとなった病院職員向けセキュリティに関するオンライン研修では、病院事例を多く取り入れるなど神田通信機向けに講義内容をカスタマイズして、さらに研修の効果が出るようにしている。
 最後に今後の展望を森川氏にお聞きした。「今後も全社員の底上げを目指して教育・研修を続けていきます。当社ではキャリア採用も行っていますので、もちろんそうした方も対象です。Net.Campusについては結果なども見つつ、今後の戦略や方向性を考えていきます。企業の成長や人材育成に教育は欠かせないと考えていますので、今後もこうしたサービスを継続的に利用しつつ、全体のスキルや知識の底上げをしていきます」と森川氏は力強く語った。
 アライドテレシスはこれからも、製品やサービス、サポートなどの提供を通じて、パートナーの日立情報通信エンジニアリングと共に、神田通信機の課題解決を積極的に支援していく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

お客様プロフィール

神田通信機株式会社
取締役 執行役員
事業本部 本部長
森川 幸一氏

神田通信機株式会社
事業本部
エンジニアリングデザイン部
係長
森山 健吾氏

神田通信機株式会社
情報通信事業支店
営業部 営業1課 営業係
東谷 雪乃氏

会社名
神田通信機株式会社
本社
東京都千代田区神田富山町24番地
設立
1947年
代表
代表取締役社長 神部 雅人
社員数
232名(2024年4月現在)
URL
https://www.kandt.co.jp/
取り組み

ITxOTを実現する最新のテクノロジーと神田通信機が持つスキルを組み合わせ、顧客の悩みを解決するソリューションを提供。「顧客の事業環境や事業空間を顧客と共に創り、守り、育てる会社」であり続けるため、新しいIOT技術を駆使した多様なソリューションの企画・提案を通じて、顧客の事業継続をサポートするとともに、新しい働き方の創造を引き続き進めていく。

パートナー企業基本情報

お客様プロフィール

会社名
株式会社日立情報通信エンジニアリング
本社
神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3番3号クイーンズタワーB 22階
設立
1965年
代表
代表取締役 取締役社長 中野 俊夫
従業員数
2,925名(2024年3月31日現在)
URL
https://www.hitachi-ite.co.jp/
取り組み

公共・企業、産業、ヘルスケア、自動車関連の分野において、ネットワーク機器や関連するソフトウェア・サービスを駆使したネットワーキングと、カスタマイズやローカライズへ最適化するエンジニアリング・要素技術を提供。

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