『そもそもNEXT GIGAって？』現状の課題を紐解き、次世代教育ICT環境を実現するために無線LAN構築で押さえるべきポイントとは

GIGAスクール構想をきっかけに ネットワーク環境がどう変わってどんな課題が増えたのか を紐解きながら、無線LAN構築にあたり押さえるべき
ポイントを簡潔にまとめました。NEXT GIGAってよく聞くけどどこから取り組めばいいのかわからない…とお悩みの方にぜひ読んでいただきたいです。

校内ネットワークの今を知る（2019年からの振り返り)

そうだ！ICT教育を推進しよう！

進める進めないは“学校次第 ” ・・・だったはずが、進めざるを得ない “コロナ時代 ”の到来

そもそもどうして学校教育におけるICT活用が推進されているのか。その背景として、ICTを活用することにより 児童・生徒の学ぶことへの積極性や意欲、達成感などの評価がより高いといった調査結果が出ていることが挙げられます。

しかし、当時は 国の思いとは裏腹に、ほかにお金を使いたいところがあるし…とあまり関心が薄く、導入を見送る学校も多かったのだとか。
そんな中、世界中でコロナウイルスが蔓延、日本で緊急事態宣言が発令され学校に行けない事態に…… そこで、自宅でも授業を受けられる環境づくりが急務となり、多くの教育委員会や学校法人がネットワーク整備に踏み切ったというわけです。
しかも政府から補助金も下りました。これがでかい！！！！！！！

参考：ICTを活用した教育の推進に資する実証事業 ICTを活用した教育効果の検証方法の開発

“すぐにでも”“どの教科でも”“誰でも” 使えるICT環境実現への第一歩

行政や民間企業の働きかけにより数年先に予定されていた整備スケジュールが前倒しされ、ものの1年ほどで1人1台端末の環境が整えられました。
タブレット端末を用いてグループ内での複数の意見・考えを共有することで、ディスカッションが活性化され『協働的な学び』を促し、インターネットを活用することで、教科書には載っていない情報を自ら進んで探求し 「考えて」「話し合って」「表現する」。
そんな環境を整えることで、子どもたちのこれからの可能性は広がってゆくのです。
そして2025年現在、導入当初よりもさらに利活用が進み、学習eポータルの導入やデジタル教科書の普及、さらに先進的ICT教育を実践する学校では海外の方とのオンライン英会話を授業に取り入れるなど、学校教育の枠にとらわれない取り組みを進めています。

 NEXT GIGAから考える 無線LANを整備するときに押さえるべきポイントとは？

NEXT GIGAに向けて絶賛検討中のお客様から実際に伺ったお悩み

ICT教育の加速によって、構築時と比較しさらに端末を活用した授業が活発に行われるようになり、ネットワークの末端にあたるWi-Fi環境においてもより一層高速かつ安定した通信が求められるようになりました。

そのため文部科学省は、GIGAスクール構想で整備したネットワークをより効果的に利用し 学習環境をより良いものにするため、ICT環境の更新や進化を図ることを目的とした『NEXT GIGA』を推進しています。また、それと並行して 成績処理や出欠管理、保護者連絡など教職員の業務についてもクラウドサービスやICTを活用し、スマートに管理・運用していくことを目指す「校務DX」にも注目が集まっています。
いまや無線LAN整備は NEXT GIGA、ひいては校務DXを進めるために欠かせない“基盤”となっています。
ネットワーク機器メーカーとして教育現場のITインフラに関するさまざまなご相談をいただきますが、その中でもWi-Fi環境のお悩みは増加傾向にあります。

無線LANアクセスポイント（AP）を選ぶときにはここをチェック！

構築時に想定されるおおよその課題は理解できたものの、結局どんな機能が搭載されている無線APを選べばいいの？　…となっている方、必見です！校内無線LANにおいて押さえるべきポイントを３つご紹介します。

最新のWi-Fi規格に対応しているか

最新の無線LANの電波状況を見える化（=可視化）ができるか

有線とは異なり無線の電波は目に見えません…接続トラブルが発生した際、適切に原因を切り分ける術を持っておくことが重要です。無線環境を視覚化・最適化できる管理ソリューションも無線APと併せて導入できるかを確認する必要があります。

有事の際に無線LANが開放できる仕様になっているか

災害時に校舎が避難所として利用される場合を想定し、公衆Wi-Fiとして開放したいタイミングで安全かつ簡単に設定変更できるかも大切です。

【おまけ】校外学習で校庭など屋外で無線を使用したい場合

防水・防塵の規格に対応しているか

雨や砂ぼこりなどに耐えられるような防水／防塵仕様の無線APがおすすめです。
確認方法については、IP○○という形式で表される保護等級のうちどれを取得しているかの確認も必要です。

校内無線LANの構築の際に押さえるべきポイント、いかがでしたでしょうか。
無線LANに限らず校内ネットワークの構築にあたり気を付けなければいけないポイントは盛りだくさんでお悩みの方も多いはず。アライドテレシスであれば、これまで教育機関のお客様との長いお付き合いの中で培ってきた経験やノウハウを活かし、ネットワークに関するお悩みに寄り添うことができます。何が原因かはわからないけどネットワークの遅延や不具合が起こる、といったお悩みをお持ちの方向けに、要因を特定し問題解決に繋げるネットワークアセスメントサービスなど幅広くご提供中です。ネットワークについてのお困りごとはぜひアライドテレシスにお任せください！

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【NEXT GIGA・次世代校務DXを成功に導くICT環境整備とは】をテーマとした回では、「次世代の校務デジタル化推進実証事業」に外部有識者として参画されている、一般財団法人 教育ICT政策支援機構（JEIPO）代表理事 谷 正友 様をお迎えし、教育現場に深く関わる視点から、今後のICT整備の方向性についてご講演いただきました。
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