品質検証で不具合を追究し改善につなげる仕事
QC(品質管理)
には二つの大きな役割があります。一つは市場から返却された不良品を確認・検証し、その結果を生産工場に伝えること。もう一つは新製品をリリースする前に評価を行い、工場で正しく生産が出来ているか確認することです。毎月のように新製品が登場し、全国から返却品が毎日のように届くため、扱う製品は膨大です。
私は現在、返却品の不良情報をもとに工場へフィードバックし、原因の特定から対策の効果確認まで担当しています。例えば「電源が入らない」という一つの不良でも、部品の問題、製造の問題、設計上の問題など原因は多岐にわたります。それらを切り分けて調べ、対策を検討していくのは根気が要りますが、品質改善につながる瞬間に大きなやりがいを感じます。
原因を突き止め不良を解消した瞬間の達成感
不良が解決したとき、自分の業務が製品品質を守っていると実感できます。対策が不十分で不良が発生してしまった際には、そのたびに「なぜまた起きたのか」と深掘りし、品質向上につなげています。こうした試行錯誤を重ねてこそ、製品の信頼が支えられているのだと強く感じます。
海外工場との認識差を乗り越える工夫と経験
海外工場とのやり取りに苦労することがあります。品質に対する考え方は国によって異なり、日本では小さな傷も不良と見なされますが、海外では「機能に影響しなければ問題ない」と捉えられることもあります。その認識差を埋めるため、要望をただ伝えるのではなく、丁寧に説明して理解を得るよう心がけています。
私は10年以上シンガポール工場に出向し、現地で品質管理を経験しました。最初は英語でのやり取りに苦労しましたが、製造部門と直接議論し、毎日の不良を即座に共有する中で自然とスキルを身につけました。現地の製造現場ではスピード感ある対応が求められ、データを分析して即日改善につなげることもありました。この経験は大きな財産となり、今の自分の視野や対応力にも生きています。
新旧さまざまな製品に触れられる独自の環境
QC(品質管理) は、最新の製品から10年以上前の製品まで幅広く扱います。古い製品が返却されると「ここまで長く動いてくれたのか」と感慨深さを覚えることも。歴史のある製品に触れられるのはこの部署ならではの面白さです。一方で、中心となるのは最新製品の検証と改善活動。過去の経験と新しい知識を組み合わせながら、品質を高める日々を送っています。
国境を越えて共有できる明確な品質基準
仕事を進める上で大切にしているのは「基準の徹底」です。例えば傷の長さで国ごとに不良かどうか認識の食い違いがでないように、共通の基準に基づいて判断するようにしています。そのため、日本と海外の品質部門で手順書やプロセスを共有し、同じ基準で確認できるように工夫しています。文化や習慣の違いを超えて品質を守るには、この基準の徹底が欠かせません。
仕組み不足と風通しの良さ、二つのギャップ
入社前はシステマチックに業務が進むと想像していましたが、当時はまだ上場から数年で仕組みが整っていない部分も多く、現場で試行錯誤しながら進めることが多くありました。一方で、良い意味でのギャップもありました。それは風通しの良さです。新卒の意見でも上司に採用されることがあり、役職を越えて“さん付け”で呼び合う文化もありました。若手でも安心して意見を言える雰囲気は、この会社ならではの魅力です。
ベテランの知見と若手の発想で強いチームへ
私が所属する部署には豊富な経験を持つベテランが多く、その知識やノウハウを日々学べます。そこに若手の柔軟な発想やデジタルスキルが加われば、さらに強いチームになると感じています。経験から学びつつ、新しい視点も活かせる環境だからこそ、チャレンジ精神を持った人にぜひ参加してほしいです。
アライドテレシスの魅力とは
アライドテレシスの魅力は、設計から製造、販売、サポートまで自社で一貫して行っている点です。単なるメーカーではなく、ネットワークのソリューション提案まで 担える総合力があり、自分の取り組みがすぐに会社全体の成果に結びつく実感があります。部署を越えて一丸となって進められる面白さを日々感じています。
1日のスケジュール
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7:00起床、出勤準備
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9:00出勤
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12:00昼食
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17:30退勤
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19:00夕食
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20:00お風呂、娯楽
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00:00就寝