用語概要
SSID(Service Set Identifier) とは、無線LAN(Wi‑Fi)ネットワークを識別するための名前のことです。IEEE 802.11規格で定義されており、最大32文字の文字列で表されます。
無線LANネットワーク接続時に目にするネットワーク名が、このSSIDにあたります。PCやスマートフォンなどの無線LAN端末は、周囲に存在するSSIDの中から接続したいネットワークのSSIDを指定することで接続ができます。
SSIDには、用途や役割の異なる2つの識別子が存在します。
BSSID(Basic Service Set Identifier)
各アクセスポイント(AP)を個別に識別するためのIDのことです。
48bitの値で表され、通常はAPの MACアドレス が用いられます。
ESSID(Extended Service Set Identifier)
複数のAPで構成されるネットワークグループを識別するIDのことです。
一般的に「SSID」と呼ばれているものは、このESSIDを指します。

効果・メリット
SSIDを設定することで、無線LAN端末は接続先となるネットワークを正しく識別でき、利用者は目的の無線LANを選択して接続できるようになります。
また、SSIDごとにパスワードや認証方式を設定することで、アクセスできる利用者を制御でき、企業や家庭では許可されたユーザーのみに接続を限定するなど、ネットワークの安全性を確保できます。
さらに、同じESSIDを複数のアクセスポイントに設定することで、通信エリアを広げた無線LAN環境を構築できます。端末の移動にあわせて接続先が切り替わるため、移動中でも無線LANを利用しやすくなります。このように、複数のAPをまたいでも、利便性や快適性の高い無線LAN利用につながります。
利用例
SSIDは、利用者や目的に応じてネットワークを分け、セキュリティを高めたい場面で広く活用されています。
例えば企業では、従業員向けと来訪者(ゲスト)向けでSSIDを分離することで、社内ネットワークを外部から隔離しつつ、来訪者にはインターネット接続を提供できます。
学校や病院などの施設でも、教職員向け・生徒向け・医療従事者向け・患者・来訪者向けなど、利用者の役割に応じてSSIDを分けることで、内部ネットワークを保護しつつ利便性を確保できます。
Wi‑Fiの電波は建物の外まで届くため、外部からSSIDが検出される場合があります。
そのため、外部の第三者にSSIDを勝手に利用されないよう、AP側でSSIDを非公開に設定(ステルス化)し、ネットワークの検索一覧に表示させないようにすることが可能です。ただし、これは補助的な対策のため、不正利用を防ぐためにはパスワード設定などとの併用が必要です。
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