アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF) / 導入


導入にあたり
AMF Plusライセンスについて
ファームウェアバージョンに関する注意事項
マスターとして使用できる機種
AMFマスターライセンス適用可能機種
AMF Plusマスターライセンス適用可能機種
メンバーとして使用できる機種
機種固有の制限事項・注意事項
アニュアルライセンスのインストールと確認
インストール
AMFアニュアルライセンスの有効期間
アニュアルライセンスの期限が過ぎた場合の表示
延長用アニュアルライセンスの適用
その他注意事項
新規ネットワークへの導入手順
マスターの初期設定
メンバーの初期設定
マスターとメンバーの接続
既存ネットワークへの導入手順
注意事項
マスターへの追加設定
メンバーへの追加設定


ここでは、AMF導入編と題し、AMF対応機器に初期設定を行い、マスターのCLIから各ノードを操作できるようにするまでの手順を説明します。

導入にあたり

ここでは、AMFの導入にあたってご留意いただきたい事柄をまとめます。
ファームウェアバージョン5.5.4系列(5.5.4-0.1以降)におけるAMFの導入と運用は、以下の各項目を念頭に置きながら進めてください。

AMF Plusライセンスについて

ここでは、AMF Plusライセンスについて説明します。
Note
本マニュアルでは「AMF Plusライセンス」と「AMFライセンス」を次の意味で使用しています。

ファームウェアバージョンに関する注意事項

AMFはファームウェアバージョン5.4.3系列(5.4.3-0.1以降)からサポートしていますが、メジャーバージョンが異なるファームウェア(例:5.4.3系列と5.4.4系列)の混在については、下記の制限があります。


マスターとして使用できる機種

AMFマスターライセンス適用可能機種

AMF Plusマスターライセンス適用可能機種

Note
AMFネットワーク上のノード数が、AMF/AMF Plusマスターライセンスの管理台数より多い状態での運用はサポート対象外となります。管理台数を超えた場合は、Node Depth(マスターからの距離)がより大きいノード、Node Depthが同じ場合はノードIDがより大きいノードから離脱します。
Note
ファームウェアバージョン5.4.5-2.1以降では、AMFマスターライセンス、AMF Plusマスターライセンス(5.5.2-2.3以降)不要でAMFメンバーを2台まで管理可能ですが、3台以上管理する場合は、AMFマスターライセンス、AMF Plusマスターライセンス(5.5.2-2.3以降)が必要です。また、ファームウェアバージョンが5.4.5-2.1より前の場合も、AMFマスターライセンスが必要です。
Note
AMFマルチテナント機能において、AMFコンテナをローカルマスターとして使用する場合、ライセンスなしではAMFメンバーと接続できません。必ず、AMFコンテナごとに管理台数分のAMF/AMF Plusマスターライセンスが必要になります。
Note
ファームウェアバージョン5.4.9-0.1以降では、AT-AR3050S、AT-AR2050V、AT-AR2010Vでも下記のAMFマスター用コマンドを実行可能ですが、これらはネットワークマップ機能のトポロジーマップを利用する目的でのみ使用可能です。
AT-AR3050S、AT-AR2050V、AT-AR2010Vを通常のAMFマスターとして使用することはできませんのでご注意ください。
これらの製品でネットワークマップ機能を利用するために必要なAMFネットワーク設定については、該当製品の「設定例集」/「ネットワークマップ」をご参照ください。

メンバーとして使用できる機種

Note
ファームウェアバージョン5.4.4-0.xでは、x210/x200シリーズをメンバーとして管理する場合、マスター側にAMFマスターライセンスだけでなく、AMFメンバープロダクト拡張ライセンスも必要でしたが、ファームウェアバージョン5.4.4-1.1以降では、AMFメンバープロダクト拡張ライセンスは不要です。なお、AMFマスターが5.4.4-1.1以降のときは、x210/x200シリーズにも5.4.4-1.1以降のファームウェアが必要です。

機種固有の制限事項・注意事項

AMFの基本機能に関する各機種固有の制限事項・注意事項について説明します。
応用的機能の制限については、各機能のセクションをご覧ください。

アニュアルライセンスのインストールと確認

ご利用になるネットワーク構成に応じて、ライセンスをインストールしてください。ここでは、AMFアニュアルライセンスのインストールと確認方法を説明します。

インストール

AMFアニュアルライセンスファイルは、バイナリー形式のファイルです。
ライセンスファイルを本製品にインストールするためには、ファイルを本製品に転送し、以下の手順でインストールします(ファイルの転送方法については、copyコマンドや「運用・管理」/「ファイル操作」などを参照して、Flashに保存してください)。
  1. 本製品のCLIでdirコマンドを入力し、ライセンスキー(バイナリー形式ファイル)が、ディレクトリーに存在することを確認します。
    awplus# dir
    907 -rw- Nov 5 2015 15:20:47 Mast20-response.bin
    826 -rw- Nov 5 2015 15:18:16 default.cfg
    270 -rw- Nov 5 2015 13:42:35 reboot.log
    4096 drwx Oct 30 2015 03:00:00 atmf/
    

  2. license update fileコマンドを入力し、パラメーターにライセンスキーを指定します。

    バイナリー形式ファイル名が「Mast20-response.bin」の例
    awplus# license update file Mast20-response.bin
    15:21:15 awplus ATMF[667]: The number of nodes allowed on this ATMF network is 20
    

  3. show license externalコマンドで、ライセンスが適用されていることを確認します。
    awplus# show license external
    Licensed features:
    AMF Master
    Start date : 05-Nov-2015 12:00AM
    Expiry date : 03-Nov-2016 11:59PM
    Total Nodes Allowed : 20
    

AMFアニュアルライセンスの有効期間

本製品のAMFアニュアルライセンスには有効期間があります。
ライセンスの期限日から28日前、21日前、14日前、7日と1日前に、期限の警告メッセージがログに表示されます。

また、これらのメッセージを見つけるために、syslogを監視する設定が可能です。
(ログについては、本マニュアルの「運用・管理 / ログ」をご参照ください)

期限が切れた後は、show running-config上にはAMF関連のconfigが残っていますが、機能が無効になります。
また、このまま運用し続けると、AMFコントローラーでは警告メッセージが1時間毎に出るため、追加ライセンスを購入ください。
ライセンスを再入力すると、自動的に機能が有効になります。

また、AMFコントローラーのアニュアルライセンスの有効期限が過ぎた場合、ローカルマスターのオートリカバリーは、AMFコントローラーライセンス有効時にバックアップされたコンフィグが適用されます。

アニュアルライセンスの期限が過ぎた場合の表示

■ show license externalコマンドの表示では有効期間後のライセンスは表示されません。
awplus# show license external

 Features with installed entitlements:

 No active entitlements found.

■ show license external storedコマンドの表示では有効期間にかかわらず、機器に保存されているすべてのアニュアルライセンス情報が表示されます。
awplus# show license external stored

 Feature entitlements stored on stack member 1 (XXXXXXXXXXXXXXXX):

 AMF Master

      Start date:                    19 Jun 2018 00:00
      Expiry date:                   20 Jun 20XX 23:59
      AMF nodes:                     40

 AMF Application Proxy

      Start date:                    19 Jun 2018 00:00
      Expiry date:                   20 Jun 20XX 23:59
Note
下記のようにライセンスの期間が重複している場合、先にインストールしているライセンスが有効期限切れになるログは表示されません。有効台数が切り替わる場合、以下のログが出力されます。
licensing[xxxx]: Maximum AMF nodes from 'AMF Master', has changed from xx to xx
awplus# show license external

Features with installed entitlements:

AMF Master

     Sourced from:                  stack member 1, serial xxxxxxxxxxxxxx

     Currently licensed:            Yes
     AMF nodes:                     10

     Start date:                    01 Jan 2020 09:00
     Expiry date:                   28 Jan 2020 08:59
     AMF nodes:                     10

     Start date:                    28 Jan 2020 09:00
     Expiry date:                   01 Jan 2021 08:59
     AMF nodes:                     20

     Start date:                    01 Jan 2021 09:00
     Expiry date:                   28 Jan 2021 08:59
     AMF nodes:                     10

延長用アニュアルライセンスの適用

延長用アニュアルライセンスの適用
アニュアルライセンス終了日時より前に延長用ライセンスを入力すると、延長用ライセンスのほうに切り替わり、開始日は旧ライセンスの開始日に、終了日は延長用ライセンスの終了日となり、期間が延長された形で表示されます。
このとき、AMFマスターやAMFアプリケーションなどの機能は停止されることなく継続してご利用可能です。

エラーメッセージ
延長用のアニュアルライセンスを適用する場合、延長前のライセンスより作成日時が新しい延長用ライセンスしか受け付けない仕様となっています。
延長前のライセンスより作成日時が古い延長用ライセンスを適用した場合は、以下のメッセージが出力され適用できません。
awplus# licen update file AMF-license.bin
 % Error: This file, or a more recent one, has already been applied to this unit.
このようなエラーが出力された場合は、延長用ライセンス再作成が必要になりますので、弊社サポートセンターまでご連絡ください。

その他注意事項


新規ネットワークへの導入手順

新規ネットワークの構築時にAMFを導入する場合の手順を説明します。

ここでは、例として下記構成のネットワークを作成します。
機種
ノード名
AMFにおける役割
所属グループ
概要
SwitchBlade x8100 SBx81 マスター - コアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW241 メンバー floor, 1F フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW242 メンバー floor, 2F フロアスイッチ
AT-x510-52GTX ESW231 メンバー edge, 2F エッジスイッチ


ここでは、4台のスイッチはいずれもご購入時の状態であると仮定します。
もしそうでない場合は、応用編の「AMFクリーン化手順」を参照し、各スイッチをAMFクリーン状態に戻してから下記の手順を実施してください。

マスターの初期設定

最初に、マスターとして動作させるスイッチを起動して、初期設定を行います。他のスイッチとはまだ接続しないでください。
AMF/AMF Plusマスターライセンスはすでに有効化されているものとします。

マスターの初期設定項目は次のとおりです。

以下、具体的な手順を示します。
  1. ログインします。
    awplus login: manager 
    Password: friend ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. ノード名(ホスト名)を設定します。これにはhostnameコマンドを使います。
    このとき、ノード間で名前が重複しないようご注意ください(重複時はどちらかのノード名が強制的に変更されます)。また、ノード名は大文字小文字を区別しないため、その点にもご注意ください。
    awplus> enable
    awplus# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    awplus(config)# hostname SBx81
    

  3. ネットワーク名を設定します。これにはatmf network-nameコマンドを使います。
    ネットワーク名は、同一AMFネットワークを構成するすべてのノードに同じ名前を設定する必要があります(マスターと異なるネットワーク名を設定したメンバーはAMFネットワークに参加できません)。また、ネットワーク名は大文字小文字を区別するので、その点にもご注意ください。
    SBx81(config)# atmf network-name AMF001
    

  4. AMFマスターに設定します。これには、atmf masterコマンドを使います。
    SBx81(config)# atmf master
    

  5. ポート1.1.1~1.1.2をAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    SBx81(config)# interface port1.1.1-1.1.2
    SBx81(config-if)# switchport atmf-link
    

  6. 設定をスタートアップコンフィグに保存します。設定保存後の再起動は原則的に不要です。
    ただし、atmf management subnetのように実行後再起動が必要なコマンドを設定した場合は、設定保存後に再起動してください。
    SBx81(config-if)# end
    SBx81# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    Synchronizing file across the chassis, please wait...
    File synchronization with card-6 successfully completed
    [DONE]
    

  7. これでマスターの用意は完了です。

メンバーの初期設定

次に、メンバーとなるスイッチを起動して、初期設定を行います。他のスイッチとはまだ接続しないでください。
メンバーはライセンス不要です。

メンバーの初期設定項目は次のとおりです。
Note
AMFグループの設定は必須ではありませんが、あらかじめ設置場所や役割に応じたグループを作成しておくと後々便利なため、ここでは初期設定時にグループを作成しています。なお、グループの設定はいつでも可能なため、AMFネットワークが自動構成された後に実施してもかまいません。

以下、フロアスイッチFSW241に対する初期設定の具体的な手順を示します。
  1. ログインします。
    awplus login: manager 
    Password: friend ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. ノード名(ホスト名)を設定します。これにはhostnameコマンドを使います。
    このとき、ノード間で名前が重複しないようご注意ください(重複時はどちらかのノード名が強制的に変更されます)。また、ノード名は大文字小文字を区別しないため、その点にもご注意ください。
    awplus> enable
    awplus# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    awplus(config)# hostname FSW241
    

  3. ネットワーク名を設定します。これにはatmf network-nameコマンドを使います。
    ネットワーク名は、同一AMFネットワークを構成するすべてのノードに同じ名前を設定する必要があります(マスターと異なるネットワーク名を設定したメンバーはAMFネットワークに参加できません)。また、ネットワーク名は大文字小文字を区別するので、その点にもご注意ください。
    FSW241(config)# atmf network-name AMF001
    

  4. ワーキングセット(操作対象ノード)の指定をしやすくするため、ユーザー定義グループを事前設定しておきます。これには、atmf groupコマンドを使います。
    グループ名は大文字小文字を区別します。
    ここでの設定により、フロアスイッチFSW241は、自動グループ「x510」のほか、ユーザー定義グループ「floor」と「1F」の所属になります。
    FSW241(config)# atmf group floor,1F
    

  5. ポート1.0.1をAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    FSW241(config)# interface port1.0.1
    FSW241(config-if)# switchport atmf-link
    

  6. 設定をスタートアップコンフィグに保存します。設定保存後の再起動は原則的に不要です。
    ただし、atmf management subnetのように実行後再起動が必要なコマンドを設定した場合は、設定保存後に再起動してください。
    FSW241(config-if)# end
    FSW241# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    

  7. これでメンバーの用意は完了です。

他のメンバーも同様に設定し、設定をスタートアップコンフィグに保存してから再起動します。


マスターとメンバーの接続

初期設定と再起動が済んだら、マスターとメンバーを接続していきます。
  1. マスターのポート1.1.1とフロアスイッチFSW241のポート1.0.1を接続します。


    すると、マスターのコンソールに、FSW241がJoin(AMFネットワークに参加)したことを示すメッセージが出力されます。
    06:08:52 SBx81 ATMF[1953]: FSW241 has joined. 2 members in total.
    

  2. マスターのCLIからshow atmf nodesコマンドを実行し、AMFノード情報を確認してみましょう。
    SBx81# show atmf nodes
    
    Node Information:
    
      * = Local device
    
     SC = Switch Configuration:
      C = Chassis   S = Stackable   N = Standalone
    
      Node                 Device             ATMF                             Node
      Name                 Type               Master  SC  Parent               Depth
    --------------------------------------------------------------------------------
    * SBx81                AT-SBx81CFC960       Y     C   none                  0
      FSW241               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
    
     Current ATMF node count 2
    

  3. 続いて、マスターのポート1.1.2とフロアスイッチFSW242のport1.0.1を接続します。


    先ほどと同様、マスターのコンソールに、FSW242が参加したことを示すメッセージが出力されます。
    06:10:30 SBx81 ATMF[1953]: FSW242 has joined. 3 members in total.
    

  4. マスターのCLIからAMFノード情報を確認してみましょう。
    SBx81# show atmf nodes
    
    Node Information:
    
      * = Local device
    
     SC = Switch Configuration:
      C = Chassis   S = Stackable   N = Standalone
    
      Node                 Device             ATMF                             Node
      Name                 Type               Master  SC  Parent               Depth
    --------------------------------------------------------------------------------
    * SBx81                AT-SBx81CFC960       Y     C   none                  0
      FSW242               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      FSW241               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
    
     Current ATMF node count 3
    

  5. 今度はフロアスイッチFSW242のポート1.0.2とエッジスイッチESW231のポート1.0.1を接続してみます。


    これまでと同様、マスターのコンソールにESW231が参加したことを示すメッセージが出力されます。
    06:14:14 SBx81 ATMF[1953]: ESW231 has joined. 4 members in total.
    

  6. もう一度マスターのCLIからAMFノード情報を確認してみます。
    SBx81# show atmf nodes
    
    Node Information:
    
      * = Local device
    
     SC = Switch Configuration:
      C = Chassis   S = Stackable   N = Standalone
    
      Node                 Device             ATMF                             Node
      Name                 Type               Master  SC  Parent               Depth
    --------------------------------------------------------------------------------
    * SBx81                AT-SBx81CFC960       Y     C   none                  0
      FSW242               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      FSW241               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      ESW231               x510-52GTX           N     S   FSW242                2
    
     Current ATMF node count 4
    
    すべてのノードがAMFネットワークに参加していることを確認できます。
    これ以降、マスターのCLIから、Node Name欄に表示されているノード名を使って各スイッチの操作が可能です。

■ AMFの状態を確認する方法については、運用編のAMFの状態確認をご覧ください。

■ マスターのCLIから各ノードの設定や状態確認を行う方法については、運用編のワーキングセットをご覧ください。

既存ネットワークへの導入手順

すでに運用中のネットワークにAMFを導入する場合、基本的には各スイッチにAMFの初期設定を追加してAMFを有効にするだけです。
再起動が必要なコマンドの変更がなければ、再起動は不要です。

注意事項


マスターへの追加設定

ここでは、AMF/AMF Plusマスターライセンスは有効化されているものとします。
また、すでに適切なホスト名が設定されており、これをAMFノード名として使うものとします。

Note
複数のノードに同じノード名が設定されている場合は、hostnameコマンドでいずれかのノードの名前を変更し、重複状態を解消してください。このとき、ノード名が大文字小文字を区別しない点にも注意してください。

  1. ログインします。
    SBx81 login: manager 
    Password: xxxxxxxx ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. ネットワーク名を設定します。これにはatmf network-nameコマンドを使います。
    ネットワーク名は、同一AMFネットワークを構成するすべてのノードに同じ名前を設定する必要があります(マスターと異なるネットワーク名を設定したメンバーはAMFネットワークに参加できません)。また、ネットワーク名は大文字小文字を区別するので、その点にもご注意ください。
    SBx81(config)# atmf network-name AMF001
    

  3. AMFマスターに設定します。これには、atmf masterコマンドを使います。
    SBx81(config)# atmf master
    

  4. メンバーを接続するポートをAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    SBx81(config)# interface port1.1.1-1.1.2
    SBx81(config-if)# switchport atmf-link
    
    Note
    これらのポートをタグなしポートとして運用していた場合は、switchport atmf-linkコマンド実行後に、switchport trunk native vlanコマンドでタグなしVLANを再設定する必要があります。詳しくは「注意事項」をご覧ください。

  5. 設定をスタートアップコンフィグに保存します。設定保存後の再起動は原則的に不要です。
    ただし、atmf management subnetのように実行後再起動が必要なコマンドを設定した場合は、設定保存後に再起動してください。
    SBx81(config-if)# end
    SBx81# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    Synchronizing file across the chassis, please wait...
    File synchronization with card-6 successfully completed
    [DONE]
    

  6. これでマスターの用意は完了です。

メンバーへの追加設定

ここでは、すでに各メンバーに重複のない適切なホスト名が設定されており、これをAMFノード名として使うものとします。

Note
複数のノードに同じノード名が設定されている場合は、hostnameコマンドでいずれかのノードの名前を変更し、重複状態を解消してください。このとき、ノード名が大文字小文字を区別しない点にも注意してください。

  1. ログインします。
    FSW242 login: manager 
    Password: xxxxxxxx ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. ネットワーク名を設定します。これにはatmf network-nameコマンドを使います。
    ネットワーク名は、同一AMFネットワークを構成するすべてのノードに同じ名前を設定する必要があります(マスターと異なるネットワーク名を設定したメンバーはAMFネットワークに参加できません)。また、ネットワーク名は大文字小文字を区別するので、その点にもご注意ください。
    FSW242(config)# atmf network-name AMF001
    

  3. ワーキングセット(操作対象ノード)の指定をしやすくするため、ユーザー定義グループを事前設定しておきます。これには、atmf groupコマンドを使います。
    グループ名は大文字小文字を区別します。
    ここでの設定により、フロアスイッチFSW242は、自動グループ「x510」のほか、ユーザー定義グループ「floor」と「2F」の所属になります。
    FSW242(config)# atmf group floor,2F
    

  4. 他のAMFノードと接続するポートをAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    FSW242(config)# interface port1.0.1-1.0.2
    FSW242(config-if)# switchport atmf-link
    
    Note
    これらのポートをタグなしポートとして運用していた場合は、switchport atmf-linkコマンド実行後に、switchport trunk native vlanコマンドでタグなしVLANを再設定する必要があります。詳しくは「注意事項」をご覧ください。

  5. 設定をスタートアップコンフィグに保存します。設定保存後の再起動は原則的に不要です。
    ただし、atmf management subnetのように実行後再起動が必要なコマンドを設定した場合は、設定保存後に再起動してください。
    FSW242(config-if)# end
    FSW242# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    

  6. これでメンバーの用意は完了です。

他のメンバーも同様に設定し、設定をスタートアップコンフィグに保存してから再起動します。

マスターとメンバーの再起動が完了すると、AMFネットワークが自動的に構成され、マスターのCLIからすべてのノードを操作できるようになります。

■ AMFの状態を確認する方法については、運用編のAMFの状態確認をご覧ください。

■ マスターのCLIから各ノードの設定や状態確認を行う方法については、運用編のワーキングセットをご覧ください。

ナビゲーション

■ AMF導入後の日常作業の基本手順については、第3部 運用編をご覧ください。


(C) 2019 - 2024 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-002735 Rev.AD