アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF) / 運用


ワーキングセット
注意事項
コマンドプロンプト
ワーキングセットプロンプトへの移行
ワーキングセットプロンプトでのコマンド実行
ローカルプロンプトへの復帰
AMFの状態確認
AMFの全体的な設定と状態
AMFノードの一覧
AMF接続ポートの状態
ファームウェアバージョンアップ
リブートローリング
注意事項
一括バージョンアップ
機器の追加
接続先ノードの設定変更
新規ノードの初期設定
新規ノードの接続
バックアップ
注意事項
自動バックアップ
手動バックアップ
バックアップファイルの確認方法
冗長バックアップ
バックアップメディアの取り外し
機器の交換
オートリカバリー
注意事項
メンバーの交換(オートリカバリー)
マスターの交換(手動リカバリー)
仮想リンク経由で接続しているAMFノードのオートリカバリー
隣接ノードの補助によるオートリカバリー
外部メディアを利用した単独でのオートリカバリー
DHCPサーバー/DNSサーバーを利用した単独でのオートリカバリー
設定済みの代替機と交換する際の注意事項
機器の追加(事前設定によるゼロタッチインストレーション)
新規ノードの事前設定
既存ノードの設定を複製して必要箇所を変更する場合(clone)
一から作成する場合(create)
新規ノードの機種が未定な場合
接続先ノードの設定変更
新規ノードの接続


AMFの導入作業が終わり、AMFネットワークが自動構成されると、ワーキングセットを始めとするAMFの各種管理機能が使えるようになります。

ここでは、運用編と題し、AMFを利用してネットワークの運用・管理を行う基本的な方法について説明します。

なお、より高度な方法については、応用編をご覧ください。

Note
AT-DC2552XSでは、外部メディアはサポート対象外のため、AMFバックアップデータの保存先としては外部のSSHサーバーのみ使用可能です。
Note
機種固有の制限事項・注意事項については、導入編の「導入にあたり」もご参照ください。

ワーキングセット

AMFネットワークでは、マスターのCLIからワーキングセット機能を用いてすべてのメンバーの設定や状態確認が可能です。

ここでは、ワーキングセットの基本的な使い方を説明します。

注意事項

ワーキングセット機能を使用する場合は、下記の注意事項があります。


コマンドプロンプト

ワーキングセットを利用するときは、マスターのコマンドプロンプト表示が次のように切り替わります。
本マニュアルでは、2種類のプロンプトを次のように呼び分けることとします。


次にローカルプロンプトとワーキングセットプロンプトの関係を図示します。


ワーキングセットプロンプトへの移行

■ ローカルプロンプトからワーキングセットプロンプトに移行するには、マスターのローカルプロンプトでatmf working-setコマンドを実行し、操作対象ノードを指定します。

たとえば、すべてのノードを操作対象とするワーキングセットプロンプトに移行するには、次のようにします。
SBx81# atmf working-set group all
==============================
ESW231, FSW241, FSW242, SBx81:
==============================

Working set join


AMF001[4]# 

■ 操作対象ノードの指定方法には、大きく分けてノードリスト指定とグループリスト指定の2種類があります。


■ ワーキングセットプロンプトからワーキングセットプロンプトに移動することもできます。
AMF001[4]# atmf working-set group floor
===============
FSW241, FSW242:
===============

Working set join


AMF001[2]# 

■ ワーキングセットプロンプトの操作対象になっているノードの一覧を確認したいときは、show atmf working-setコマンドを実行します。
AMF001[2]# show atmf working-set
ATMF Working Set Nodes:

FSW241, FSW242

Working set contains 2 nodes

ワーキングセットプロンプトでのコマンド実行

ワーキングセットプロンプトで入力したコマンドは、基本的にすべての対象ノードで実行されます。
また、コマンドの実行にともなって何らかのメッセージが出力された場合、その表示は可能なかぎり集約した形で表示されます。

■ たとえば、すべてのノードで共通のVLANを定義するには、group allのワーキングセットプロンプトからvlanコマンドを実行します。
SBx81# atmf working-set group all
==============================
ESW231, FSW241, FSW242, SBx81:
==============================

Working set join


AMF001[4]# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
AMF001[4](config)# vlan database
AMF001[4](config-vlan)# vlan 10,20
AMF001[4](config-vlan)# exit

■ ワーキングセットプロンプトでモード移動をともなうコマンドを実行した場合、一部のノードでエラーが発生するとノード数の表示が次の例のように変化します。
AMF001[4](config)# interface port1.1.1-1.1.2
=======================
ESW231, FSW241, FSW242:
=======================

% Can't find interface port1.1.1

AMF001[4:1](config-if)# 
この例では、interfaceコマンドでポート1.1.1~1.1.2を指定していますが、これらのポートはSBx81にしか存在しないため、ESW231、FSW241、FSW242では「Can't find interface port1.1.1」というエラーになっています。

そのため、ワーキングセットプロンプトの対象ノード数の表示が [4] から [4:1] に変更され、現在のコマンドモード(インターフェースモード)では、ワーキングセットに含まれている4台のノードのうち、1台にしかコマンドが適用されないことを示しています。

この状態で実行したコマンドは SBx81 にのみ発行されます。
AMF001[4:1](config-if)# switchport trunk allowed vlan add 10,20
AMF001[4:1](config-if)# switchport trunk native vlan none

該当コマンドモードを抜ければ、ワーキングセットプロンプトのノード数表示も元に戻り、ワーキングセットの全ノードにコマンドが発行されるようになります。
AMF001[4:1](config-if)# exit
AMF001[4](config)# 

■ すべてのノードに対してshow running-configコマンドを実行した場合、各ノードの出力が異なるため、それぞれのノードでのコマンド実行結果が順番に表示されます。
SBx81# atmf working-set group all
==============================
ESW231, FSW241, FSW242, SBx81:
==============================

Working set join


AMF001[4]# show running-config
=======
ESW231:
=======
!
service password-encryption
!
hostname ESW231
    :
    :

=======
FSW241:
=======
!
service password-encryption
!
hostname FSW241
    :
    :
    :

■ すべてのノードに対してwrite memoryコマンドを実行した場合は、x510シリーズ3台の出力は同じなので集約され、1台だけ出力の異なるマスターのSwitchBlade x8100の出力だけ別に表示されます。
SBx81# atmf working-set group all
==============================
ESW231, FSW241, FSW242, SBx81:
==============================

Working set join


AMF001[4]# write memory
=======================
ESW231, FSW241, FSW242:
=======================

[OK]

======
SBx81:
======

[OK]
Synchronizing file across the chassis, please wait...
File synchronization with card-6 successfully completed
[DONE]

■ 複数のメンバーをまとめて再起動したいときは、次のように対象メンバーを指定したワーキングセットプロンプトに移動してから、rebootコマンドを実行します。
Note
複数のメンバーを1台ずつ順番に再起動したいときは、後述するリブートローリング機能を使います。
SBx81# atmf working-set group edge,floor
=======================
ESW231, FSW241, FSW242:
=======================

Working set join


AMF001[3]# reboot
% Warning: 3 nodes in total will be rebooted.
reboot system? (y/n) y 
16:05:30 SBx81 ATMF[1959]: ESW231 has left. 3 members in total.
16:05:30 SBx81 ATMF[1959]: FSW242 has left. 2 members in total.
16:05:30 SBx81 ATMF[1959]: FSW241 has left. 1 member in total.
AMF001[0]# 

なお上の例では、3台のノードが再起動した後、ワーキングセットプロンプトのノード数表示が [0] になっています。
これは3台の対象ノードが再起動によってAMFネットワークから脱退したため、現在のワーキングセットプロンプトでは操作できるノードがいないことを意味しています。

各ノードが再起動を終えてAMFネットワークに復帰しても、ワーキングセットプロンプトはこの状態から自動復帰しないため、再起動した3台のノードに対する操作を続けたいときは、コンソールメッセージやshow atmf nodesコマンドで全ノードの復帰を確認したのち、もう一度ワーキングセットを指定しなおしてください。
16:07:30 SBx81 ATMF[1959]: ESW231 has joined. 2 members in total.
16:07:31 SBx81 ATMF[1959]: FSW242 has joined. 3 members in total.
16:07:32 SBx81 ATMF[1959]: FSW241 has joined. 4 member in total.

AMF001[0]# atmf working-set group edge,floor
=======================
ESW231, FSW241, FSW242:
=======================

Working set join


AMF001[3]# 

ローカルプロンプトへの復帰

■ ワーキングセットプロンプトからローカルプロンプトに戻るには、atmf working-setコマンドでgroup localを指定します。
また、group localの代わりにマスターのノード名だけを指定した場合もローカルプロンプトに戻ります(マスターが1台だけの場合は、group masterを指定しても同じです)。
AMF001[4]# atmf working-set group local
======
SBx81:
======

Working set join


SBx81# 

Note
ワーキングセットプロンプトの特権EXECモードでexitコマンドを実行した場合はマスターのCLIからログアウトします。ワーキングセットプロンプトからローカルプロンプトに戻る場合は、exitコマンドを実行するのではなく、atmf working-setコマンドでgroup localを指定してください。

AMFの状態確認

AMFネットワークの状態を確認する場合は、おもに下記のコマンドを使います。

AMFの全体的な設定と状態

AMFの全体的な設定や状態はshow atmfコマンドで確認します。

show atmfコマンドをオプションなし、あるいは、summaryオプション付きで実行した場合は、対象AMFノードの設定や状態が簡潔に表示されます。
SBx81# show atmf
ATMF Summary Information:

ATMF Status           : Enabled
Network Name          : AMF001
Node Name             : SBx81
Role                  : Master
Current ATMF Nodes    : 8

show atmfコマンドをdetailオプション付きで実行した場合は、対象AMFノードの設定や状態がより詳細に表示されます。
SBx81# show atmf detail
ATMF Detail Information

Network Name                       : AMF001
Node Name                          : SBx81
Node Address                       : SBx81.atmf
Node ID                            : 1
Node Depth                         : 0
Domain State                       : DomainController
Recovery State                     : None

Management VLAN
 VLAN ID                           : 4092
 Management Subnet                 : 172.31.0.0
 Management IP Address             : 172.31.0.1
 Management Mask                   : 255.255.128.0

Domain VLAN
 VLAN ID                           : 4091
 Domain Subnet                     : 172.31.128.0
 Domain IP Address                 : 172.31.128.1
 Domain Mask                       : 255.255.128.0

AMFノードの一覧

AMFネットワークに所属しているノードの情報はshow atmf nodesコマンドで確認します。
正常時はすべてのノードが同じ情報を保持しているため、通常はローカルプロンプトから実行すればよいでしょう。
show atmf nodesコマンドではローカルノードを表す「*」の表示位置が異なるため、ワーキングセットプロンプトから実行した場合は集約が行われず、操作対象ノードの数だけ情報が表示されます)
SBx81# show atmf nodes

Node Information:

  * = Local device

 SC = Switch Configuration:
  C = Chassis   S = Stackable   N = Standalone

  Node                 Device             ATMF                             Node
  Name                 Type               Master  SC  Parent               Depth
--------------------------------------------------------------------------------
* SBx81                AT-SBx81CFC960       Y     C   none                  0
  FSW242               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
  FSW241               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
  ESW231               x510-52GTX           N     S   FSW242                2

 Current ATMF node count 4

AMF接続ポートの状態

AMF接続ポート(AMFリンクまたはAMFクロスリンク)の情報を確認するには、show atmf linksコマンドを使います。
AMFネットワーク全体のリンク状況を知りたい場合は、次のように全ノードを対象とするワーキングセットプロンプトから実行するのがよいでしょう。
同コマンドでは、各ポートに接続されているノード(対向ノード)を知ることもできます。
SBx81# atmf working-set group all
==============================
ESW231, FSW241, FSW242, SBx81:
==============================

Working set join


AMF001[4]# show atmf links
=======
ESW231:
=======


ATMF Link Brief Information:

Local    Link      Port    ATMF         Adjacent             Adjacent Link
Port     Type      Status  State        Node                 Ifindex  State
--------------------------------------------------------------------------------
1.0.1    Uplink    Up      Full         FSW242               5002     Forwarding



=======
FSW241:
=======


ATMF Link Brief Information:

Local    Link      Port    ATMF         Adjacent             Adjacent Link
Port     Type      Status  State        Node                 Ifindex  State
--------------------------------------------------------------------------------
1.0.1    Uplink    Up      Full         SBx81               5001     Forwarding



=======
FSW242:
=======


ATMF Link Brief Information:

Local    Link      Port    ATMF         Adjacent             Adjacent Link
Port     Type      Status  State        Node                 Ifindex  State
--------------------------------------------------------------------------------
1.0.1    Uplink    Up      Full         SBx81               5002     Forwarding
1.0.2    Downlink  Up      Full         ESW231               5001     Forwarding



======
SBx81:
======


ATMF Link Brief Information:

Local    Link      Port    ATMF         Adjacent             Adjacent Link
Port     Type      Status  State        Node                 Ifindex  State
--------------------------------------------------------------------------------
1.1.1    Downlink  Up      Full         FSW241               5001     Forwarding
1.1.2    Downlink  Up      Full         FSW242               5001     Forwarding
1.1.3    Downlink  Down    Init         -                    -        Blocking
1.1.4    Downlink  Down    Init         -                    -        Blocking
1.1.5    Downlink  Down    Init         -                    -        Blocking
1.1.6    Downlink  Down    Init         -                    -        Blocking

ファームウェアバージョンアップ

AMFネットワークでは、前述したワーキングセット機能と、次に述べるリブートローリング機能を組み合わせることで、指定したノード群のファームウェアを一回のコマンド操作でバージョンアップすることができます。

Note
AMFノードのファームウェアを5.4.3系列から5.4.4系列にバージョンアップするときは、最初にすべてのAMFメンバーを5.4.4系列にバージョンアップしてから、最後にAMFマスターをバージョンアップしてください(atmf working-setで「group all」を指定し、atmf reboot-rollingで一括バージョンアップする場合は、自動的にこの順序(メンバー → マスターの順)でバージョンアップを行います)。先にAMFマスターをバージョン5.4.4系列にバージョンアップした場合、バージョン5.4.3-3.7より前(5.4.3-2.x以前)のAMFメンバーがAMFネットワークに参加できなくなりますのでご注意ください。

Note
AMFマスターがバージョン 5.4.7-0.x で動作しているAMFネットワーク内に、バージョン 5.4.7-1.x 以降のメンバーが存在する場合、atmf distribute firmwareコマンド または atmf reboot-rollingコマンドによるファームウェアバージョンアップは、次のいずれかの手順で実行してください。

Note
同系列機種のSHシリーズとxシリーズが混在する下記いずれかのAMFネットワークの組み合わせにおいて、atmf distribute firmwareコマンドまたはatmf reboot-rollingコマンドでAMFノードのファームウェアを更新する場合、SHシリーズとxシリーズは、他の機種と同時に更新しないでください。 例えば、510系列機種(SH510シリーズとx510/x510Lシリーズ)の場合は、「SH510シリーズだけ」、「x510/x510Lだけ」というように個別にワーキングセットを指定して更新してください。 また、前記コマンドの URLパラメーターには、ファームウェアイメージファイルを明示的に指定してください。

例)atmf reboot-rollingコマンドでSH510シリーズと x510/x510Lシリーズを更新する場合
  1. SH510 シリーズだけを対象とするワーキングセットに入り、SH510 用のイメージファイルを指定してファームウェアを更新
    SBx81# atmf working-set group sh510
    AMF001[2]# atmf reboot-rolling usb:/fw/SH510-5.4.5-1.x.rel
    

  2. x510/x510L シリーズだけを対象とするワーキングセットに入り、x510 用のイメージファイルを指定してファームウェアを更新
    AMF001[2]# atmf working-set group x510
    AMF001[4]# atmf reboot-rolling usb:/fw/x510-5.4.5-1.x.rel
    

リブートローリング

リブートローリングは、atmf reboot-rollingコマンドにより、ワーキングセットの操作対象ノードを順番に再起動する機能です。
オプションでファームウェアイメージファイルの置き場所を指定することにより、操作対象ノードを1台ずつバージョンアップ(ファームウェア転送 → 起動ファームウェア設定 → 再起動)することもできます。

リブートローリング機能の特長は次のとおりです。


注意事項


一括バージョンアップ

ワーキングセット機能とリブートローリング機能を併用して、複数ノードのファームウェアを一括でバージョンアップする手順を示します。

Note
5.5.4-0.8と5.5.4-0.9は説明用の架空バージョンであり、実際には存在しない可能性があります。

  1. 各AMFノード用の最新ファームウェアイメージファイルをUSBメモリー、SD/SDHCカード内の任意のディレクトリーに格納し、マスターに装着します。
    Note
    ファームウェアイメージファイルを格納するディレクトリーは任意ですが、日本語のディレクトリー名は使えません。
    Note
    ディレクトリー内のイメージファイルの数は20個以内にしてください。
    SBx81# dir usb:/fw/
     19187299 -rwx Xxx 18 20XX 03:23:12  SBx908-5.5.4-0.9.rel
     20570492 -rwx Xxx 18 20XX 03:16:34  x510-5.5.4-0.9.rel
     19692488 -rwx Xxx 18 20XX 03:16:34  x610-5.5.4-0.9.rel
     15531384 -rwx Xxx 18 20XX 03:11:30  SBx81CFC960-5.5.4-0.9.rel
    

  2. マスターのCLIからatmf working-setコマンドでバージョンアップ対象のノード群を指定し、ワーキングセットプロンプトに入ります。
    SBx81# atmf working-set group floor
    ===============
    FSW241, FSW242:
    ===============
    
    Working set join
    
    
    AMF001[2]# 
    

  3. atmf reboot-rollingコマンドを実行します。
    このとき、USBメモリー、SD/SDHCカード上のファームウェアイメージファイルを保管したディレクトリーを指定してください。

    USBメモリー、SD/SDHCカード上のディレクトリーだけを指定した場合は、指定ディレクトリーに存在するファイルの中から各AMFノードに適した最新のファームウェアが自動的に検索・選択され、バージョンアップを実行してよいか確認してきますので、続行してよければ「y」を、中止したいときは「n」で回答してください。
    AMF001[2]# atmf reboot-rolling usb:/fw/
    Retrieving data from FSW241
    Retrieving data from FSW242
    
    ATMF Rolling Reboot Nodes:
    
                        Timeout
    Node Name           (Minutes)  New Release File           Status
    --------------------------------------------------------------------------------
    FSW242              60         x510-5.5.4-0.9.rel         Release ready
    FSW241              60         x510-5.5.4-0.9.rel         Release ready
    Continue upgrading releases ? (y/n): y 
    

    「y」で回答した場合は、1台ずつ順番にバージョンアップと再起動が行われます。

    リブートローリング機能では、ネットワーク全体のダウンタイムを最小化するため、複数のAMFノードに対して逐次処理でバージョンアップ、再起動を実施します。すなわち、1台目(ファームウェア転送 → 再起動) → 2台目(ファームウェア転送 → 再起動)といったように順番に処理していきます。
    ================================================================================
    Copying Release    : x510-5.5.4-0.9.rel to FSW242
    Updating Release   : x510-5.5.4-0.9.rel information on FSW242
    ================================================================================
    ATMF Rolling Reboot: Rebooting FSW242
    ================================================================================
    16:07:59 SBx81 ATMF[1946]: ESW231 has left. 3 members in total.
    16:07:59 SBx81 ATMF[1946]: FSW242 has left. 2 members in total.
    
    % FSW242 has left the working-set
    16:09:29 SBx81 ATMF[1946]: FSW242 has joined. 3 members in total.
    16:09:29 SBx81 ATMF[1946]: ESW231 has joined. 4 members in total.
    Reboot of FSW242 has completed
    ================================================================================
    Copying Release    : x510-5.5.4-0.9.rel to FSW241
    Updating Release   : x510-5.5.4-0.9.rel information on FSW241
    ================================================================================
    ATMF Rolling Reboot: Rebooting FSW241
    ================================================================================
    16:10:12 SBx81 ATMF[1946]: FSW241 has left. 3 members in total.
    
    % FSW241 has left the working-set
    16:11:46 SBx81 ATMF[1946]: FSW241 has joined. 4 members in total.
    Reboot of FSW241 has completed
    

    すべてのノードのバージョンアップが完了すると、次のように結果が表示されます。
    ================================================================================
    ATMF Rolling Reboot Complete
    Node Name           Reboot Status    Release Name                Release Status
    -------------------------------------------------------------------------------
    FSW242              Rebooted         x510-5.5.4-0.9.rel          Upgraded
    FSW241              Rebooted         x510-5.5.4-0.9.rel          Upgraded
    ================================================================================
    

■ 前の例のようにUSBメモリー、SD/SDHCカード上のディレクトリーを指定した場合は、対象ノードに適合する最新のファームウェアが自動選択されます。
該当ディレクトリーに複数のバージョンが存在していて、最新ではないバージョンに更新したいときは、ディレクトリー指定だと最新版が選択されてしまうので、次のいずれかの指定方法を使います。


atmf reboot-rollingコマンドでは、外部サーバー(TFTP、HTTP、SCP)上のファームウェアイメージファイルを指定することもできます。
外部サーバーを使う場合、ディレクトリー指定やワイルドカード指定による自動選択はできませんので、サーバー上のイメージファイルのパスを完全に指定してください。
外部サーバーを使う場合、一回のコマンド操作で複数の機種を更新することはできませんので、機種別にバージョンアップを実行してください。
AMF001[2]# atmf reboot-rolling tftp:/192.168.1.5/x510-5.5.4-0.9.rel

機器の追加

AMFネットワークに機器を追加する手順を示します。

Note
AMFには、新しく設置する機器のファームウェア、ライセンス、コンフィグなどを「事前設定データ」(一種のバックアップデータ)としてあらかじめ作成しておき、これを該当機器の接続先となる既存ノードのポートに関連付けることで、新規ノードのゼロタッチインストレーション(自動セットアップ)を可能とする機能があります。これを利用した機器の追加手順については、「機器の追加(事前設定によるゼロタッチインストレーション)」をご覧ください。

ここでは、すでに稼働中の下記AMFネットワークに、新しいフロアスイッチFSW243をメンバーとして追加する場合を例として説明します。
機種
ノード名
AMFにおける役割
所属グループ
概要
SwitchBlade x8100 SBx81 マスター - コアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW241 メンバー floor, 1F フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW242 メンバー floor, 2F フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW243 メンバー floor, 3F フロアスイッチ(新規追加)
AT-x510-52GTX ESW231 メンバー edge, 2F エッジスイッチ


追加するスイッチ(新規ノード)はご購入時の状態であると仮定します。
もしそうでない場合は、応用編の「AMFクリーン化手順」を参照し、新規ノードをAMFクリーン状態に戻してから下記の手順を実施してください。

接続先ノードの設定変更

新規ノードを接続する既存のAMFノード(接続先ノード)にAMFリンクを追加設定します。
この例では新規ノードをマスターのポート1.1.3に接続するため、マスターに対して設定変更を行います。
新規ノードとはまだ接続しないでください。
  1. マスターにログインします。
    SBx81 login: manager 
    Password: XXXXXXXX ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. 新規ノードを接続するポート1.1.3をAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    SBx81> enable
    SBx81# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SBx81(config)# interface port1.1.3
    SBx81(config-if)# switchport atmf-link
    

  3. 設定をスタートアップコンフィグに保存します。
    SBx81(config-if)# end
    SBx81# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    Synchronizing file across the chassis, please wait...
    File synchronization with card-6 successfully completed
    [DONE]
    

  4. 以上で接続先ノードの設定変更は完了です。

■ 新規ノードをマスター以外のメンバーに接続する場合は、該当メンバーを対象とするワーキングセットプロンプトで手順2~3を実行してください。
たとえば、FSW241のポート1.0.2に新規ノードを接続する場合、手順2~3の操作は次のようになります。
SBx81> enable
SBx81# atmf working-set FSW241
=======
FSW241:
=======

Working set join


AMF001[1]# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
AMF001[1](config)# interface port1.0.2
AMF001[1](config-if)# switchport atmf-link
AMF001[1](config-if)# end
AMF001[1]# write memory
Building configuration...
[OK]

新規ノードの初期設定

次に、新規ノードとなるスイッチを起動して、初期設定を行います。接続先ノードとはまだ接続しないでください。

メンバーの初期設定項目は次のとおりです。
Note
AMFグループの設定は必須ではありませんが、あらかじめ設置場所や役割に応じたグループを作成しておくと後々便利なため、ここでは初期設定時にグループを作成しています。なお、グループの設定はいつでも可能なため、新規ノードがAMFネットワークに参加した後に実施してもかまいません。

以下、新規ノードに対する初期設定の具体的な手順を示します。
  1. 新規ノードにログインします。
    awplus login: manager 
    Password: friend ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. ノード名(ホスト名)を設定します。これにはhostnameコマンドを使います。
    このとき、ノード間で名前が重複しないようご注意ください(重複時はどちらかのノード名が強制的に変更されます)。また、ノード名は大文字小文字を区別しないため、その点にもご注意ください。
    awplus> enable
    awplus# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    awplus(config)# hostname FSW243
    

  3. ネットワーク名を設定します。これにはatmf network-nameコマンドを使います。
    ネットワーク名は、同一AMFネットワークを構成するすべてのノードに同じ名前を設定する必要があります(マスターと異なるネットワーク名を設定したメンバーはAMFネットワークに参加できません)。また、ネットワーク名は大文字小文字を区別するので、その点にもご注意ください。
    FSW243(config)# atmf network-name AMF001
    

  4. ワーキングセット(操作対象ノード)の指定をしやすくするため、ユーザー定義グループを事前設定しておきます。これには、atmf groupコマンドを使います。
    グループ名は大文字小文字を区別します。
    ここでの設定により、新規ノードFSW243は、自動的に生成される機種別グループ「x510」のほか、ユーザー定義グループ「floor」と「3F」の所属になります。
    FSW243(config)# atmf group floor,3F
    

  5. ポート1.0.1をAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    FSW243(config)# interface port1.0.1
    FSW243(config-if)# switchport atmf-link
    

  6. 設定をスタートアップコンフィグに保存します。設定保存後の再起動は原則的に不要です。
    ただし、atmf management subnetのように実行後再起動が必要なコマンドを設定した場合は、設定保存後に再起動してください。
    FSW243(config-if)# end
    FSW243# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    

  7. これで新規ノードの準備は完了です。

新規ノードの接続

接続先ノードの設定変更と新規ノードの初期設定が済んだら、接続先ノードと新規ノードを接続します。
  1. 接続先ノードであるマスターのポート1.1.3と、新規ノードであるフロアスイッチFSW243のポート1.0.1を接続します。

    すると、マスターのコンソールに、FSW243がJoin(AMFネットワークに参加)したことを示すメッセージが出力されます。
    21:47:46 SBx81 ATMF[1946]: FSW243 has joined. 5 members in total.
    

  2. マスターのCLIからshow atmf nodesコマンドを実行し、AMFノード情報を確認してみましょう。
    SBx81# show atmf nodes
    
    Node Information:
    
      * = Local device
    
     SC = Switch Configuration:
      C = Chassis   S = Stackable   N = Standalone
    
      Node                 Device             ATMF                             Node
      Name                 Type               Master  SC  Parent               Depth
    --------------------------------------------------------------------------------
    * SBx81                AT-SBx81CFC960       Y     C   none                  0
      FSW243               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      FSW242               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      FSW241               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      ESW231               x510-52GTX           N     S   FSW242                2
    
     Current ATMF node count 5
    
    FSW243がAMFネットワークに参加していることを確認できます。
    これ以降、マスターのCLIから、ワーキングセット機能を用いて新規ノードFSW243の設定や状態監視が可能です。

バックアップ

AMFバックアップは、マスターが他のノードにアクセスして、各ノードの動作に必要なファイル(ファームウェア、ライセンス、コンフィグ、スクリプトなど内蔵フラッシュメモリー上の重要ファイル)をUSBメモリー、SD/SDHCカード、外部SSHサーバーにコピーする機能です。バックアップデータは、機器交換時のリカバリー処理に使用されます。

バックアップには、2つの実行方法があります。


注意事項

バックアップ機能を使用する場合は、下記の注意事項があります。

自動バックアップ

自動バックアップは、あらかじめ設定したスケジュールにもとづき、全ノードのバックアップを定期的に取得する機能です。

自動バックアップは初期状態で有効になっており、初期設定では毎晩3時に実行されるようスケジューリングされています。

■ 自動バックアップのスケジュールは、マスターのCLIからatmf backupコマンドで変更できます。
たとえば、自動バックアップを1日に2回、午前1時と午後1時に実行するには、次のようにします。
SBx81(config)# atmf backup 01:00 frequency 2
ここで「01:00」はスケジュールの基準となる時刻(24時間制)、「frequency 2」はバックアップの頻度(基準時刻を開始点とする24時間のうちに何回バックアップを実行するか)を示します。

なお、バックアップ実行時間が来たときに、まだ前回のバックアップが終了していなかったり、手動バックアップ(atmf backup now)が実行中だったりした場合、その回の自動バックアップはスキップされ、次のログメッセージ(errorレベル)が出力されます。
ATMF backup: Scheduled backup not started because backup already in progress

■ スケジュールを初期設定に戻す場合は、次のようにdefaultキーワードを指定します。
SBx81(config)# atmf backup default

■ 自動バックアップは初期状態で有効です。無効化したい場合はatmf backup enableコマンドをno形式で実行してください。
SBx81(config)# no atmf backup enable

■ 自動バックアップを再度有効化するには、atmf backup enableコマンドを通常形式で実行します。
SBx81(config)# atmf backup enable

■ 自動バックアップの有効・無効やスケジュールなど、AMFバックアップ機能に関する情報はshow atmf backupコマンドで確認できます。同コマンドでlogsオプションを付ければ、バックアップ時のファイル転送に関する詳細なログを見ることもできます。
SBx81# show atmf backup
SBx81# show atmf backup logs

手動バックアップ

手動バックアップは、atmf backup nowコマンドにより、任意のタイミングでバックアップを実行する機能です。
ノードの設定変更をした場合など、自動実行のスケジュールを待たずに最新のバックアップを取りたいときに使います。

ここでは、全ノードの手動バックアップを実行してみます。
  1. AMFバックアップを手動で行うには、マスターのCLIからatmf backup nowコマンドを実行します。
    同コマンドでは、ノード名を指定して特定のノードだけバックアップすることもできますが、ノード名を省略した場合はAMFネットワーク上のすべてのノードをバックアップします。
    SBx81# atmf backup now
    
    Backup successfully initiated
    
    SBx81# 
    

    なお、atmf backup nowコマンド入力時にすでに他のバックアップ(自動、手動を問わない)が実行中だった場合は、エラーとなり次のメッセージが表示されます。
    % ATMF backup is already running
    

  2. バックアップはバックグラウンドで処理されるため、プロンプトはすぐに戻ってきますが、実際の処理はしばらく続きます。
    AMFバックアップの進捗状況を確認するには、show atmf backupコマンドを使います。
    SBx81# show atmf backup
    
    Scheduled Backup ...... Enabled
      Schedule ............ 1 per day starting at 03:00
      Next Backup Time .... 23 Jan 2013 03:00
    Backup Media .......... USB (Total 14774.5MB, Free 12717.2MB)
    Server Config .........
      Synchronization ..... Unsynchronized
        Last Run .......... -
       1 .................. Unconfigured
       2 .................. Unconfigured
    Current Action ........ Doing manual backup
      Started ............. 22 Jan 2013 16:20
      Current Node ........ FSW242
    
    Node Name                      Date         Time      In ATMF  On Media  Status
    --------------------------------------------------------------------------------
    ESW231                         22 Jan 2013  16:20:49  Yes      Yes       Good
    FSW241                         22 Jan 2013  16:21:08  Yes      Yes       Good
    FSW242                         -            -         Yes      Yes       -
    SBx81                          -            -         Yes      No        -
    

  3. AMFバックアップが完了すると、以下のログメッセージが出力されます。
    初期設定ではコンソールには出力されないので、show logコマンドで確認してください。
    SBx81# show log tail
    
    <date> <time> <facility>.<severity> <program[<pid>]>: <message>
    -------------------------------------------------------------------------
    2013 Jan 22 16:20:22 user.notice SBx81 IMISH[12321]: atmf backup now
    2013 Jan 22 16:20:23 user.notice SBx81 ATMFFS[26921]: ATMF backup: Manual backup has started
    2013 Jan 22 16:20:31 user.notice SBx81 IMISH[12321]: show atmf backup
    2013 Jan 22 16:21:33 user.notice s_src@SBx81 IMISH: Last message 'show atmf backup ' repeated 2 times, suppressed by syslog-ng on SBx81
    2013 Jan 22 16:21:33 user.notice SBx81 ATMFFS[26921]: ATMF backup: Backup of all nodes completed successfully
    2013 Jan 22 16:21:50 user.notice SBx81 IMISH[12321]: show atmf backup
    2013 Jan 22 16:21:55 user.notice SBx81 IMISH[12321]: show log tail
    

バックアップファイルの確認方法

バックアップデータは、USBメモリー、SD/SDHCカードの下記フォルダ以下に保存されています。
ここでNETWORKNAMEはAMFネットワーク名、NODENAMEはノード名です。
/atmf/NETWORKNAME/nodes/NODENAME/flash/

また、バックアップ先としてSSHサーバーを使用している場合は、次のようになります。

Note
ゼロタッチインストール用の事前設定データも同じ場所に保存されます。ただし、同一ノード名に対して複数機種の事前設定データを作成する場合は、機種名ごとのサブディレクトリーに保存されます。詳しくは「(事前設定時に)新規ノードの機種が未定な場合」をご参照ください。

USBメモリー、SD/SDHCカードをPCに装着して該当フォルダーを開けば、ファームウェアイメージやコンフィグなど、スイッチのフラッシュメモリーに存在するファイルがコピーされていることを確認できます。SSHサーバーの場合も、サーバー上のバックアップディレクトリーにアクセスすることで同様のことが可能です。

Note
バックアップの対象となるのは、各ノードの内蔵フラッシュメモリーに格納されている重要ファイルです。NVSに格納されているファイルや、一部のログファイルなどはバックアップ対象になりません。
Note
バックアップファイルをPCで開いたり、PCにコピーしたりしてもかまいませんが、USBメモリー、SD/SDHCカード、SSHサーバー内のバックアップファイルはディレクトリー構造も含め変更しないようにしてください。変更するとオートリカバリーが動作しなくなるおそれがあります。

冗長バックアップ

AMFマスターにおいて、外部SSHサーバーと外部メディア(USBメモリー・SD/SDHCカード)両方へ同時にバックアップが可能です。
外部SSHサーバーに接続できないときでも外部メディアを利用したバックアップ・リカバリーが可能となります。

本機能を使用する場合は、初期状態は無効のため、atmf backup redundancy enableコマンドを実行して有効にします。
また、バックアップ可能なすべての外部SSHサーバーや外部メディアを表示するには、show atmf backupコマンドを実行します。

Note
AT-AR4050Sは外部メディアとしてUSBメモリーとSDHCカードの両方をサポートしていますが、AMFバックアップ機能においてはSDHCカードのみ使用可能です。

Note
外部メディアと外部SSHサーバー(atmf backup server)を2台利用している場合は、まず、データは外部SSHサーバーの1台目にバックアップされ、その後、外部SSHサーバーの2台目と外部メディアに、データが同期されます。

バックアップメディアの取り外し

バックアップメディアとして使用するUSBメモリー、SD/SDHCカードの取り外しは、以下の手順で行ってください。
  1. 自動バックアップ機能を無効にします。
    SBx81(config)# no atmf backup enable
    

  2. 自動、手動を問わず、実行中のバックアップを停止します。
    SBx81(config)# exit
    SBx81# atmf backup stop
    

  3. 自動バックアップが無効(Scheduled BackupがDisabled)であり、バックアップが実行中でない(Current ActionがIdle)ことを確認します。
    SBx81# show atmf backup
    
    Scheduled Backup ...... Disabled
      Schedule ............ 1 per day starting at 12:45
      Next Backup Time .... 25 May 2012 12:45
    Backup Media .......... SD (Total 3827.0MB, Free 3257.1MB)
    Current Action ........ Idle
      Started ............. -
      Current Node ........ -
    ...
    

  4. USBメモリー、SD/SDHCカードを取り外します。

  5. USBメモリー、SD/SDHCカードを再装着したら、自動バックアップを有効化します。
    SBx81# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SBx81(config)# atmf backup enable
    


機器の交換

AMFネットワークに所属する機器の交換手順を示します。

オートリカバリー

オートリカバリー機能は、AMFメンバーを新品の機器と交換して初めて起動したときに、マスターのUSBメモリーやSD/SDHCカード、あるいは、外部SSHサーバーに格納されたバックアップデータからフラッシュメモリーの内容を復元し、交換前の機器と同じ構成で再起動する仕組みです。
AMFネットワークでは、この仕組みにより、メンバーの機器交換時における代替機の事前設定が不要となります。

機器交換時にオートリカバリーが動作するには、次の条件を満たす必要があります。


注意事項


メンバーの交換(オートリカバリー)

ここでは、稼働中の下記AMFネットワークを例に、エッジスイッチESW231を新品の代替機と交換し、オートリカバリーによって自動復元する手順を示します。
機種
ノード名
AMFにおける役割
概要
SwitchBlade x8100 SBx81 マスター コアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW241 メンバー フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW242 メンバー フロアスイッチ
AT-x510-52GTX ESW231 メンバー エッジスイッチ(交換)


なお、マスターにはUSBメモリーが装着されており、自動バックアップ機能によって作成されたエッジスイッチESW231のバックアップデータが存在しているものとします。

  1. エッジスイッチESW231と同一型番の新しいスイッチ(代替機)を用意します。代替機はご購入時の状態であればよく、事前設定は一切不要です。
    Note
    代替機がご購入時の状態でない場合は、応用編の「AMFクリーン化手順」を参照し、代替機をAMFクリーン状態に戻してください。また、AMFマスターのファームウェアバージョンが5.4.4系列のとき、代替機に搭載されているファームウェアがバージョン5.4.3-3.7以降でない場合は、最初に代替機を5.4.3-3.7以降にバージョンアップしてください。
    Note
    x550/GS900MXシリーズ(ファームウェアバージョン5.4.7-2.x以降)とx330/GS970EMXシリーズ(ファームウェアバージョン5.5.3-1.1以降)では、VCSを無効化してスタックポートをAMF接続ポートとしている場合でもオートリカバリーが可能です。
    その場合は、準備した代替機に下記の事前設定を行ってから手順2に進んでください。

    • x550シリーズ、GS900MXシリーズ(バージョン5.4.7-2.x以降)
      (1) 電源オン
      (2) atmf clean を実行。指示にしたがって再起動
      (3) show stack でメンバーIDを確認
      (4) 前の手順で確認したメンバーIDを指定して no stack <1-8> enable を実行
      (5) 設定を保存せずに電源オフ
      

    • x330シリーズ、GS970EMXシリーズ(バージョン5.5.3-1.1以降)
      (1) 電源オン
      (2) atmf clean を実行。指示にしたがって再起動
      (3) show stack でメンバーIDを確認
      (4) 前の手順で確認したメンバーIDを指定して no stack <1-8> enable persistent を実行
      (5) 設定を保存せずに電源オフ
      

  2. エッジスイッチESW231の電源を切り、LANケーブルを抜きます。

  3. エッジスイッチESW231と代替機を交換します。

  4. 代替機にLANケーブルを元通り(交換前と同じポートに)接続し、電源を入れます。
    オートリカバリーの進捗を確認するため、代替機にはコンソールを接続しておくとよいでしょう。

    ご購入時状態のAMF対応機器では、起動時にAMFネットワークを検出して自動的に参加する処理が働きます。
    この過程でオートリカバリーが可能かどうかの判断を行い、可能と判断した場合はマスターのUSBメモリーに格納されたバックアップデータからフラッシュメモリーの内容を復元して再起動を行い、交換前の機器と同一の状態でAMFネットワークに参加します。

    なおこの間、「AMFセーフコンフィグ」が適用されてAMF接続ポート(AMFリンクまたはAMFクロスリンク)以外のポートはすべてシャットダウンされるため、通常のネットワークポートでループなどが発生する恐れはありません。
    Note
    AR1050Vの場合、「AMFセーフコンフィグ」は適用されません。「AMFセーフコンフィグ」は特殊な「セーフVLAN」を使用しますが、AR1050VのサポートVLAN数は1つであるため「AMFセーフコンフィグ」を適用せずにオートリカバリーが動作します。

  5. 起動中、代替機のローカルコンソールには次のようなログメッセージが表示されます。

    また、代替機の機種や拡張モジュールによっては、ポートLEDの表示によってもリカバリー実行中であることが示されます(詳細はatmf recover led-offコマンドのページをご覧ください)。

    16:52:05 awplus ATMF[839]: ATMF network detected
    16:52:05 awplus ATMF[839]: ATMF safe config applied (forwarding disabled)
    16:52:15 awplus ATMF[839]: Shutting down all non ATMF ports
    16:52:16 ESW231 ATMF[839]: Automatic node recovery started
    16:52:16 ESW231 ATMF[839]: Attempting to recover as ESW231
    16:52:16 ESW231 ATMF[839]: Checking master node availability
    16:52:22 ESW231 ATMF[839]: SBx81 has joined. 2 members in total.
    16:52:22 ESW231 ATMF[839]: FSW241 has joined. 3 members in total.
    16:52:22 ESW231 ATMF[839]: FSW242 has joined. 4 members in total.
    16:52:27 ESW231 ATMFFSR[3375]: Retrieving recovery data from master node SBx81
    16:54:27 ESW231 ATMFFSR[3375]: File recovery from master node succeeded. Node will now reboot
    

  6. オートリカバリーが成功すると、代替機はいったん再起動し、ESW231としてAMFネットワークに参加してきます。
    マスターのCLIからノード情報を確認してみましょう。
    SBx81# show atmf nodes
    
    Node Information:
    
      * = Local device
    
     SC = Switch Configuration:
      C = Chassis   S = Stackable   N = Standalone
    
      Node                 Device             ATMF                             Node
      Name                 Type               Master  SC  Parent               Depth
    --------------------------------------------------------------------------------
    * SBx81                AT-SBx81CFC960       Y     C   none                  0
      FSW241               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      FSW242               x510-28GTX           N     S   SBx81                 1
      ESW231               x510-52GTX           N     S   FSW242                2
    
     Current ATMF node count 4
    
    新しいスイッチがESW231として復元され、AMFネットワークに参加していることを確認できます。

Note
何らかの理由でオートリカバリーに失敗した場合、応用編の「オートリカバリー失敗時の再試行手順」を参照して、再度オートリカバリーを試みてください。

■ オートリカバリーが失敗したときは、次のようなメッセージが出力されます。

また、代替機の機種や拡張モジュールによっては、ポートLEDの表示によってもリカバリーに失敗したことが示されます(詳細はatmf recover led-offコマンドのページをご覧ください)。

この場合は、応用編の「オートリカバリー失敗時の手動リカバリー」を参照して、手動でリカバリーを実施してください。
16:27:52 awplus ATMF[831]: ATMF network detected
16:27:52 awplus ATMF[831]: ATMF safe config applied (forwarding disabled)
16:28:02 awplus ATMF[831]: Shutting down all non ATMF ports
16:28:02 ESW231 ATMF[831]: Automatic node recovery started
16:28:02 ESW231 ATMF[831]: Attempting to recover as ESW231
16:28:02 ESW231 ATMF[831]: Checking master node availability
16:33:02 ESW231 ATMF[831]: Failed to find any master nodes
16:33:02 ESW231 ATMF[831]: Automatic node recovery failed - user intervention required

■ 上の例では、AMFネットワークの末端に位置するエッジスイッチESW231を交換しましたが、末端ではないメンバーを交換する場合は、アップリンク(マスターに近い方のポート)のみを接続してオートリカバリーを実施してください。

例として、ESW231の上位に位置するフロアスイッチFSW242を交換するケースを考えます。
FSW242の交換作業にともない、ESW231もマスターとの接続性が失われるため、一時的にAMFネットワークから離脱しますが、FSW242のオートリカバリーが成功すると、ESW231とマスターの接続性も回復するため、ESW231はAMFネットワークに自動復帰します。
FSW242の交換にともない、ESW231に対して何らかの操作(再起動など)をする必要はありません。

■ VCS構成のAMFメンバーを交換する場合は、状況によって作業手順が異なります。


マスターの交換(手動リカバリー)

マスターが1台の構成でマスターを交換する場合は、交換時にマスターが不在となりオートリカバリーを利用できないため、手動によるリカバリー処理が必要です。
Note
「外部メディアを利用した単独でのオートリカバリー」を利用すれば、マスター1台の構成でもオートリカバリーが可能です。
Note
マスターを2台配置している場合は、もう1台のマスターからオートリカバリー可能です。マスター2台構成については、応用編をご覧ください。

■ ここでは、稼働中の下記AMFネットワークを例に、マスターSBx81を新品の代替機と交換し、手動リカバリーによって復元する手順を示します。
機種
ノード名
AMFにおける役割
概要
SwitchBlade x8100 SBx81 マスター コアスイッチ(交換)
AT-x510-28GTX FSW241 メンバー フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW242 メンバー フロアスイッチ
AT-x510-52GTX ESW231 メンバー エッジスイッチ

  1. マスターSBx81と同一型番の新しいスイッチ(代替機)を用意して、起動します。
    Note
    代替機に搭載されているファームウェアがバージョン5.4.3-0.1以降でない場合は、最初にバージョンアップしてください。また、マスターライセンスの有効化も必要です。

    Note
    AMFマスターのファームウェアバージョンが5.4.4系列のとき、オートリカバリーする代替機には5.4.3-3.7以降のファームウェアが必要ですが、マスターを手動リカバリーする場合は代替機に5.4.3-0.1以降のファームウェアが搭載されていれば問題ありません。

  2. 代替機にAMFバックアップファイルの入ったUSBメモリーを装着します。

  3. 代替機にログインし、USBメモリーにバックアップされているマスターのコンフィグファイルを、代替機の本体内蔵フラッシュメモリーにコピーします。
    awplus login: manager 
    Password: friend ↓(実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    
    awplus> enable
    awplus# copy usb:/atmf/AMF001/nodes/SBx81/flash/default.cfg flash
    Copying...
    Successful operation
    

  4. AMFを有効にしてatmf recoverコマンドを利用可能にするため、コピーしたコンフィグで再起動します。
    awplus# reboot
    Are you sure you want to reboot the whole chassis? (y/n): y 
    

  5. 再起動後にログインしたら、atmf recoverコマンドを実行して、USBメモリー内のバックアップファイルから代替機の内蔵フラッシュメモリーの内容を手動でリカバリーします。

    代替機の機種や拡張モジュールによっては、ポートLEDの表示によってリカバリー実行中であることが示されます(詳細はatmf recover led-offコマンドのページをご覧ください)。

    SBx81 login: manager 
    Password: XXXXXXXX ↓(実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    
    SBx81> enable
    SBx81# atmf recover SBx81
    This command will erase ALL flash contents.  Continue node recovery? (y/n) y 
    
    Manual node recovery successfully initiated
    
    17:39:12 SBx81 ATMFFSR[5594]: Retrieving recovery data from master node SBx81
    17:39:32 SBx81 ATMFFSR[5594]: Manual node recovery completed
    17:39:32 SBx81 ATMFFSR[5594]: Node needs to be restarted for the configuration to take effect. Make sure the configuration is appropriate for the node before restart.
    

  6. リカバリー処理が完了したら、もう一度再起動します。
    SBx81# reboot
    Are you sure you want to reboot the whole chassis? (y/n): y 
    

  7. 再起動が完了したら、旧マスターSBx81と代替機を交換します。
    ケーブルを接続するときは、各ケーブルを交換前と同じポートに接続するよう注意してください。
    これにより、AMFネットワークが再構成されます。

仮想リンク経由で接続しているAMFノードのオートリカバリー

通常のオートリカバリーには物理的なAMF接続(AMFリンクまたはAMFクロスリンク)が必要ですが、仮想リンク経由でAMFネットワークに接続しているAMFノードにおいても、次のいずれかの方法を使用することでオートリカバリーが可能です。
Note
「隣接ノードの補助によるオートリカバリー」は、セキュアモード 時には使用できません。セキュアモードでは「外部メディアを利用した単独でのオートリカバリー」または「DHCPサーバー/DNSサーバーを利用した単独でのオートリカバリー」をお使いください。
Note
AMFクリーン状態のノードは、利用可能なオートリカバリー方法の中から以下の優先順位で実際に使用する方法を選択します。
  1. 外部メディアを利用した単独でのオートリカバリー
  2. 隣接ノードの補助によるオートリカバリー
  3. 通常のオートリカバリー
  4. DHCPサーバー/DNSサーバーを利用した単独でのオートリカバリー

仮想リンクについては、応用編の「AMF仮想リンクによるワイドエリアAMFネットワーク」をご覧ください。

隣接ノードの補助によるオートリカバリー

仮想リンクでAMFネットワークに接続しているAMFノードであっても、配下の物理ポート(AMFリンクかAMFクロスリンク)に他のノードが接続されていれば、該当ノードの補助によってオートリカバリーが可能です。

仮想リンクを持つAMFノード(以下、該当ノード)のコンフィグは、該当ノードと物理的に接続されているAMFノード(以下、隣接ノード)によって自動的にバックアップされます。

その後、該当ノードを新しい機器と交換した場合、新しい機器は次の2ステップでオートリカバリーを行います。
  1. 隣接ノードに自動バックアップされたコンフィグをダウンロードして仮想リンクを復旧

  2. 復旧した仮想リンク経由でマスターにアクセスし、ファームウェアやライセンスを含む通常のオートリカバリーを実施

本機能には、以下の注意事項があります。

外部メディアを利用した単独でのオートリカバリー

外部メディア(USBメモリーやSD/SDHCカード)を装着可能な機器では、下記のケースでも単独でのオートリカバリーが可能です。

(1) AT-AR2010V のようにスイッチポートを持たず、仮想リンクでしかAMFネットワークに接続できない製品でも、外部メディアを利用することによりオートリカバリーが可能。
(2) AMFマスターが1台の構成でも、外部メディアを利用することによりマスターのオートリカバリーが可能。


本機能によるオートリカバリーの手順は次のとおりです。
  1. 交換前の機器に外部メディアを装着します。

  2. copyコマンド(copy running-config startup-config)、write memoryコマンドなどでコンフィグを保存します。

  3. 手順2の実行により、手順1で装着した外部メディアにバックアップデータが保存されます。

  4. 外部メディアを交換前の機器から新しい機器に装着しなおし、新しい機器を起動します。

  5. 新しい機器の起動後、外部メディアからバックアップデータがダウンロードされます。

  6. ダウンロード完了後、新しい機器はAMFマスターにアクセスして通常のオートリカバリーを実行します。

本機能には、以下の注意事項があります。

DHCPサーバー/DNSサーバーを利用した単独でのオートリカバリー

AMFクリーン状態のノードが起動する時にDHCPサーバーからIPアドレスを取得できる環境では、同ノードが使用するDHCPサーバー、DNSサーバーに適切な設定を行っておくことで、仮想リンク経由でAMFネットワークに接続しているノードでも、以下の条件を満たしていれば、単独でのオートリカバリーが可能です。

本機能は、以下の条件を満たす環境(リモートネットワーク)でのみ使用可能です。
なお、ここでは「リモートネットワーク」を「対象ノードが接続されているL2ネットワーク」の意味で使っています。

Note
上位ルーターでNATや外部発パケットのフィルタリングが行われている環境では、対象ノード、AMFマスターの両方でファームウェアバージョン 5.5.1-1.x 以降を使用してください。対象ノード、AMFマスターのどちらか一方あるいは両方がファームウェアバージョン 5.5.1-0.x 以前で動作している場合、当該環境では本機能を利用できません。
Note
本機能によるオートリカバリーはIPv4のみサポートです。IPv6でのリカバリーには対応していません。
Note
上記構成図ではDHCPサーバーをリモートネットワーク内に置いていますが、前記条件を満たしていれば、上位ルーターでDHCPリレーエージェントを使用するなどして外部にDHCPサーバーを配置することも可能です。DNSサーバーについても、前記条件を満たしていれば、必ずしもリモートネットワーク内に配置する必要はありません。

本機能によるオートリカバリーを有効にするためには、AMFネットワークを構成する下記の各要素に対して設定が必要です。

上記設定が行われた環境では、AMFマスターが対象ノードのバックアップを取得するとき、ノード名に加えて、対象ノードが仮想リンクの通信に使用している上位ルーター(ネクストホップ)のMACアドレスをノードの識別情報としてバックアップデータベースに記録します。
対象ノードのバックアップが実行され、この情報が記録されると、本機能によるオートリカバリーが実際に可能な状態になります。
Note
本方式によるバックアップは仮想リンクが設定されている機器でのみ動作します。仮想リンクが設定されていない機器では動作しません。
Note
AMFマスターはネクストホップルーターのMACアドレスをキーに対象ノード用のバックアップデータを検索するため、本機能でオートリカバリーを行うノードはルーター配下に1台しか接続できません。複数のノードがルーターの同じインターフェースに接続されている場合は、最後にバックアップされたノードの情報で本機能のデータベースレコードが上書きされるため、最後にバックアップされたノードしか本機能ではオートリカバリーができません。その場合は、外部メディアを利用した単独でのオートリカバリー、もしくは手動リカバリーを実行してください。ただし、バックアップ取得時にAMFマスター上に本機能が実行できないことを意味する以下のメッセージが出力されることがありますが、この場合でもバックアップは正常に取得できており、外部メディアを利用した単独でのオートリカバリーや手動リカバリーは可能です。
atmffsd: Failed to save backup location for (NODE NAME) in the Isolated Node Recovery database
Note
identityコマンドを使えば、事前設定したノードに識別情報(ネクストホップルーターのMACアドレス)を関連付けることもできます。また、同コマンドではネクストホップMACアドレスの代わりに新規追加する機器のシリアル番号(show system serialnumber)を指定することもできます。その場合は識別情報(ネクストホップMACアドレス)ではなく、シリアル番号が「事前設定データ」(一種のバックアップデータ)の検索キーとして使用されます。

その状態で対象ノードを新しい機器と交換した場合、新しい機器は次の流れでオートリカバリーを行います。
Note
新しい対象ノードは、「リカバリーポート」で上位ルーターと接続する必要があります。「リカバリーポート」は、AT-AR2010V のみ eth1 か eth2 の先にリンクアップしたほうとなり、他の機器では vlan1 がリカバリーポートとなります。詳しくは、AMF応用編の「AMFネットワーク未検出時の拡張動作」をご覧ください。
Note
対象ノードと上位ルーターの間がLAGポート(ポートトランキング)で接続されていた場合でも、LAGの方式がスタティックかLACPのアクティブモードであればオートリカバリー可能ですが、その場合、機器交換時は1ポートだけ接続しておき、リカバリー完了後に他のメンバーポートを接続してください。
  1. 「AMFネットワーク未検出時の拡張動作」によって、DHCPサーバーからIPアドレスを取得します。
    Note
    同拡張動作ではIPv4/IPv6両方のアドレスを取得できますが、本機能によるオートリカバリーではIPv4のみを使います。

  2. DHCPサーバーからオプション125でAMFマスターのURIを取得した場合は、該当URIで指定されたサーバーにHTTPS接続します。
    DHCPサーバーからURIを取得できなかった場合は、既定のドメイン名 amfrecovery.alliedtelesis.com に対応するIPアドレスをDNSサーバーに問い合わせ、取得したIPアドレスにHTTPS接続します。

  3. AMFマスターとのHTTPS接続が確立したら、適切なAPIパスを指定して、自分自身の識別情報(ネクストホップルーターのMACアドレス)をPOSTします。

  4. AMFマスターは対象ノードから受信した識別情報をキーに、バックアップの中から該当ノードのコンフィグを探して返送します。
    Note
    事前設定ノードにidentityコマンドでシリアル番号を関連付けている場合は、シリアル番号がキーになります。

  5. 対象ノードは受信したコンフィグをダイナミックに適用して仮想リンクを復旧します。

  6. 復旧した仮想リンク経由でマスターにアクセスし、ファームウェアやライセンスを含む通常のオートリカバリーを実施します。

設定済みの代替機と交換する際の注意事項

オートリカバリーを使用せずに設定済みの代替機に置き換えることも可能です。
ただし、その場合は、旧装置を取り外す前にノード名を変更するか、代替機(新装置)に異なるノード名を設定するなどして、取り外す直前のノード名と交換後の機器のノード名が重複しないよう設定してから置き換えを行ってください。新旧装置のノード名が同一設定の場合、一時的な離脱状態にあると認識されている旧装置のノード名と、交換後の代替機のノード名が重複しているとみなされてしまうことがあります。
機器故障など特定の事情によって設定の変更が難しい場合は、旧装置がAMFネットワークから離脱した後、1時間以上経過してから代替機を接続してください。
また、これらの手順によらず機器交換を行って重複が検出されてしまった場合は、一度AMFネットワークから代替機を切り離してノード名を再設定し、1時間以上間をおいてからAMFネットワークに再接続するようにしてください。
なお、これらの注意事項はオートリカバリーを使用する場合には該当しません。

機器の追加(事前設定によるゼロタッチインストレーション)

AMFには、新しく設置する機器のファームウェア、ライセンス、コンフィグなどを「事前設定データ」(一種のバックアップデータ)としてあらかじめ作成しておき、これを該当機器の接続先となる既存ノードのポートに関連付けることで、新規ノードのゼロタッチインストレーション(自動セットアップ)を可能とする機能があります。

以下では、この仕組みを利用して、AMFネットワークに機器を追加する手順を示します。

ここでは、すでに稼働中の下記AMFネットワークに、新しいエッジスイッチESW232をメンバーとして追加する場合を例として説明します。
機種
ノード名
AMFにおける役割
所属グループ
概要
SwitchBlade x8100 SBx81 マスター - コアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW241 メンバー floor, 1F フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW242 メンバー floor, 2F フロアスイッチ
AT-x510-28GTX FSW243 メンバー floor, 3F フロアスイッチ
AT-x510-52GTX ESW231 メンバー edge, 2F エッジスイッチ
AT-x510-52GTX ESW232 メンバー edge, 3F エッジスイッチ(新規追加)


追加するスイッチ(新規ノード)はご購入時の状態であると仮定します。
もしそうでない場合は、応用編の「AMFクリーン化手順」を参照し、新規ノードをAMFクリーン状態に戻してから下記の手順を実施してください。

また、事前設定によるゼロタッチインストレーションは、バックアップ・リカバリーと同じ仕組みを利用しているため、バックアップに必要な設定(バックアップメディアの準備等)をあらかじめ行っておいてください。バックアップ機能については、「バックアップ」をご覧ください。

Note
LACPチャンネルグループのAMF接続ポートで事前設定によるゼロタッチインストレーションを行う場合は、追加するスイッチに搭載されているファームウェアがバージョン5.4.5-1.1以降である必要があります。バージョン5.4.5-1.1でない場合は最初にバージョンアップしてください。

新規ノードの事前設定

新規ノードの事前設定(事前設定データの作成)はマスターのCLIから行います。

事前設定データの作成方法には、次の2つがあります。

どちらの方法を使っても、「接続先ノードの設定変更」以降の手順は同じです。

Note
マスターを2台配置している場合は、両方のマスターに対して同一の事前設定を行ってください。ワーキングセットの予約済みグループmaster(「atmf working-set group master」)を使用すれば、両マスターへの一括設定が可能ですが、新規ノード用コンフィグファイル等の編集は、マスターごとに行う必要があります(各マスターは異なるメディアまたはディレクトリーに事前設定データを保存するため)。

既存ノードの設定を複製して必要箇所を変更する場合(clone)

既存のエッジスイッチESW231のバックアップデータを複製し、必要な箇所のみ変更する場合の手順は次のとおりです。
Note
本手順は、既存ノードESW231がバックアップ済みであることを前提としています。
  1. マスターにログインします。
    SBx81 login: manager 
    Password: XXXXXXXX ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. atmf provision nodeコマンドで新規ノード名(ESW232)を指定し、同ノードの事前設定を行うためのAMF事前設定EXECモードに移動します。これ以降、AMF事前設定EXECモードで実行するコマンドは、新規AMFノード「ESW232」を対象としたものになります。
    SBx81> enable
    SBx81# atmf provision node ESW232
    SBx81[atmf-provision]# 
    

  3. 既存ノードESW231のバックアップデータを複製し、新規ノードESW232用の事前設定データをバックアップメディア内に作成します。これには、cloneコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# clone ESW231
    Copying...
    Successful operation
    

  4. カレントディレクトリーをバックアップメディア内に作成された新規ノード用のフォルダーに変更します。これには、locateコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# locate
    

  5. 既存ノード用のコンフィグを編集し、新規ノード用の内容に改めます。
    IPアドレスやバーチャルシャーシID、所属するAMFグループなど、必要な箇所を適宜変更してください(ホスト名は複製時に自動変更されますが、念のため確認してください)。
    また、コンフィグファイル名も必要に応じて変更してください。

    ここでは、既存ノードの起動時コンフィグファイルがESW231.cfgという名前であったと仮定し、このファイルをESW232.cfgにリネームした上で、editコマンドで内容を編集しています。
    SBx81[atmf-provision]# move ESW231.cfg ESW232.cfg
    Moving...
    Successful operation
    SBx81[atmf-provision]# edit ESW232.cfg
    
    Note
    AMFのバックアップ先としてSSHサーバー(atmf backup server)を2台設定している場合、AMF事前設定EXECモードのコマンドで事前設定データの作成・削除・変更を行ったときや、事前設定データをファイル操作CLIによって直接変更したときは、atmf backup synchronizeコマンドを実行して、2台のサーバー間でデータを同期してください(手動・自動バックアップのときのようにSSHサーバー間の自動同期は行われないため)。

  6. リネームしたESW232.cfgを新規ノードの起動時コンフィグとして設定しなおします。これには、configure boot configコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# configure boot config ESW232.cfg
    

一から作成する場合(create)

新規ノードESW232の設定を一から作成する場合の手順は次のとおりです。
  1. マスターにログインします。
    SBx81 login: manager 
    Password: XXXXXXXX ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. atmf provision nodeコマンドで新規ノード名(ESW232)を指定し、同ノードの事前設定を行うためのAMF事前設定EXECモードに移動します。これ以降、AMF事前設定EXECモードで実行するコマンドは、新規AMFノード「ESW232」を対象としたものになります。
    SBx81> enable
    SBx81# atmf provision node ESW232
    SBx81[atmf-provision]# 
    

  3. 新規ノードESW232用の空の事前設定データをバックアップメディア内に新規作成します。これには、createコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# create
    

  4. 前の手順でバックアップメディア内に作成された新規ノード用のフォルダーに、新規ノードで使うファームウェアイメージファイルやコンフィグファイルをコピーします(copyコマンドで直接コピーしても、バックアップメディアをいったんPC等に接続してからコピーしてもかまいません)。
    なお、カレントディレクトリーを新規ノード用のフォルダーに移動するには、locateコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# locate
    
    Note
    AMFのバックアップ先としてSSHサーバー(atmf backup server)を2台設定している場合、AMF事前設定EXECモードのコマンドで事前設定データの作成・削除・変更を行ったときや、事前設定データをファイル操作CLIによって直接変更したときは、atmf backup synchronizeコマンドを実行して、2台のサーバー間でデータを同期してください(手動・自動バックアップのときのようにSSHサーバー間の自動同期は行われないため)。

  5. 前記フォルダーに保存したファームウェアとコンフィグを、新規ノードの通常用ファームウェア、起動時コンフィグとして設定します。これには、configure boot systemコマンド、configure boot configコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# configure boot system x510-5.4.7-1.1.rel
    SBx81[atmf-provision]# configure boot config ESW232.cfg
    

新規ノードの機種が未定な場合

既存ノードに新規ノードを追加することは決まっていても、新規ノードの機種が未定で候補がいくつかあるようなケースも考えられます。
そのような場合は、新規ノードの事前設定データを作成するときにノード名だけでなく機種も指定することで、一つのノード名に複数の機種を関連付けて、実際に接続された機器の機種に応じたコンフィグやファームウェアを適用させることが可能です。

1つのノード名に対して作成できる事前設定データの数は次のとおりです。
Note
上記「事前設定データの保存先」は、バックアップメディア(USBメモリーやSD/SDHCカード)のルートディレクトリー、あるいは、バックアップ先SSHサーバー上の保存先ベースディレクトリーを起点とした相対パスで表しています。また、NETWORKNAMEはAMFネットワーク名、NODENAMEはノード名、MODELNAMEは機種名を表し、実際には具体的な名前が入ります。「バックアップファイルの確認方法」もご参照ください。
Note
機種指定ありの事前設定データは、AMFマスターと新規ノードの両方がファームウェアバージョン5.4.9以降でないと使用できません。
機種指定あり/なし両方の事前設定データを関連付けたポートに新規ノードを接続した場合の動作は次のとおりです。

ここでは、新規ノード「ESW232」の機種としてx230シリーズとx220シリーズの2つの候補があがっている場合を想定し、どちらが接続されてもゼロタッチインストレーションが実行されるように、事前設定データを作成する手順を説明します。

  1. マスターにログインします。
    SBx81 login: manager 
    Password: XXXXXXXX ↓ (実際には表示されません)
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    

  2. まずは、新規ノードがx230シリーズになった場合の事前設定データを作成します。
    そのためには、atmf provision nodeコマンドで新規ノード名「ESW232」を指定するときに、deviceパラメーターで機種名「x230」も指定します。
    これにより、今後AMF事前設定EXECモードで実行するコマンドは、新規AMFノード「ESW232」がx230/x230Lシリーズだったときの事前設定データに対して作用することとなります。
    SBx81> enable
    SBx81# atmf provision node ESW232 device x230
    SBx81[atmf-provision]# 
    

  3. 新規ノードESW232がx230/x230Lシリーズだったとき用の空の事前設定データをバックアップメディア内に新規作成します。これには、createコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# create
    

  4. 前の手順でバックアップメディア内に作成された新規ノード用のフォルダーに、新規ノードで使うファームウェアイメージファイルやコンフィグファイルをコピーします(copyコマンドで直接コピーしても、バックアップメディアをいったんPC等に接続してからコピーしてもかまいません)。
    なお、カレントディレクトリーを新規ノード用のフォルダーに移動するには、locateコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# locate
    
    Note
    AMFのバックアップ先としてSSHサーバー(atmf backup server)を2台設定している場合、AMF事前設定EXECモードのコマンドで事前設定データの作成・削除・変更を行ったときや、事前設定データをファイル操作CLIによって直接変更したときは、atmf backup synchronizeコマンドを実行して、2台のサーバー間でデータを同期してください(手動・自動バックアップのときのようにSSHサーバー間の自動同期は行われないため)。

  5. 前記フォルダーに保存したファームウェアとコンフィグを、新規ノードの通常用ファームウェア、起動時コンフィグとして設定します。これには、configure boot systemコマンド、configure boot configコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# configure boot system x230-5.4.7-1.1.rel
    SBx81[atmf-provision]# configure boot config ESW232.cfg
    SBx81[atmf-provision]# exit
    

  6. 続いて、新規ノードがx220シリーズになった場合の事前設定データを作成します。
    先ほどと同様、atmf provision nodeコマンドで新規ノード名「ESW232」を指定するときに、deviceパラメーターで機種名「x220」を指定します。
    これにより、今後AMF事前設定EXECモードで実行するコマンドは、新規AMFノード「ESW232」がx220シリーズだったときの事前設定データに対して作用することとなります。
    SBx81# atmf provision node ESW232 device x220
    SBx81[atmf-provision]# 
    

  7. 新規ノードESW232がx220シリーズだったとき用の空の事前設定データをバックアップメディア内に新規作成します。これには、createコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# create
    

  8. 前の手順でバックアップメディア内に作成された新規ノード用のフォルダーに、新規ノードで使うファームウェアイメージファイルやコンフィグファイルをコピーします(copyコマンドで直接コピーしても、バックアップメディアをいったんPC等に接続してからコピーしてもかまいません)。
    なお、カレントディレクトリーを新規ノード用のフォルダーに移動するには、locateコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# locate
    
    Note
    AMFのバックアップ先としてSSHサーバー(atmf backup server)を2台設定している場合、AMF事前設定EXECモードのコマンドで事前設定データの作成・削除・変更を行ったときや、事前設定データをファイル操作CLIによって直接変更したときは、atmf backup synchronizeコマンドを実行して、2台のサーバー間でデータを同期してください(手動・自動バックアップのときのようにSSHサーバー間の自動同期は行われないため)。

  9. 前記フォルダーに保存したファームウェアとコンフィグを、新規ノードの通常用ファームウェア、起動時コンフィグとして設定します。これには、configure boot systemコマンド、configure boot configコマンドを使います。
    SBx81[atmf-provision]# configure boot system x220-5.4.7-1.1.rel
    SBx81[atmf-provision]# configure boot config ESW232.cfg
    

接続先ノードの設定変更

次に、新規ノードの接続先となる既存ノードFSW243(接続先ノード)のポートにAMFリンクを追加設定し、前の手順で作成した新規ノードの事前設定データを同ポートに関連付けます。
  1. マスターのCLIから既存ノードFSW243にリモートログインします。これには、atmf remote-loginコマンドを使います。
    SBx81# atmf remote-login FSW243
    Type 'exit' to return to SBx81.
    
    AlliedWare Plus (TM) 5.5.4 xx/xx/xx xx:xx:xx
    
    FSW243> 
    

  2. 新規ノードを接続するポート1.0.2をAMFリンクに設定し、AMFが動作するよう設定します。これには、switchport atmf-linkコマンドを使います。
    FSW243> enable
    FSW243# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    FSW243(config)# interface port1.0.2
    FSW243(config-if)# switchport atmf-link
    

  3. 同ポートに新規ノードESW232用の事前設定データを関連付けます。これには、atmf provisionコマンドを使います。
    FSW243(config-if)# atmf provision ESW232
    

  4. AMFリンクの設定をスタートアップコンフィグに保存します。
    FSW243(config-if)# end
    FSW243# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    

  5. 以上で接続先ノードの設定変更は完了です。
    FSW243# exit
    SBx81# 
    

新規ノードの接続

新規ノードの事前設定と接続先ノードの設定変更が済んだら、接続先ノードと新規ノードを接続します。
  1. 接続先ノードであるFSW243のポート1.0.2に新規ノードESW232のポート1.0.1を接続すると、オートリカバリーと同様の仕組みにより、新規ノードのゼロタッチインストレーション(自動セットアップ)が行われた後、再起動します。
    awplus# 10:00:12 awplus ATMF[883]: ATMF network detected
    10:00:12 awplus ATMF[883]: ATMF safe config applied (forwarding disabled)
    10:00:22 awplus ATMF[883]: Shutting down all non ATMF ports
    10:00:28 ESW232 ATMF[883]: FSW243 has joined. 2 members in total.
    10:00:28 ESW232 ATMF[883]: SBx81 has joined. 3 members in total.
    10:00:28 ESW232 ATMF[883]: FSW242 has joined. 4 members in total.
    10:00:28 ESW232 ATMF[883]: FSW241 has joined. 5 members in total.
    10:00:28 ESW232 ATMF[883]: ESW231 has joined. 6 members in total.
    10:00:35 ESW232 ATMFFSR[2715]: Retrieving recovery data from master node SBx81
    10:01:35 ESW232 ATMFFSR[2715]: File recovery from master node succeeded. Node 
    
    will now reboot
    
    URGENT: broadcast message:
    System going down IMMEDIATELY!
    
            ... Rebooting at user request ...
    

  2. 再起動後、新規ノードESW232としてAMFネットワークに参加します。
    これ以降、マスターのCLIから、ワーキングセット機能を用いて新規ノードESW232の設定や状態監視が可能です。

ナビゲーション

■ AMFの高度な使い方については、第4部 応用編をご覧ください。


(C) 2019 - 2024 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-002735 Rev.AD