第41回医療情報学連合大会 様

現地とオンラインのハイブリッドで開催された医療情報学連合大会のLANおよび配信用ネットワークを構築

アライドテレシスは2021年11月18日から21日に名古屋国際会議場で開催された第41回医療情報学連合大会へ参加。企業展示および共催セミナー(スイーツセミナー)への参加のほか、会場の有線/無線ネットワークを提供。来場者用、運営用のネットワークに加え、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮したWeb LIVE配信用のネットワークについても構築および運用支援を行った。(2022年1月公開)

業種・業務
イベント・スポーツ
ソリューション
PoE
導入製品
エッジスイッチ 無線LAN ルーター(有線LAN)
導入目的
公衆無線LAN ネットワークの新規構築 安定稼働・安定通信 無線LANの簡単導入 業務効率の向上

今回もハイブリッドで開催された学術大会

 第41回医療情報学連合大会(第22回日本医療情報学会学術大会)が2021年11月18日から21日の4日間、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場で開催された。医療情報学連合大会は、一般社団法人日本医療情報学会(Japan Association for Medical Informatics;JAMI)が主催する学術大会。JAMIは、年に2回の学術大会(日本医療情報学会春季大会、日本医療情報学会秋季大会)を開催するほか、複数の研究会を傘下に持ち、活発な学術活動を行っている。
 今回の大会テーマは「DX後のNew Normalな医療を考える ~「出来ない」から「出来る」へ~」。新型コロナウイルスの流行により、特に医療業界は困難な状況が続いている。そのような中でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、創造的な「New Normalな医療」が生まれている。今回の学術大会では先進的な多くのすぐれた取り組みが発表された。
 特別講演のほかシンポジウムやチュートリアル、ワークショップ、一般口演、ハイパーデモ、企業展示、共催セミナー(ランチョン/スイーツ)など、多彩なプログラムが実施されたほか、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮し、イベント用のWebセミナー配信システムを利用したハイブリッド開催となった。Webセミナー配信システムの活用は前大会からに続いての取り組みとなっている。
 アライドテレシスは本大会において、企業展示および共催セミナー(スイーツセミナー)への参加に加え、会場ネットワークの提供を行った。来場者が会場においてPCやスマートフォン、タブレットPCから快適にインターネットを利用できるように、無線LAN環境の構築や企業展示ブースへの有線LAN、会場でのWeb LIVE配信用のネットワークについても構築および運用サポートを担った。アライドテレシスは医療情報学連合大会のネットワーク構築・運用支援を10年以上任され続けている。

会場、Web LIVE配信用のネットワークを構築

 大会会場は名古屋国際会議場の4つの建屋(1号館~ 4号館)に渡り、それぞれの会場にネットワーク機器や無線LANアクセスポイントの設置が必要となった。アライドテレシスでは今回、ネットワークの構築にあたり、会場を6つのゾーンに分け、それぞれのゾーンにインターネット回線を敷設した。回線1本もしくは2本で会場を相互接続して統合ネットワークとする案もあったが、会場の規模が大きく、Web LIVE配信にもネットワークを利用するため、回線がひっ迫してWeb LIVE配信に影響が出ることのないよう、ゾーンごとにインターネット回線を用意した。
 ネットワークはWeb Live配信用、来場者用、運営用の3つに論理的に分割。各ゾーンにルーターのほか、フロア・スイッチとしてPoE+対応モデルのレイヤー 2plus ギガビット・インテリジェント・スイッチ「x230シリーズ」や、無線LANアクセスポイント「AT-TQ1402」などを設置した。

イベント用のネットワークにもノウハウや知見を蓄積

 今回の大会では会期当日から設置作業とネットワーク構築を並行して行い、タイトなスケジュールの中でも無事構築を完了することができた。これだけ大規模のイベント会場で、構築時間の短い中、回線工事も含め時間通りに構築を完了できたのは、これまで多くのイベントでアライドテレシスが培ってきたノウハウや知見によるところが大きいと言える。医療情報学連合大会をはじめとして、セミナーやショー、スポーツなど、多くのイベントでアライドテレシスのネットワークが利用されている。
 こうしたイベントにおいては、企業に設置する通常のネットワークとは異なり、接続する人数が正確には分からず、使い方もさまざまだ。イベントの内容や規模からある程度の想定はできても、実際に始まってみればネットワークに繋がりにくかったり、切断されたりということも起こり得る。また来場者によるモバイルルーターなどの持ち込みも多く、事前にサーベイ(電波調査)を実施していても、電波の干渉による接続不良や遅延は発生する。そうしたさまざまなことを考慮に入れた設計、構築が必要となるため、イベントでの会場ネットワーク構築・運用に関するノウハウや知見の積み重ねが求められることになるのだ。
 なお今回の学術大会は屋内のイベントで、会場もすべて屋根のある室内だったが、アライドテレシスでは屋外用の無線LANアクセスポイント「AT-TQ5403e」も提供しているため、耐環境性能を必要とする屋外への設置にも対応している。屋外でのスポーツイベント会場用のネットワークもアライドテレシスではすでに実績がある。

会場ネットワーク、Web LIVE配信ともにトラブルなく運用を完了

 大会の会期は4日間。多くの大学・官公立病院、開業医、保険薬局などの医療関係者やMR、企業関係者が来場もしくはWeb LIVE配信を利用して参加した。11月21日には無事開催を終了し、会場ネットワークは大きな問題は発生しなかったという。前大会(第40回医療情報学連合大会)よりも実際の来場者が想定以上に多かったものの、ネットワークのひっ迫や繋がりにくいといった事態は起きなかった。Web LIVE配信も同様で、遅延や切断などのトラブルも発生することなく完了した。
 アライドテレシスは本大会で、福井大学 医学部附属病院 医療情報部 副部長・准教授の山下 芳範氏との共催セミナー(スイーツセミナー)やチュートリアルにも参加。会場およびWeb LIVE配信で多くの聴講者を集めた。
 また企業展示にも参加した。「ニューノーマル時代に求められる医療情報ネットワーク ~医療DXを推進するアライドテレシス~」をテーマに、導入・活用が進むスマート医療機器と無線LAN連携による位置情報やアラートの可視化、要望が高まる患者用Wi-Fiの導入支援や、医師・スタッフの方々の働き方改革をサポートするインターネット分離ソリューションなど、医療現場のDX推進を支援するソリューションを紹介した。
 展示で特に来場者の関心が高かったのが、スマート医療機器と無線LAN連携の展示だ。医療機器を無線LAN接続したときの動作やアラートなどを、アライドテレシスのネットワークマネージメント・ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」で可視化。多くの来場者の 目を引いていた。
 アライドテレシスでは今後も、医療情報学連合大会への参加とともに会場ネットワーク構築・運用を支援し、医療分野向けの製品、サービス、サポートのさらなる充実を図り、医療業界全体の支援を積極的に行っていく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

お客様プロフィール

イベント名
第41回医療情報学連合大会(第22回日本医療情報学会学術大会)
日程
2021年11月18日(木) ~ 11月21日(日)
会場
名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)

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