第42回医療情報学連合大会 様

Wi-Fi6対応無線LANアクセスポイントとネットワーク統合管理により会場LANを構築・運用、ライブ配信を支援

アライドテレシスは2022年11月17日~20日に札幌コンベンションセンターで開催された第42回医療情報学連合大会へ参加。企業展示および共催セミナーへの参加のほか、会場の有線/無線ネットワークを提供。Wi-Fi6対応の無線LANアクセスポイント「AT-TQ6602 GEN2」や、ネットワーク統合管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」により、来場者用、運営用のネットワークおよび、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮したWeb LIVE配信用のネットワークの構築および運用支援を行った。(2022年12月公開)

業種・業務
医療 イベント・スポーツ
ソリューション
ネットワーク運⽤ Vista Manager シリーズ PoE
導入製品
ネットワーク運用 コアスイッチ ディストリビューションスイッチ エッジスイッチ 無線LAN ルーター(有線LAN)
導入目的
公衆無線LAN ネットワークの新規構築 統合管理 安定稼働・安定通信 高速通信 業務効率の向上

3年連続ハイブリッド開催となった学術大会

 第42回医療情報学連合大会(第23回日本医療情報学会学術大会)が2022年11月17日から20日の4日間、北海道札幌市の札幌コンベンションセンターで開催された。医療情報学連合大会は、一般社団法人日本医療情報学会(Japan Association for Medical Informatics;JAMI)が主催する学術大会。JAMIは、年に2回の学術大会(日本医療情報学会春季大会、日本医療情報学会秋季大会)を開催するほか、複数の研究会を傘下に持ち、活発な学術活動を行っている。
 今回の大会テーマは「社会基盤としての医療情報の役割」。新型コロナウイルス感染症の流行により情報技術の利用が一気に拡大し、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)が特別なものではなくなる中、医療情報システムも生活の中に溶け込む社会基盤の一つとなってきている。今回の学術大会でも、関連するさまざまな取り組みが発表された。
 特別講演のほかシンポジウムやチュートリアル、ワークショップ、一般口演、ハイパーデモ、企業展示、共催セミナー(ランチョン/スイーツ)など、多彩なプログラムが実施されたほか、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮し、イベント用のWebセミナー配信システムを利用したハイブリッド開催となった。Webセミナー配信システムの活用は前大会に続いての取り組みとなっている。
 アライドテレシスは本大会において、企業展示および共催セミナー(スイーツセミナー)への参加に加え、Web LIVE配信用や企業展示、運営用のネットワークについても構築および運用サポートを担った。アライドテレシスは医療情報学連合大会のネットワーク構築・運用支援を10年以上任され続けている。

Web LIVE配信用、企業展示・来場者用、運営用のネットワークを構築

 大会会場は札幌コンベンションセンターの全体を利用し、各講演会場や展示ルーム、企業展示エリアにスイッチ(GS950 V2シリーズ)と無線LANアクセスポイント(AT-TQ6602 GEN2)を配置した。
 ネットワークはWeb LIVE配信用、企業展示・来場者用、運営用の三つを提供。特にWeb LIVE配信用は安定性を重視し、有線メインで2回線の構成とした。運営用ネットワークは安定したWeb LIVE配信を行うため、Web LIVE配信用と企業展示・来場者用のどちらにも接続可能となる設計にした。
 企業展示・来場者用に関しては、来場者には一部エリアにてフリーWi-Fiを提供し、企業展示では各企業に有線・無線LANの提供を行った。無線LANはWi-Fi6対応機器であるAT-TQ6602 GEN2を使用し、イベント会場のような多くの人が同時に接続する環境でも遅延しにくくなっている。

イベント用のネットワークにもノウハウや知見を蓄積

 今回の医療情報学連合大会だけではなく、セミナーやショー、スポーツなど、多くのイベントでアライドテレシスのネットワークが利用されている。
 こうしたイベントにおいては、企業に設置する通常のネットワークとは異なり、接続する人数が正確には分からず、使い方もさまざまだ。イベントの内容や規模からある程度の想定はできても、実際に始まってみればネットワークに繋がりにくかったり、切断されたりということも起こり得る。また来場者によるモバイルルーターなどの持ち込みも多く、事前にサーベイ(電波調査)を実施していても、電波の干渉による接続不良や遅延は発生する。そうしたさまざまなことを考慮に入れた設計、構築が必要となるため、イベントでの会場ネットワーク構築・運用に関するノウハウや知見の積み重ねが求められることになるのだ。
 なお今回の学術大会は屋内のイベントで、会場もすべて屋根のある室内だったが、アライドテレシスでは屋外用の無線LANアクセスポイント「AT-TQ5403e」も提供しているため、耐環境性能を必要とする屋外への設置にも対応している。屋外でのスポーツイベント会場用のネットワークもアライドテレシスではすでに実績がある。

会場ネットワーク、Web LIVE配信ともにトラブルなく運用を完了

 大会の会期は4日間。多くの大学・官公立病院、開業医、保険薬局などの医療関係者やMR、企業関係者が来場もしくはWeb LIVE配信を利用して参加した。11月20日には無事開催を終了し、前大会(第41回医療情報学連合大会)を上回る来場者が訪れたものの、会場ネットワークは大きな問題は発生しなかったという。
 アライドテレシスは本大会で、福井大学医学部附属病院 医療情報部 副部長・准教授の山下 芳範氏との共催セミナー(スイーツセミナー)や、佐賀大学 理工学部 花田 英輔氏との共同企画セッションにも参加。会場ではコロナ禍以前に迫る人数が参加、Web LIVE配信でもこれまでで最多人数が視聴するなど多くの聴講者を集めた。
 また企業展示にも参加した。「快適かつ安全なネットワークで医療現場のデジタル変革を支援」をテーマに、無線LAN連携による医療機器の位置情報の把握と、アラート情報とともに可視化してネットワークとまとめて管理できるソリューション、多要素認証による院外から電子カルテへの安全なリモートアクセスなど医師・スタッフの方々の働き方改革をサポートする取り組み、また近年被害が増えているランサムウェア対策として有効なオフラインバックアップソリューションなど、医療現場のDX推進を支援するソリューションを紹介した。
 展示で特に来場者の関心が高かったのが、スマート医療機器と無線LAN連携の展示だ。医療機器を無線LAN接続したときの動きやアラートの出方などを、アライドテレシスのネットワークマネージメント・ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」で可視化して表示。多くの来場者の目を引いていた。
 アライドテレシスでは今後も、医療情報学連合大会への参加とともに会場ネットワーク構築・運用を支援し、医療分野向けの製品、サービス、サポートのさらなる充実を図り、医療業界全体の支援を積極的に行っていく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

お客様プロフィール

イベント名
第42回医療情報学連合大会 (第23回日本医療情報学会学術大会)
日程
2022年11月17日(木)~20日(日)
会場
札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)

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