第45回全国選抜高校テニス大会 様

全国選抜高校テニス大会のライブ配信を支える、信頼性の高いネットワーク基盤を構築

アライドテレシスは2023年3月に開催された第45回全国選抜高校テニス大会において、大会をスポンサードするとともに、会場の無線LANおよび有線LANを提供した。大規模なスポーツイベントにおいても、安定して快適に利用できるネットワークを実現するとともに、本大会は試合のライブ配信が前年以上に拡充されたが、アライドテレシスのネットワークはその基盤としても安定した配信に寄与した。(2023年7月公開)

業種・業務
イベント・スポーツ
ソリューション
PoE
導入製品
ディストリビューションスイッチ エッジスイッチ 無線LAN ルーター(有線LAN)
導入目的
屋外無線LAN ICT活用 ネットワークの新規構築 運⽤・管理の向上 環境の整備 安定稼働・安定通信 高速通信
課 題
広いイベント会場でコミュニケーションを円滑に行いたい
試合のライブ配信のために安定したネットワークを構築したい
採用ポイント
過去5年間大きなトラブルなくネットワークを運用
天候に左右されない信頼性の高いネットワークを構築
効 果
ネットワークの活用でスムーズなイベント運営を実現
安定したネットワークでトラブルのないライブ配信

記念大会を迎えた全国選抜高校テニス大会

 第45回全国選抜高校テニス大会(共催:日本テニス協会、全国高等学校体育連盟)が、2023年3月20日から26日の7日間、福岡県福岡市の博多の森テニス競技場および福岡県営春日公園テニスコートで開催された。毎年3月に開催されるこの大会は、全国高等学校総合体育大会テニス競技大会と並ぶ、高校テニス界における2大大会と位置付けられている。
 記念大会となる今回は、団体戦男女各56校、個人戦男女各104名と出場枠を大きく拡大して実施された。なお例年通り、個人戦の優勝者は9月に行われる全米オープン・ジュニアの予選出場権を獲得できる。
 コロナの影響による制限が多かったここ数年とは異なり、今年はほとんど制限を設けず、観客も受け入れた開催となった。実行委員会のアドバイザーで、合同会社バンカ 代表・イベントプロデューサーの宮崎 愛伎代氏は、「声を出して応援するときにはマスク着用をお願いしましたが、それ以外は制限なく、競技や応援をしていただきました。天気が良くない日が続きましたが、選手の親御さんをはじめ、多くの応援の方にご来場いただきました」と語る。多い日には博多の森テニス競技場のセンターコートの観客席が埋まるほどの来場者があったという。
 また会場内ではテニス用具メーカーによるワークショップやキッチンカーなどが感染対策を十分に行った上で出店を行い、イベント色豊かな大会が戻ってきていることが実感できた。

大会運営をスムーズに回していくためにネットワークを活用

 アライドテレシスは2018年からブロンズパートナーとして大会を協賛し、電子化の基盤となる会場ネットワーク環境の構築と運用を支援している。
 ITを活用した試合経過共有システムを導入することとなり、その基盤となるネットワークの構築を支援したのがきっかけだった。「すでに試合経過共有システムの活用も6年目を迎え、もはやネットワークは大会にとって無くてはならないものです。大会前のネットワークの設計から、大会実施中のサポートまで手厚く支援してもらっています」と宮崎氏は語る。
 試合経過共有システムは、試合情報をリアルタイムに共有するためにコミュニケーションアプリを利用。博多の森テニス競技場と福岡県営春日公園テニスコートの両会場の試合進行状況を共有する。事務局本部に集められた情報がディスプレイに一覧で表示され、事務局ではその情報をもとに次の試合は何番コートで何時スタート、といった指示を出すことで、コートを無駄なく利用し、大会をスムーズに運営することができている。
 会場は博多の森テニス競技場だけでなく、車で30分ほど移動しなくてはならない春日公園テニスコートでも予選が行われるため、情報共有が可能なシステムは必要だ。「今年はLTEモデルのタブレット端末を活用して、各会場から試合の進行状況を送ってもらい、本部で情報を集約していました」と宮崎氏。

今大会は試合のライブ配信を拡充

 今大会はWOWOWの公式YouTubeチャンネル「WOWOWofficial」で、一部の試合(男女個人戦準決勝以降は全試合)のライブ配信が実施された。
 宮崎氏は、「記念大会ということもあり、今大会はライブ配信を従来よりも拡大しました。同じ福岡で開催されている金鷲旗高校柔道大会や玉竜旗高校剣道大会などと比べても遜色ないくらい配信により大会の知名度をもっと上げたいと考えました」と語る。
 センターコートや屋内コートに中継のためのブースを設置し、アライドテレシスはライブ配信用ネットワーク環境を構築した。大会最終日まで大きなトラブルもなく、安定した配信に寄与した。
 「あいにくの天気が続いたため屋内コートからの配信が主となりましたが、想定以上の視聴者数でした。全国大会ですので遠方のため応援に来られない方も多いと思いますが、そうした方々にも画面を通して応援してもらうことができたと思います。問題もなく配信ができたことはとても良かったと思います」と宮崎氏。

すべての試合のライブ配信を目指して

 今大会でアライドテレシスが構築したネットワークは、有線部分はレイヤー 2plusギガビット・インテリジェント・スイッチ「x230シリーズ」、無線LANアクセスポイントは屋内用に「AT-TQ6702 GEN2」を、屋外用には「AT-TQ5403e」を設置した。また配信でトラフィックがひっ迫しないように、アドバンスト・セキュアVPNアクセス・ルーター「AT-AR4050S」を5台設置した。
 AT-TQ6702 GEN2は、最新規格であるIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応した最新の無線LANアクセスポイント。2.4GHz帯と5GHz帯の同時使用が可能な2ラジオ搭載。8x8ストリームに対応し、最大4.8Gbpsの大容量・高速通信が可能だ。
 AT-TQ5403eは、2.4GHz帯と2つの5GHz帯の同時使用が可能な3ラジオ搭載の屋外対応無線LANアクセスポイント。高い防じん・防滴性能で、耐環境性能を必要とする屋外や工場などへの設置に適している。大会期間中は雨の日も多かったが、電波強度なども問題はなかったという。
 最後に宮崎氏に今後の展望を聞いた。「もっと知名度を上げるため、またより多くの方々から応援していただくためにも、近い将来には全試合を配信できるようにしていきたいです。博多の森の全20面、春日公園の全13面で計33面と多くのコートで試合が行われますが、これをライブ中継することが目標です。今後もアライドテレシスの支援を期待しています」と宮崎氏は力強く語った。
 アライドテレシスはこれからも、大規模スポーツイベントなどにおいても安定した快適な無線LAN環境、ネットワークを設計、構築、運用していく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

お客様プロフィール

イベント名
大正製薬リポビタン 第45回全国選抜高校テニス大会
日程
2023年3月20日~26日
会場
博多の森テニス競技場、福岡県営春日公園テニスコート
共催
公益財団法人日本テニス協会、公益財団法人全国高等学校体育連盟
主管
全国選抜高校テニス大会実行委員会
URL
https://www.senbatsutennis.com/

パートナー企業基本情報

お客様プロフィール

合同会社バンカ
代表・イベントプロデューサー
宮崎 愛伎代氏

会社名
合同会社バンカ
所在地
東京都足立区本木1-22-3
代表者
宮崎 愛伎代
取り組み

プロモーション・プランニング、グラフィック・デザイン、イベント企画・制作、展示会企画・制作、イラスト制作。

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