第46回全国選抜高校テニス大会 様
「選抜から世界へ!」福岡から世界へつながる全国選抜高校テニス大会を信頼性の高いネットワーク基盤と最新技術で支援
- 業種・業務
- イベント・スポーツ
- ソリューション
- PoE
- 導入製品
- ディストリビューションスイッチ エッジスイッチ 無線LAN ルーター(有線LAN)
- 導入目的
- 屋外無線LAN 公衆無線LAN ICT活用 ネットワークの新規構築 運⽤・管理の向上 環境の整備 安定稼働・安定通信 高速通信 セキュリティの強化
- 課 題
-
・広いイベント会場でコミュニケーションを円滑に行いたい
・試合のライブ配信のために安定したネットワークを構築したい
- 採用ポイント
-
・過去6年間大きなトラブルなく安定したネットワーク運用実績
・天候に左右されない信頼性の高いネットワークを構築
- 効 果
-
・ネットワークの活用でスムーズな大会運営を実現
・安定したネットワークでトラブルのないライブ配信
史上最高の来場者数で盛り上がる全国選抜高校テニス大会
第46回全国選抜高校テニス大会(共催:日本テニス協会、全国高等学校体育連盟)が、2024年3月20日から26日の7日間、福岡県福岡市の博多の森テニス競技場および福岡県営春日公園テニスコートで開催された。毎年3月に開催されるこの大会は、全国高等学校総合体育大会テニス競技大会(インターハイ)と並ぶ、高校テニス界における2大大会と位置付けられている。
今年は、団体戦男女各48校、個人戦男子72名、女子71名が出場して実施された。なお例年通り、個人戦の優勝者は9月に行われる全米オープン・ジュニアの予選出場権を獲得できる。
コロナの影響による制限が多かったここ数年とは異なり、今年は制限を設けることない開催となった。実行委員会のアドバイザーで、合同会社バンカ 代表・イベントプロデューサーの宮崎 愛伎代氏は、「天候に左右されやすい屋外競技では試合の組み方などに先生方が日々頭を悩ませていますが、今年は会期後半がずっと天気に恵まれなかったにも関わらず、過去最高の来場者数となり、雨の中でも多くの応援の方にご来場いただきました」と語る。幸い会場が広いので誘導で困るようなことはなく、また天候を考慮して、屋内コートで実施した開会式においても、従来の屋外開催と比べると収容できる人数は少なくなるものの、スリッパを用意するなどコート内からでも観てもらえるようにするなど、できるだけ多くのご父兄に楽しんでもらえるよう工夫したという。
また会場内ではテニス用品メーカーのブース出展やキッチンカーの出店など、イベント色豊かな大会として熱気と賑わいに包まれていた。
大会運営をスムーズに回していくためにネットワークを活用
アライドテレシスは2018年からブロンズパートナーとして大会を協賛し、電子化の基盤となる会場ネットワーク環境の構築と運用を支援している。
ITを活用した試合経過共有システムを導入することとなり、その基盤となるネットワークの構築を支援したのがきっかけだった。「試合経過共有システムの活用も7年目を迎え、もはやネットワークは大会にとって無くてはならないものです。LINE WORKS提供の5分番組「つながる福岡」内でも大会でのビジネスチャット活用例を紹介させて頂きました」と宮崎氏は語る。
試合経過共有システムは、試合情報をリアルタイムに共有するためにコミュニケーションアプリを利用。博多の森テニス競技場と福岡県営春日公園テニスコートの両会場の試合進行状況を共有する。事務局本部に集められた情報がディスプレイに一覧で表示され、大会本部ではその情報をもとに次の試合は何番コートで何時スタート、といった指示を出すことで、コートを無駄なく利用し、大会をスムーズに運営することができている。
会場は博多の森テニス競技場だけでなく、車で30分ほど移動しなくてはならない春日公園テニスコートでも予選が行われるため、情報共有が可能なシステムは必要だ。「運営側の負担軽減にもつながっているので、来年以降も継続して活用していきたいですし、それを支えるネットワークはとても重要です」と宮崎氏。
ライブ配信に加え、悲願だった全コートの試合中継(録画)を実現
今大会もWOWOWの公式YouTubeチャンネル「WOWOWofficial」で、一部の試合(会期後半の3月24日~26日)のライブ配信が実施された。
宮崎氏は、「今大会は会場に来られない人にも試合を観ていただけるよう、従来のライブ配信に加えて、会期前半にAgStyle TennisのYouTubeチャンネルでの配信(録画)を初の試みとして取り入れました。ライブ配信だけでは難しかった全コートの試合を紹介でき悲願を叶えられました。」と語る。
センターコートや屋内コートには中継のためのブースを設置し、アライドテレシスはライブ配信用ネットワーク環境を構築した。大会最終日まで大きなトラブルもなく、安定した配信に寄与した。
「後半はあいにくの天気が続いたため屋内コートからの配信が主となりましたが、想定以上の視聴者数でした。全国大会ですので遠方のため応援に来られない方も多いと思いますが、そうした方々にも画面を通して応援してもらうことができたと思います。問題もなく配信ができたことはとても良かったと思います」と宮崎氏。
今年はさらに「リモートプロダクション*1」を実験的に実施して業界で話題になったり、福岡の民間放送局RKB毎日放送(TBS系列)の公式WEBサイト「RKBオンライン」に選抜特設サイトを設けて、選手や監督のインタビューを配信したりと、様々な側面から大会を知ってもらう努力を重ね、結果、過去最高の来場者数にもつながり、一歩一歩着実に前進できている感はあるという。
*1 中継先の無人カメラをネットワークを経由して局内のサブで遠隔操作する中継方法。
福岡の春の風物詩として、より多くのひとが参加、応援してもらえる大会を目指して
今大会でアライドテレシスが構築したネットワークは、有線部分はレイヤー 2plusマルチギガビット・インテリジェント・スイッチ「x240シリーズ」、無線LANアクセスポイントは屋内用に「AT-TQ7403」を、屋外用には「AT-TQ6702e GEN2」を設置した。また配信でトラフィックがひっ迫しないように、アドバンスト・セキュアVPNアクセス・ルーター「AT-AR4050S」や、今夏リリース予定の最新モデルで10Gbps対応のSD-WANルーター「AT-ARX200S-GTX」を設置した。
AT-TQ7403は、最新規格であるIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)に対応した最新の無線LANアクセスポイント。2.4GHz帯と5GHz帯、6GHz帯の同時使用が可能な3ラジオ搭載。2x2ストリームに対応し、最大2.4Gbpsの大容量・高速通信が可能だ。
AT-TQ6702e GEN2は、2.4GHz帯と5GHz帯の同時使用が可能な2ラジオ搭載の屋外対応無線LANアクセスポイント。高い防じん・防滴性能で、耐環境性能を必要とする屋外や工場などへの設置に適している。大会期間の後半は雨の日も多かったが、電波強度なども問題はなかったという。
今年は選手や来場客向けフリーWi-Fiを会場用ネットワークと併せて提供したが、別段トラブルはなく、つながらないといったような声も一切なかったそうだ。来年に向けては、協賛社出展エリアにも拡充することで決済手続きなどにも活用でき、利便性向上や大会としての楽しみ方がさらに広がるようなら検討も視野にいれるという。
最後に宮崎氏に今後の展望を聞いた。「今年は全コート・全試合を配信するといった新しい試みも取り入れましたが、この大会をより沢山の方から応援してもらえるよう、テニスだけでなく、この大会自体が「福岡の春の風物詩」になるような、ここに行けばなにか楽しいものがあるよね、と思ってもらえるような大会を、いままで以上に目指していきたいと思っています。本大会では高校生審判の育成にも力をいれていますが、色々な面で、大会に関わる子供たちにとっても何かしら得るものがあり、教育的な意義もしっかり感じてもらえるような、そして関わってくれたひとや協力してくれたひとみんなが、関わってよかったと感じてもらえる大会を目指していきたいと思います。今後もアライドテレシスの支援を期待しています」と宮崎氏は力強く語った。
アライドテレシスはこれからも、世界につながるこの大会を、ITの側面から、安定した快適な無線LAN環境とネットワークの設計、構築、運用を通じて応援していく。
導入ネットワーク構成イメージ図
導入企業基本情報
お客様プロフィール
- イベント名
- 大正製薬リポビタン 第46回全国選抜高校テニス大会
- 日程
- 2024年3月20日~26日
- 会場
- 博多の森テニス競技場、福岡県営春日公園テニスコート
- 共催
- (公財)日本テニス協会、(公財)全国高等学校体育連盟
- 主管
- 全国選抜高校テニス大会実行委員会
- URL
- https://www.senbatsutennis.com/
パートナー企業基本情報
お客様プロフィール
合同会社バンカ
代表・イベントプロデューサー
宮崎 愛伎代氏
- 会社名
- 合同会社バンカ
- 所在地
- 東京都足立区本木1-22-3
- 代表者
- 宮崎 愛伎代
取り組み
プロモーション・プランニング、グラフィック・デザイン、イベント企画・制作、展示会企画・制作、イラスト制作。