独立行政法人 労働者健康安全機構 千葉労災病院 (Net.Monitor) 様

Net.Monitorにより病院ネットワークを 24時間365日監視・保守

独立行政法人労働者健康安全機構 千葉労災病院では、新入院病棟への移転にとも ない、アライドテレシスのAMF対応製品を導入し、ネットワークを統合。同時に、IT 運用支援サービス「Net.Monitor」を導入し、ネットワークの監視、保守をアライド テレシスが支援することにより、安定し、安心して利用できるネットワークインフラの 運用を実現している。(2018年12月公開)

医療・福祉 関東 病床数:400床
目 的
病院内Wi-Fiの整備 無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 運用・管理の効率化 統合ネットワークの構築 セキュリティの強化 ネットワーク監視の強化 業務効率の向上
プロダクト・サービス
無線LANアクセスポイント スイッチ VCS AMF Net.Monitor
規 模
100~499

移転を機に混在したネットワークを集約

 千葉県市原市の独立行政法人労働者健康安全機構千葉労災病院は、最先端の医療を提供する、千葉県の基幹病院であるとともに、地域医療を担う拠点でもある。千葉県には、地域の病院や診療所を支援する地域医療支援病院が15病院あるが、千葉労災病院はその1つだ。千葉労災病院では2013年10月、新入院棟への移転にともない、病院情報システムの基盤となるネットワークの統合を実施した。
移転前のネットワークが抱えていた課題について、独立行政法人労働者健康安全機構千葉労災病院副院長の小沢義典氏は次のように話す。「さまざまな部門システムがそれぞれ独自のネットワークを作っていて、ベンダーも異なるため、統合的な管理が難しいという課題を抱えていました。
たとえば、ループが発生しても、原因の切り分けが難しい状況でした。」そこで、基幹システムから部門システム、機器のメンテナンス回線などさまざまなネットワークが混在する状況から、移転を機にネットワークを集約することで、統合的な管理を実現できるネットワークの構築を目指すこととした。
「移転が、単純に一斉に移るのではなく、部門ごとに月ごとに移転していくといった複雑なスケジュールでしたので、そのような状況でネットワークのベンダーがバラバラでは移転はまともに進みません。統合的なネットワークを作らないと移転自体が不可能だと考えました」と小沢氏は言う。

AMFにより統合的なネットワーク管理を実現

 そこで、新しい統合ネットワークのベンダーとして採用されたのが、アライドテレシスである。コア・スイッチからエッジ・スイッチまで、アライドテレシスの独自技術であるAMF(Allied Telesis Management Framework)機能を活用することで、統合的に管理できる構成だ。AMFは、複数のネットワーク機器の一括設定や一括アップデート、遠隔地からの管理・設定変更、事前設定不要の機器交換といった運用を可能とするアライドテレシスが独自開発した機能。
AMFの導入により運用・管理工数とコストの大幅な削減、障害時の自動復旧を実現する。小沢氏は、「病院情報システムは24時間365日止めることができません。止めないためには管理が重要です。万一の際には予備機に差し替えるだけで自動復旧できますので、冗長化できないエッジ・スイッチなどの運用も安心です」と語る。
移転にあたっては、各医療システムベンダーとのネットワークについての話なども、アライドテレシスが間に入り調整を行うことで、スムーズに移転および新ネットワークへの集約を成功させた。独立行政法人労働者健康安全機構千葉労災病院中央放射線部主任診療放射線技師医療情報管理部医療情報技師の多田浩章氏は、アライドテレシスについて次のように評価する。
「たくさんの装置を移転させなければなりませんでしたが、各ベンダーとのやり取りにはアライドテレシスに間に入ってもらい、スムーズに集約を進めることができました」と語る。

ネットワークの運用支援に「Net.Monitor」を導入

 移転にともなう新ネットワークの構築完了後、統合ネットワークは大きな問題もなく、安定して稼働している。新しい統合ネットワークでは、電子カルテシステムなどの基幹システムに加え、各部門システムや医療機器のメンテナンス用ネットワークや監視カメラのネットワークなども、しっかりとVLANによりセグメントを分割してセキュリティを担保した上で一元的に管理されている。
運用フェーズに入ってからは、アライドテレシスのIT運用支援サービス「Net.Monitor」を導入している。Net.Monitorは、障害発生時の切り分け支援を基本に、アライドテレシスの運用監視センターで24時間365日、リモート監視を行い、障害の早期検出・予兆検出を行うサービスだ。IP監視やポート監視にとどまらず、リンクダウンやリンクアップ、機器の再起動をはじめ、さまざまな項目のTrap監視も行い、異常が発生した際にはアラートおよびメール送信で通知するなど、監視・運用ニーズにあわせて選択できるオプションも豊富に用意されている。
千葉労災病院では、コア・スイッチやエッジ・スイッチのNMS監視や障害発生時の切り分け支援、製品保守などの対応に加え、無線LANアクセスポイントやIPカメラ、UPS、RADIUS Server、ファイアウォールなどのNMS監視、切り分け支援なども含まれており、包括的なネットワークの監視・運用支援を提供している。

柔軟で信頼感ある運用支援を高く評価

 実際にNet.Monitorによる運用支援を利用しての評価について小沢氏は、「以前の監視サービスは、なにかあった時にアラートが来るだけで、あまり実践的ではありませんでした。アライドテレシスの監視は、どう対応するかも含めてサポートしてもらっています。ベンダーに直接サポートしてもらうのは信頼感がありますし、対応も速いです」と語る。
多田氏も、「サポートの方には非常に柔軟に対応してもらっていて、助かっています。常駐SEもアライドテレシスのサポートを大変高く評価していまして、今までさまざまなベンダーのサポートを受けてきたがその中でもトップクラスだと言っていました」と、サポートの対応を高く評価する。
さらに、アライドテレシス製のネットワーク機器の保守はもちろんのこと、UPSやRADIUS Server、ファイアウォールなどアライドテレシス以外のベンダー製品についても、アライドテレシスに保守窓口が一本化されており、そのメリットも大きいと小沢氏は言う。「何か起こるたびにいくつものベンダーへ連絡をしなくても、アライドテレシス1社に連絡をすれば済みますので大変効率的です。」

構築から運用管理までのワンストップ対応

 構築から運用管理までのワンストップ対応新たな統合ネットワークの構築を成功させた千葉労災病院。多田氏は、アライドテレシスに対する評価を次のように話す。「製品を出しているメーカーであり、構築から運用管理までワンストップで対応してくれるところが素晴らしいと思います。
間に入るところが頼りないと、せっかく良い製品やサービスを使っても、良いネットワークにはなりません。」最後に今後の展望をいただいた。「柔軟性や拡張性など、先を見据えたネットワークができたと考えています。今後は地域医療連携なども進んでいくと思いますので、その基盤となるネットワークについても検討をしていかなくてはならないと考えています。
また、電子カルテシステムなど、各システムの更新も定期的にありますので、その際にはネットワークについて変更や要望などもあると思いますが、アライドテレシスの支援に期待しています」と小沢氏は今後の展望を語った。アライドテレシスではこれからも、製品や技術、運用支援などを通じて、千葉労災病院のネットワークを支えていく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

独立行政法人労働者健康安全機構
千葉労災病院
副院長
小沢 義典氏

病院名
独立行政法人 労働者健康安全機構 千葉労災病院
所在地
千葉県市原市辰巳台東2-16
設立
1965年
URL
http://www.chibah.johas.go.jp/
病床数
400床

千葉県の基幹病院であり、地域医療を担う拠点病院。内科、精神科、神経内科、循環器内科、小児科、外科など21診療科で、高度で安全な医療を提供する。がん相談支援センター、認知症疾患医療センター、スポーツ医学センターなども併設され、専門性の高い診療を提供している。

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