第18回アジア競技大会(2018 ジャカルタ・パレンバン) 様

アライドテレシス製品が第18回アジア競技大会 ICTセキュリティシステムのネットワークインフラに採用

インドネシア ジャカルタ・パレンバンで開催された第18回アジア競技大会のICTセキュリティシステム・ネットワークにアライドテレシス製品が採用され、安定稼働により大会の円滑な運営に貢献した。(2018年10月公開)

イベント 海外
目 的
無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 運用・管理の効率化
プロダクト・サービス
無線LANアクセスポイント 屋外無線LANアクセスポイント スイッチ
規 模
その他

インドネシアで56年ぶり、2回目のアジア競技大会が開催

 アジア競技大会は、アジア・オリンピック評議会(OCA)が主催し、OCAに加盟する45か国と地域が参加する大会だ。アジア版オリンピックとも言われるアジア最大のスポーツの祭典であり、原則4年に1回開催される。アジア競技大会は、アジアの恒久平和に寄与したいとの願いを込めてインドのネルー初代首相の提唱により、第1回大会がニューデリーで1951年に開催された。日本は1958年に東京で第3回大会、1994年に広島で第12回大会が開催されており、2026年には日本で開催される3度目となる第20回大会が愛知・名古屋で開催される。
2018年8月18日から9月2日までの会期でインドネシアジャカルタ・パレンバンで開催された第18回アジア競技大会には、アジア45か国と地域から16,000人以上の選手が参加した。インドネシアでのアジア競技大会は、1962年に同地ジャカルタにて開催された第4回大会に続いて56年ぶり2度目の開催となった。当時はまだ参加国が17ヶ国と少なかったが、インドネシアは日本の1位に次いで2位の好成績を収めた。
今回の第18回大会では、40競技465種目が行われ、1位が中国、2位が日本だった。第18回大会の競技施設は、ジャカルタとパレンバンの2都市に設置された。ジャカルタではゲロラ・ブン・カルノスタジアム(Gelora Bung Karno Stadium)が本大会のメインスタジアムになった。
このスタジアムは第4回大会の際に建設されたもので、スタジアムの名称には、初代大統領への敬意を表し、スカルノ氏の愛称(ブン・カルノ(カルノ兄さん))が付けられている。
今回の第18回大会にあわせ2016年2月より改築が開始され、同時に新たな競技施設も新設された。もうひとつの開催都市のパレンバンは、スマトラ島南部に位置するスマトラ島第2の都市だ。パレンバンでは主にバスケットボール・バレーボール・ボート競技・射撃・クライミング・サッカー・テニス・トライアスロンなどが開催された。
アジア競技大会は、アジア各国と各地域からの選手と観客や関係者など多数の参加者による大規模なスポーツイベントであるため、参加者の安全と大会の円滑な運営を図るうえで監視システムなどのセキュリティ対策が最も重要なポイントのひとつになる。そのため、アジア・オリンピック評議会ではICTセキュリティシステム用のネットワーク構築についても、ICTセキュリティパートナーであるPT.NEC Indonesia(NEC Indonesia)と検討を重ね、ベンダー数社の提案を慎重に評価した。その結果、採用されたのがアライドテレシスのネットワーク製品だ。

高信頼のネットワーク製品で、ICTセキュリティシステムのネットワークインフラを構築

 ジャカルタのメインスタジアムであるゲロラ・ブン・カルノスタジアムの監視カメラネットワークには、アライドテレシスのギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチ「AT-x510-28GSX」「CentreCOM Secure HUB GS900MX/GS900MPXシリーズ」が導入された。同地区のスナヤンテニススタジアムには、802.11ac対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ4600」と屋外用無線LANアクセスポイント「AT-TQ4400e」、無線LANコントローラー「UWC」が導入された。
また、各競技施設や選手村などの入退場管理システムには、約600台のギガビットイーサネットメディア&レートコンバーター「CentreCOM MMC2000シリーズ」が導入された。AT-x510-28GSXは、SFPスロットを24スロット、SFP/SFP+用スロットを4スロット搭載。SFP/SFP+スロットはすべてを10ギガアップリンクとして利用可能で高速・大容量接続を提供する。セキュリティ、認証、ループガードなど豊富なレイヤー2plus機能に対応し、固定式冗長電源を標準搭載しているため、リダンダント電源装置を使用せずに電源冗長化が可能だ。
CentreCOM GS900MX/GS900MPXシリーズは、ギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチのNon-PoEモデル、PoE+モデルで、アップリンクポートが10ギガビットに対応し広帯域を必要とする高画質のIPカメラへの給電や、エッジスイッチの集約スイッチとして機能する。MMC2000シリーズは2芯のマルチモード光ファイバーケーブルに対応した小型単体型のメディアコンバーターだ。これらのネットワーク機器は、デリバリーやオンサイトの製品保守サービスをサービスレベルと組み合わせた「Net.Cover」により提供され、円滑な構築を支援した。
ネットワークの構築は、2018年4月から8月にかけて行われ、8月18日の大会開催日から運用された。PT.NEC Indonesia Sales & Business Deve lopment Divisionのご担当者様は、「非常にタイトなスケジュールのなか、導入前のテストのために納期を早めていただいたおかげで、無事にテストを完了できました。問題発生時のリモートサポートをアライドテレシスのエンジニアに依頼していましたが、大きな問題もなく無事に運用を開始できました」と語る。
これらの高信頼のネットワークインフラのうえで、ICTセキュリティシステムは会期中も安定稼働し、第18回アジア競技大会は9月2日に無事に閉会を迎えた。今回のネットワーク構築・運用を踏まえご担当者様は、「今後、東南アジアの案件において、技術支援を含めて、アライドテレシス社の協力が必要になると思いますので、ぜひとも協力をお願いします」と語る。アライドテレシスは今後も、最新のテクノロジーと高信頼のネットワーク製品の提供を通じて、安全・安心で快適なネットワーク環境の構築・運用を支援していく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

大会名
第18回アジア競技大会(ASIAN GAMES 2018 Jakarta Palembang)
日程
2018年8月18日~ 9月2日
会場
インドネシア共和国(ジャカルタ、パレンバン)
主催
アジア・オリンピック評議会(OCA)

パートナー企業基本情報

会社名
PT. NEC Indonesia
設立
1968年
所在地
Summitmas I, 4th Floor, Jl. Jend. Sudirman Kav. 61-62, Jakarta 12190, INDONESIA
URL
https://id.nec.com/

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