第25回日本医療情報学会春季学術大会 様

Wi-Fi6対応無線LANアクセスポイントやネットワーク統合管理アプライアンスで医療情報学会春季学術大会の会場LAN構築、運用を支援

アライドテレシスは鳥取県米子市の米子コンベンションセンターで開催された第25回日本医療情報学会春季学術大会へ参加。企業展示や共催セミナー(スイーツセミナー)への参加のほか、Wi-Fi6対応の無線LANアクセスポイント「AT-TQ6602」や、ネットワーク統合管理アプライアンス「VST-APLシリーズ」により、来場者および参加企業/団体が安心して利用できる会場ネットワークとWeb LIVE配信用のネットワークを構築および運用支援を行った。(2021年8月3日公開)

イベント 中国・四国
目 的
無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 通信の改善(高速化・帯域強化) 運用・管理の効率化 ネットワーク監視の強化 公衆向けフリーWi-Fiの整備 業務効率の向上
プロダクト・サービス
無線LANアクセスポイント スイッチ Vista Managerシリーズ AMF ルーター
規 模
その他

現地・オンラインでハイブリッド開催の医療情報学会

 第25回日本医療情報学会春季学術大会は、鳥取県米子市の米子コンベンションセンターを会場に、2021年6月10日から12日の3日間で開催された。(参加者数:1,533名、現地参加者数:219名)日本医療情報学会春季学術大会は、一般社団法人 日本医療情報学会(Japan Association for Medical Informatics;JAMI)が主催し、医療情報に関心を持つすべての研究者、実務担当者の学術交流の場としているシンポジウムだ。JAMIは、年に2回の学術集会(日本医療情報学会春季大会、日本医療情報学会秋季大会)を開催するほか、複数の研究会を傘下に持ち、活発な学術活動を行っている。
 今回の春季学術大会のテーマは、「これからはじまる medical DX~医療デジタル・トランスフォーメーション~」。オンライン診療やビッグデータ、AIの活用、セキュリティなど、医療におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)に関するさまざまなプログラムが実施された。新型コロナウィルスの流行に配慮して、大規模イベント用のWebセミナー配信システムを利用したハイブリッド開催となった。(スイーツセミナー現地参加者数:40名、Web視聴者数:192名)
 本大会においてアライドテレシスは、企業展示ブースへの出展、スイーツセミナーの共催に加え、会場ネットワークの構築、提供を行った。来場者が会場でPCやスマートフォン、タブレットPCなどからインターネットを利用できるよう無線LAN環境を構築し、会場でのWebLIVE配信用のネットワークについても構築および運用サポートを担った。

Wi-Fi6対応の「AT-TQ6602」で無線LAN環境を構築

 今回の会場は、特別講演などが行われる多目的ホールの建屋と、隣接する会議棟の大きく2つに分かれており、それぞれの会場ごとにネットワーク機器や無線LANアクセスポイント(AP)の設置が必要となった。
 こうした大規模なイベント会場における無線LANの設計では、モバイルルーターなどの持ち込みに加えテザリングからのアクセスもあり、これらの外来波の影響を避け、混雑時にも安定した接続を可能とする必要があった。さらに、セキュリティにも留意した環境を構築・運用することが求められた。特に近年は、無線LANの活用が当たり前となっているため、アライドテレシスでは混雑を回避するためにも、無線LAN APには最新規格であるIEEE 802.11axに対応し、2.4GHz帯と5GHzの同時使用が可能な2ラジオ搭載無線アクセスポイント「AT-TQ6602」を投入した。
 AT-TQ6602は、Wi-Fi6対応の最新無線LAN AP。従来の802.11acと比べ約1.4倍(理論値)の大容量・高速通信を実現するとともに、双方向MU-MIMOに対応したことで上下方向同時に複数の端末にデータの送受信を行うことができるようになり、従来規格と比べて高速での通信を可能にした。また、OFDMA(1つのチャンネルを複数のサブキャリアに分割して効率的に割り当てる方式)に対応することで、従来のOFDMと比べて機器の通信の順番待ちが発生しない同時通信を実現し、これにより低遅延での通信が可能となっている。
 今回の会場ネットワーク構成では、インターネットとのゲートウェイにはアドバンスト・セキュアVPNアクセス・ルーター「AT-AR4050S」を、コア・スイッチにはギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチ「x530シリーズ」を設置。会場既設のネットワークを経由して各会場には、無線LAN環境用にPoE+機能対応のギガビット・インテリジェント・スイッチ「x230シリーズ」を、無線LAN APには「ATTQ6602」を設置した。Web LIVE配信用にはレイヤー 2スマートスイッチ「GS950シリーズ」を配信会場4カ所に配置している。

「VST-APLシリーズ」でネットワークの可視化・統合管理

 会場ネットワークの運用、管理には、新製品である、ユニファイド・ネットワーク・マネージメント・アプライアンス「VST-APLシリーズ」を導入した。VST-APLシリーズは、ネットワークの統合管理に必要な機能をパッケージ化したアプライアンスボックス。サーバー類を別途構築する必要なく、統合ネットワーク・マネージメントソフトウェア「AT-Vista Manager EX」と同様に有線/無線も含めたネットワークの可視化、統合管理を実現する。
 今回の導入では、有線LANを一元的に管理するAMF(Autonomous Management Framework)のマスター機能、無線LANのコントローラー機能を利用しており、多くのネットワーク機器、無線LAN APの設定をVST-APLシリーズから一括で行っている。特にこうしたイベント会場のように、設置する機器が多く、また会場がいくつにも分かれている場合には、VST-APLシリーズのような統合管理ソリューションで一括で機器の設定ができることは大きなメリットとなる。
 VST-APLシリーズのネットワーク可視化機能は、無線LAN APを実際の環境に応じて配置させ、表示することで視覚的に管理ができるフロアマップ機能や、無線クライアント表示機能を有しており、会場内のネットワークの状況をリアルタイムに管理可能だ。会場内の展示ブースでは、実際に会場の無線LANマップをディスプレイで視覚化して来場者にも見てもらっていた。

展示ブース、共催セミナーも盛況

 第25回日本医療情報学会春季学術は6月12日、無事開催を終了した。コロナ禍ではあるが、多くの大学・官公立病院、開業医、保険薬局に至る医療関係者やMR、企業関係者が来場、もしくはWebLIVE配信を利用して参加した。特に多くのアクセスを集めたWebLIVE配信のネットワークについても、停止や遅延などの問題はなかったという。
 アライドテレシスでは本大会で企業展示ブースにも参加。ブースではAT-TQ6602の実機展示や、VST-APLシリーズのフロアマップ表示などのほか、「ニューノーマル時代に求められる医療情報ネットワーク」、「院内の快適な無線LAN環境をつくる(AWC /AWCCB /AWC-SC)」、「無線LANによる医療IoTデバイス(シリンジポンプ)の位置情報検知(協力:テルモ)」、「クラウドで提供するセキュリティサービス(Net.CyberSecurity 脆弱性診断/クラウドUTM・WAF)」、「サーバー仮想化ソリューション」といったソリューションの 紹介パネルを掲示し、来場者の目を引いていた。
 またアライドテレシスが共催したスイーツセミナーでは、福井大学医学部附属病院 医療情報部 副部長/准教授の山下 芳範氏の講演『スマート医療機器の活用と院内電波管理』が行われたほか、『進む、IoTの活用と統合インフラ構築 ~最新無線LANからサーバー仮想化・ネットワーク統合のメリット~』と題したアライドテレシスの講演も多くの来場者、Web LIVE視聴者から好評を得た。
 アライドテレシスでは今後も、医療情報学会への参加、会場ネットワーク構築・運用の支援とともに、医療分野向けの製品やサービス、サポートのさらなる充実を図り、医療業界全体の支援を積極的に行っていく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

イベント名
第25回日本医療情報学会春季学術大会 (シンポジウム2021 in 米子)
会期
2021年6月10日(木)~ 12日(土)
会場
米子コンベンションセンター(鳥取県米子市)

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