医療法人社団 明生会 様

6つのクリニックを結ぶネットワークを 「Net.AMF」で統合管理

透析医療を中心に、地域社会に貢献し、患者様から信頼され喜ばれる医療を提供している医療法人 社団 明生会では、6つのクリニックを結ぶネットワークを、アライドテレシスのAMF(Autonomous Management Framework)により構築。クラウドからAMF機能を提供するNet.AMFにより統 合管理を実現し、Net.Monitorによるリモート監視で安心して運用できるネットワークを構築した。(2019年9月公開)

医療・福祉 関東
目 的
無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 運用・管理の効率化 セキュリティの強化 ネットワーク監視の強化 運用・管理・監視を外部委託 業務効率の向上
プロダクト・サービス
無線LANアクセスポイント スイッチ Net.AMF ルーター UTM&VPN Net.Monitor アライド光
規 模
500~999

透析専門の医療サービスを提供する明生会グループ

 医療法人社団明生会は、「地域社会に貢献し、皆様から信頼され喜ばれる医療を提供し、共に明るく生きていける環境を創造していく」という理念のもと、保健・医療・介護環境を提供している。その基盤となっているのは透析医療だ。中でも東葉クリニックは医療部門全体を担う、グループの基盤を支える重要なポジションにある。
「東葉クリニックを中心とした透析医療施設、さらに介護施設や関連施設が連携して、地域の皆様に必要とされる医療サービスを提供しています」と話すのは、医療法人社団明生会理事長の田畑陽一郎氏だ。
明生会の基本方針である「5S(Secure、Speedy、Smart、Smile、Service)」を実践して地域の住民から信頼され喜ばれる医療を目指していると田畑氏は語る。
東葉クリニックでは2018年、東葉クリニック八街の新築移転にともなうネットワーク構築を皮切りに、既存のクリニックについてもネットワークの見直しを実施した。「人工透析は機械化の医学とも言われています。機械化、IT化が進んでいくことは分かっていましたので、IT化は積極的に進めています」と田畑氏。

クリニックの新築移転にともないネットワークを見直し

 東葉クリニックのネットワーク構築を担ったのは、株式会社メディケアネット・ジャパンだ。情報統括部部長の中村恵輔氏は、「明生会およびグループ法人のITを担当しています。私はもともと明生会に所属していましたが、現在はメディケアネット・ジャパンとして明生会だけでなくグループの法人を横断してITや機器の導入、管理を進めています」と語る。
東葉クリニック八街では、従来の建屋でもネットワークは導入されていたが、民生機を独自に導入しての簡易な構成だったと中村氏は語る。「しかし、八街の新築移転のタイミングで最新型の透析機器(コンソール)を導入することとなり、さらに当該機器と連携する透析管理システム導入も見据えた(現在は導入済み)比較的複雑なネットワークも必要となるということで、アライドテレシスに相談しました」と中村氏。
以前よりアライドテレシスとはイベント会場などで面識があったため、相談もしやすかったと中村氏は振り返る。「将来的には電子カルテシステムも視野に入れていかなくてはなりません。
そうしたことも見据えた上で、拡張性のあるネットワークを構築するにはプロの支援を受けた方が安心と感じ、提案をお願いしました」と中村氏。そこでアライドテレシスでは、複数のクリニックを統合的に運用・管理可能で、拡張性にも優れたAMF(Autonomous Management Framework)対応のネットワークを提案。
新築移転する八街と大網脳神経外科にコア・スイッチを設置し、東新宿、富里、佐原、八日市場の各クリニックとはInternetVPNでネットワークを接続し、一元管理を実現する構成だ。「とくに大網脳神経外科は有床診療所ですので、24時間365日ネットワークが安定して稼働することが求められます。大網を中心にネットワークを構築してもらうことに決めました」と中村氏は言う。

Net.AMFにより6つのクリニックを統合管理できるネットワークを構築

 大網、八街にはコア・スイッチとして「CentreCOMAT-x510シリーズ」を導入。東新宿、富里、佐原、八日市場の各クリニックには「CentreCOM x510Lシリーズ」を設置した。さらに無線LANアクセスポイントには「AT-TQ5403」などが採用されている。そして、ネットワークの一元管理に東葉クリニックが導入したのが、ネットワーク統合管理サービス「Net.AMF」だ。
Net.AMFは、ネットワークの一元管理や自動復旧などによるネットワーク制御を実現可能なAMF機能を、クラウドから提供するサービス。
AMFによる管理機能に加え、リモート監視などの運用支援サービス(Net.Monitor)を組み合わせて提供する。今回東葉クリニックでは、リモートでのシステム障害切り分け、製品保守連携の基本サービスに加え、リモート監視、ポータルサイト提供といった運用支援サービスを利用している。
ネットワーク監視では、八街と大網にMonitorBOXを設置してアライドテレシスの監視センターからリモート監視を行う。東新宿、富里、佐原、八日市場は大網配下のネットワークとして大網のMonitorBOXを使用して監視を行う体制だ。機器及びサービスの導入は予定通りに進んだ。2018年春には八街と大網へ、2018年秋には東新宿、富里、佐原、八日市場の各クリニックにも導入が完了。中村氏は、「事前にしっかりと調査などもしてもらっていましたので、大きなトラブルもなく無事完了しました」と語る。

運用管理工数を大幅に低減、万一の際にも素早くネットワークを復旧

 導入以降、ネットワークは安定して稼働しているという。中村氏は、「一度スイッチに不調が出た際には、アライドテレシスのサポートからの指示に従って機器を交換するだけで、いちいちコンフィグを投入することもなくすぐにネットワークを復旧できました」とAMF機能の導入効果を語る。サポートの対応についても、「指示は具体的で分かりやすかったですし、他に分からないことがあって質問した際にもレスポンスは迅速で、とても良いと思います」と評価している。
無線LANも含め、ネットワークの運用に手間が掛かるようなことはなく、工数を大幅に低減できていると中村氏。「細かい設定の変更なども管理ツールから容易にできますので、工数を減らせています。管理ツールは直感的に理解可能で、操作も簡単です」。
すでに透析のシステムが稼働しており、クリニック間での情報共有もできている。「以前は紙や記憶媒体などを使って患者様の管理を行っていましたが、今はそれがすべてコンピュータになり、ネットワークで結ばれています。
工数低減に加え、患者様の負担軽減にも繋がっています」と中村氏は言う。例えば、八街で透析を受けている患者様が、検査のために大網へ行くこともあり、そうした際にもクリニック間で情報が共有されていることで、効率化、工数低減が実現できているという。

患者様サービスの充実も実現、さらに医療サービスの向上を

 今回、無線LANを導入したことにより、クリニック内で移動してPC端末を利用できるようになったほか、患者様からの要望を受け、ゲスト用のインターネット接続のためのセグメントも用意した。
「ネットワークの整備に加え、患者様サービスの充実にも繋がる構築ができました」と中村氏は語る。東葉クリニックのネットワーク整備を完了した明生会では今後も、医療サービスの充実を図るためにITの導入、活用を検討していく。
中村氏は、「明生会グループの組織が拡張していくなかで、今回の東葉クリニック以外でも今後はネットワークが必要となってくることもあるかと考えています。その際にはネットワークの拡張、連携も検討していきます」と語る。
今後の展望について田畑氏は、「透析の専門医としてスタートした明生会ですが、これからも透析に関わることはすべてやっていきたいと考えています。介護もその一環ですし、さらに多くの方々に安心して透析治療を受けていただけることを目指していきます」と語った。アライドテレシスではこれからも、医療法人社団明生会の医療基盤となるネットワークを、製品やサービス、サポートの提供を通じて、積極的に支援していく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

医療法人社団 明生会
理事長 医学博士
田畑 陽一郎氏

団体名
医療法人社団 明生会
所在地
千葉県東金市堀上73-1
設立
1991年11月
サイトURL
http://meysey.com/

1991年に東葉クリニックとして開院。千葉県内各地で透析患者に安心して治療を受けてもらうため、良質な透析医療と合併症の予防に努め、「透析患者の最後の砦」となりえるよう、出来る最善の医療・介護を日々提供している。

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