第47回全国選抜高校テニス大会 様
「全国選抜高校テニス大会」の想いと感動を日本全国に! 安定したネットワーク基盤と最新のクラウド技術で支援
アライドテレシスは2025年3月に開催された第47回全国選抜高校テニス大会において、大会用フリーWi-Fiおよび会場用ネットワークを提供し大会を支援した。大規模なスポーツイベントにおいても、安定して快適に利用できるネットワークを実現するとともに、本大会では初の試みとして、新しいクラウド型管理サービス「Allied OneConnect(アライドワンコネクト)(仮称)」を活用して現地機器のセットアップ作業の省力化に寄与。現地からもリモートからも大会運営をしっかりサポートした。(2025年5月公開)
- 目 的
- 無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 通信の改善(高速化・帯域強化) クラウドサービスの利活用 運用・管理の効率化 公衆向けフリーWi-Fiの整備 業務効率の向上
- プロダクト・サービス
- 無線LANアクセスポイント 屋外無線LANアクセスポイント スイッチ ルーター
- 規 模
- その他
- 課 題
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・広いイベント会場でコミュニケーションを円滑に行いたい
・試合のライブ配信のために安定したネットワークを構築したい
- 採用ポイント
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・過去7年間大きなトラブルなく安定したネットワーク運用実績
・天候に左右されない信頼性の高いネットワークを構築
- 効 果
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・ネットワークの活用でスムーズな大会運営を実現
・安定したネットワークでトラブルのないライブ配信
昨大会以上の来場者数で盛り上がる全国選抜高校テニス大会
第47回全国選抜高校テニス大会(共催:日本テニス協会、全国高等学校体育連盟)が、2025年3月20日から26日の7日間、福岡県福岡市の博多の森テニス競技場および福岡県営春日公園テニスコートで開催された。毎年3月に開催されるこの大会は、全国高等学校総合体育大会テニス競技大会(インターハイ)と並ぶ、高校テニス界における2大大会と位置付けられている。
今年は、団体戦男女各48校、個人戦男子71名、女子68名が出場して実施された。なお例年通り、個人戦の優勝者は9月に行われる全米オープン・ジュニアの予選出場権を獲得できる。
実行委員会のアドバイザーで、合同会社バンカ 代表・イベントプロデューサーの宮崎 愛伎代氏は、「大会期間中は天候に恵まれ昨年以上の来場客で連日大盛況でした。また、RKB毎日放送(TBS系列)でニュース放送されたことで地元の方からの認知度も上がり、応援に来てくださる方も増えました」と語る。
今大会では大会試合前の万全な対策として、出場校の監督を対象とした「熱中症対策セミナー」や、高校生の大会だからこそ教育の要素を強化する企画として「小学校教諭向けスポーツ教育応援プロジェクトテニピン講座」(テニス型ゲームの講習)なども開催され、イベント色豊かな大会として今年も熱気と賑わいに包まれていた。
大会運営をスムーズに回していくためにネットワークを活用
アライドテレシスは2018年からブロンズパートナーとして大会を協賛し、電子化の基盤となる会場ネットワーク環境の構築と運用を支援している。
その構築支援のきっかけにもなったコミュニケーションツールLINE WORKSによる試合経過共有システムの活用も8年目を迎え、「今大会でも準備期間から打合せや情報共有にも活用、大会本番時も掲示板による各種情報やコートからの試合結果を本部に伝えるために活用しました」と宮崎氏は語る。
試合経過共有システムは、試合情報をリアルタイムに共有するためにコミュニケーションアプリを利用。博多の森テニス競技場と福岡県営春日公園テニスコートの両会場の試合進行状況を共有する。事務局本部に集められた情報がディスプレイに一覧で表示され、大会本部ではその情報をもとに次の試合は何番コートで何時スタート、といった指示を出すことで、コートを無駄なく利用し、大会をスムーズに運営することができている。
大会期間中は実行委員会や事務局、出場校の監督など総勢200人以上の関係者が本ツールを活用。運営側の負担軽減や業務効率化の効果も大きく、同時にそれを支えるネットワークはとても重要だという。
業界注目の最新技術「リモートプロダクション」によるライブ配信
今大会もWOWOW公式YouTubeチャンネル「WOWOWofficial」による一部試合(3月25 ~ 26日)のライブ配信が行われた。センターコートや屋内コートには中継のためのブースを設置し、アライドテレシスはライブ配信用ネットワーク環境を構築。これにより遠方などで来場が困難な方々からも画面を通して応援してもらうことができる。大会最終日まで大きなトラブルもなく、中継なども快適に行え、安定した配信に寄与した。
また、業界内でも画期的な中継方法として昨年も話題になった「リモートプロダクション」を今大会でも活用。WOWOWとTBSが共同開発した技術により、遠隔で現地会場の機材をコントロールして、大会映像を東京から全国へ配信。現地にオペレーターを配置せずとも映像制作が可能、かつコストメリットが大きいとして映像制作業界ではいま注目されている最新技術である。
フリーWi-Fiは好評。クラウド型管理サービス「Allied OneConnect」でセットアップ作業も簡単に
今大会でアライドテレシスが構築したネットワークはPoE++対応給電スイッチ「x240シリーズ※」や無線LANアクセスポイントは屋内用に「AT-TQ7403」を、屋外用には「AT-TQ6702e GEN2」を設置。また配信でトラフィックがひっ迫しないようセキュアVPNルーター「AT-AR4050S」に加え、10G対応のSD-WANルーター「AT-ARX200S-GTX※」を設置。選手や来場客向けに提供したフリーWi-Fiは別段トラブルやつながらないといったような声は一切なく、「来場者の方々からは大変喜んでもらえました」と宮崎氏。
そしてこれら機器の現地セットアップ作業における有効性を検証したのが、新しいクラウド型管理サービス「Allied OneConnect(アライド ワンコネクト)(仮称)」だ。Allied OneConnectの管理画面上で拠点情報を登録し、そこにデバイスのシリアル番号を事前に紐づける。現地でデバイスを起動すると、センター側で保存済みのファームウェアとコンフィグファイルが自動的に適用。現地でのキッティング作業は不要のため、設置作業者の負担が大幅に軽減される。クラウド上のコンフィグデータは暗号化されセキュリティ面も心配不要だ。機器をネットワークに接続するだけだから、短時間で運用を開始することができる。
また、拠点や機器の設置状況を視覚的に管理でき、複数拠点を管理する場合も、効率的なネットワーク運用とスケールしやすい管理環境を提供するサービスである。
選抜から世界への想いと成果を、日本中の方に届けたい
最後に宮崎氏に今大会の振り返りや今後の展望を伺った。「高校生の大会ということで、福岡の高校テニス部の生徒さんには審判から来賓対応、総合案内やWOWOWでのライブ中継サポートなど、運営スタッフとしてもお手伝いいただき大変好評でした。大会事務局としても昨年社団法人化されたことで、より一層確立された団体としての意識を高めております。選抜から世界への想いと成果を、日本中の方にこれからも届けていきたいと思います。今後も御社の支援を期待しています」
アライドテレシスはこれからも、世界につながるテニス大会をITの側面から、安定した快適なWi-Fi環境と会場ネットワークの設計、構築、運用を通じて応援していく。
※=「Allied OneConnect」対応製品
なお、AT-TQ7403 とAT-TQ6702e GEN2は対応していません。
注)Allied OneConnect (仮称)は、2025 年5 月現在、商標登録の出願を予定している名称です。また、本事例の公開時点では一般提供開始前となります。
導入ネットワーク構成イメージ図
導入企業基本情報
- イベント名
- 大正製薬リポビタン 第47回全国選抜高校テニス大会
- 日程
- 2025年3月20日~ 26日
- 会場
- 博多の森テニス競技場、福岡県営春日公園テニスコート
- 共催
- (公財)日本テニス協会、 (公財)全国高等学校体育連盟
- 主管
- 全国選抜高校テニス大会実行委員会
- URL
- https://www.senbatsutennis.com/
パートナー企業基本情報
合同会社バンカ
代表・イベントプロデューサー
宮崎 愛伎代氏
- 会社名
- 合同会社バンカ
- 所在地
- 東京都足立区本木1-22-3
- 代表者
- 宮崎 愛伎代
プロモーション・プランニング、グラフィックデザイン、イベント企画・制作、展示会企画・制作、イラスト制作