学校法人就実学園 就実高等学校・中学校 様

ICT教育の基盤となる校内ネットワークに アライドテレシスのソリューション、製品を採用

学校法人就実学園 就実高等学校・中学校では校舎の建て替えを機に校内ネットワークを整備。アラ イドテレシスのAMF(Autonomous Management Framework)をはじめとするソリューション、 製品を採用し、高信頼の校内ネットワークを構築した。

小中高等学校 中国・四国
目 的
無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 運用・管理の効率化 セキュリティの強化 ネットワーク監視の強化 運用・管理・監視を外部委託 業務効率の向上
プロダクト・サービス
無線LANアクセスポイント スイッチ VCS AMF ルーター UTM&VPN Net.Monitor アライド光
規 模
1,000~4,999

ICT教育に力を入れる、岡山の名門私立学校

 岡山県岡山市の学校法人就実学園就実高等学校・中学校の設立は1904年。長い歴史を持つ私立学校だ。建学の精神は「去華就実」で、外見の華やかさに心奪われるのでなく、内面の豊かさや知性、社会に貢献できる実践的な能力などをまず身につけることという高い志が込められている。
「建学の精神を脈々と受け継ぎながら、生徒たちにこれからの未来を生き抜くための力を身に付けてもらうために何が必要か、どうやって世の中の役に立つ人材を育てていくのか、そうした視点で教育を行っています」と話すのは就実高等学校・中学校学校長の竹内美保氏。
「みな明るく、のびのびと、生徒と教員の距離が近いのが当校の校風です」と付け加えた。部活動も非常に盛んで、高校女子バレーボール部が2019年のインターハイに優勝したほか、中学バレーボール部やバスケットボール部、ソフトテニス部など、さまざまな部が全国大会で好成績を上げている。
就実学園高等学校・中学校ではICTの導入、活用にも力を入れている。ICT教育について竹内氏は、「変化が激しい、予測不可能な社会です。学校は子供たちの未来を作るところですから、子供たちが生きる力を身につける準備をしなければなりません。人間力はもちろん必要ですが、これからの時代はICTの活用能力を高めること、グローバル人材を育てること、この2つは外せないと考えています」と語る。

Chromebookの導入を見据えて、校内ネットワークを刷新

 就実学園では5年前から中学校の生徒にタブレットPCを貸与し、授業に活用してきた。しかし、タブレットPCだけではこれからは足りないのではないかと考えたという。「シンガポールの日本人学校など、先進的なICT教育を行っているところを積極的に視察しまして、セキュリティなども含めて検討し、Chromebookを活用することを決めました」と竹内氏。
そこで2017年には新築した1号館のネットワーク、2018年には既存の2号館、3号館のネットワークを見直し、将来的にChromebookを全生徒が活用できる無線LAN環境を構築することにした。
数社に見積もりを依頼し、新たなネットワークのベンダーとして選ばれたのがアライドテレシスである。「実際にアライドテレシスの機器が導入されている学校へ、副校長をはじめ何人かの先生に視察に行ってもらった結果、評価の高い報告を受けました。また、コストパフォーマンスも非常に高かったので、お願いすることにしました」と竹内氏はアライドテレシス採用の理由を話す。
就実高等学校・中学校英語科教諭・情報教育推進課長の姜英徹氏は、「視察の結果、アライドテレシスの対応ならば、構築時のみならず導入後もしっかりと支援してもらえると感じました」と話す。

AMFでネットワークを構築、運用支援にはNet.Monitorも導入

 新1号館のコア・スイッチとしてAMF(Autonomous Management Framework)対応の「CentreCOM AT-x930シリーズ」を冗長構成で設置。ディストリビューション・スイッチ、フロア・スイッチには「CentreCOMAT-x230シリーズ」や、「CentreCOM ATSH230シリーズ」が導入され、無線LANアクセスポイントもアライドテレシスの「AT-TQシリーズ」が3つの建屋内に合わせて約200台設置されている。
AMFは複数のネットワーク機器の一括設定や一括アップデート、遠隔地からの管理・設定変更、事前設定不要の機器交換といった運用を可能とするアライドテレシスが独自開発した機能だ。AMFの導入により運用・管理工数とコストの大幅な削減、障害時の自動復旧を実現する。あわせて、アライドテレシスのIT運用支援サービス「Net.Monitor」を導入。Net.Monitorは、障害発生時の切り分け支援を基本に、アライドテレシスの運用監視センターで24時間365日、リモート監視を行い、障害の早期検出・予兆検出を行うサービス。IP監視やポート監視だけでなく、リンクダウンやリンクアップ、機器の再起動をはじめ、さまざまな項目のTrap監視も行い、異常が発生した際にはアラートおよびメール送信で通知するなど、監視・運用ニーズにあわせて選択できるオプションも豊富に用意されている。
また、就実高等学校・中学校のICT教育基盤の整備では、校務システム用サーバーなどの機器もアライドテレシスから一元的に提供された。新たな校内ネットワークの導入はスケジュール通りに完了した。姜氏は、「導入後、一部に無線の電波干渉などもありましたが、しっかりと対応してもらい、素早く収束しました」とアライドテレシスの対応を評価している。

無線LANなどICT活用がスタート、教員の意識も変化

 2019年4月からは高等学校の新1年生約600名がChromebookを所持し、授業などでの活用がスタートしている。就実高等学校・中学校副校長の秋山圭子氏は、「無線LANは問題なく利用できています。500名程入れるホールがあるのですが、そこで生徒たちがChromebookを利用しても繋がりにくいなどといった声は聞かれません」と話す。姜氏も、「アクセスポイントの台数を増やすなどアライドテレシスに相談しながら使いやすいように環境を整えています」と言う。
新1年生の授業ではすでに各種のアプリを活用した授業なども行われている。オフィス系のアプリのほか、辞書アプリなどもインストールされ、自作のアプリを使う教員もいる。例えば、姜先生を中心に岡山の研究会や開発会社で制作した英単語学習のための「コロコロイングリッシュ」は生徒からの評判も良いという。姜氏は、「先生によってもICTの使い方はさまざまです。
さらに成果が出るように定期的に研修会を開いて情報を共有しています」と話す。竹内氏も導入の効果を次のように言う。「教員たちからも使い方などに積極的な意見も出てきています。上から指示するよりも良い効果が出やすいと思います。研修にも積極的に出席していますし、授業見学などもして、より良い使い方を考えています」。
就実高等学校・中学校教頭の海野誠二氏も、「演習やアクティブラーニングなどにもChromebookを活用しています。その中では、思った効果が出なかったりすることもありますが、ひとつひとつ解決して、生徒からも評価され、成績などにも効果が出るようにしていきたいと思います」と語る。

ICTを活用して生徒も教員も未来に向かってわくわくと

 Chromebookを使うようになって副次的な効果もある。「お知らせのプリントなど、これまで紙だったものをPDFにしましたので紙の使用量が減りましたし、生徒たちの忘れ物も減りました」と秋山氏は言う。ネットワークの運用については、Net.Monitorでアライドテレシスが支援を行っている。海野氏は、「以前はトラブルがあれば走り回って原因を探して対応していましたが、今は何かあればすぐに分かるようになりました。精神的にもずいぶんと楽になりました」とNet.Monitorを評価している。
2020年4月には新1年生が入学し、無線LANを活用するChromebookは1,200台に、2021年には1,800台となる。また、中学校についても現状は引き続きタブレット端末を活用しているが、時期を見てChromebookに切り替えることも検討しているという。さらに、校舎だけでなく体育館や寮などの無線LAN環境の整備も視野に入っているという。最後に今後の展望をお聞きした。
秋山氏は、「新1年生でスタートし始めたところですが、他の学年の教員などはまだまだ意識に不十分なところもあります。急激には難しいですが、段階的にでも意識を高めて、さらに活用していきたいと思います。プログラミング教育に関しても早急に準備を進める予定です」と語る。竹内氏は、「生徒たちが出来なかったところを抽出してさらに自分で勉強できるといったように、勉強の仕方を自分に合うように作り出せるような仕組みも入れていきたいですね。画一的な勉強だけでなく、個性や能力にあった勉強ができるようにしていきたいと考えています。
それから、教員にもICTを活用することで未来に向かってわくわくしながら仕事してほしいと思います」と語った。アライドテレシスは就実学園高等学校・中学校のICT教育を、製品や技術、サポートなどの提供を通じて、これからも積極的に支援していく。

導入ネットワーク構成イメージ図

導入企業基本情報

就実高等学校・中学校
学校長
竹内 美保氏

学校名
学校法人就実学園 就実高等学校・中学校
所在地
岡山市北区弓之町14-23
設立
1904年
URL
https://www.shujitsu-h.ed.jp/
代表者
学校長 竹内 美保

「去華就実」の建学精神のもと、生徒たちに自ら学ぶ力や、問題解決力、情報活用力、英語でのコミュニケーション力など、「21世紀型スキル」を育成するための教育改革を推進。中学校では特別進学コース、進学コース、高等学校では特別進学コース、特別進学チャレンジコース、総合進学コースと、多様なカリキュラムで生徒一人ひとりの目標達成をサポートする。

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