
SPD(避雷器)について(SRS)
雷サージの電気機器に対する影響
電源ケーブル、信号ケーブル、接地(アース)から侵入する誘導雷サージおよび接地雷サージに対し、近年の電気機器は微弱な電圧や電流で動作する半導体素子の多用により、サージ耐力が極端に低下しているため雷害が多発していると言えます。

サージとSPD
サージとは
一般的には自然現象の雷サージが代表的ですが、その他には以下などの瞬間的な過電流・過電圧のことを言います。
- 電気回路系統(開閉サージ)
- 機器の故障からなどのサージ
サージの侵入
「電源ライン」「通信ライン」「アースライン」などから侵入し、機器を破壊することがあります。
SPD(Surge Protective Device)
SPDは、瞬間的に発生するサージを吸収・制御し、アースへ放出します。

誘導雷サージは10kA~20kAと言われており、優れたSPD(避雷器)はその誘導雷サージから保護する為の“高い放電耐量” “低い制限電圧”を有してします。
- 放電耐量
SPDが吸収可能な最大サージ電流量(kA)- 8/20μs = JISクラスⅡのサージ電流の試験波形(8μsでピークに達し、20μsで半減するサージ波形)
- 制限電圧
保護対象機器に侵入する過電圧を低く抑えるSPDの制御能力値(V)。