パラマウントベッドインドネシア 様
- 目 的
- 無線LANの導入 ネットワークの安定稼働 クラウドサービスの利活用 IoT活用 運用・管理の効率化 運用・管理・監視を外部委託 業務効率の向上
- プロダクト・サービス
- 無線LANアクセスポイント AWC スイッチ Net.AMF ルーター
- 規 模
- 100~499
- 課 題
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頻発する無線LAN切断や中断
ネットワーク運用管理の負荷
- 採用ポイント
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エンタープライズに最適な高品質な機器
途切れない自律型無線LAN
24時間クラウドから運用監視
- 効 果
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安定した無線LAN環境で快適に
無線LANでショールームデモの実現
ネットワーク運用管理の負荷軽減
次世代医療・介護用IoT端末の開発にも注力するパラマウントベッド
パラマウントベッドは、グローバルで事業を展開する医療製品企業だ。医療施設用ベッドの専業メーカーとしてスタートし、現在は高齢者施設向け、在宅介護向けにも事業領域を拡大している。また医療現場で培った独自の技術と最新の研究をもとに、睡眠と健康に関する製品も提供しており、より質の高い睡眠環境の実現を目指している。 アライドテレシスとは2020年6月に次世代医療・介護用IoT端末である「体動センサー」を用いた見守り支援システムと見守り支援システム連動カメラの無線LAN環境での運用について共同検証を実施しており(アライドテレシス製品を無線LANインフラの推奨製品として認定)、2021年4月からは正式にパートナーシップを結び、最先端の医療環境の構築を進めている。なお、この見守り支援システムは、シート状のセンサーをマットレスの下に敷くだけで、ベッド利用者の呼吸数や心拍数、睡眠状態、覚醒、起き上がり、離床動作などを遠隔からリアルタイムに把握することができるシステムだ。そして、見守り支援システム連動カメラは、遠隔から入居者の映像を確認できるほか、見守り支援システムで設定した状態の変化を検知した際の通知にあわせて映像を表示できるシステムだ。 海外展開を加速するパラマウントベッドは、世界110カ国以上で事業を展開。特に市場が拡大するアジア・中南米エリアを中心に事業のグローバル化を加速している。 その中の一つ、パラマウントベッドインドネシア(PT. Paramount Bed Indonesia)は、パラマウントベッドの海外グループ会社の一つで、1995年にインドネシアの首都ジャカルタの東側に位置する西ジャワ州ブカシに設立された。翌年からはブカシの西チカランでインドネシア国内および海外市場向けの病院用ベッドの製造を開始している。 パラマウントベッドインドネシア(以降、同社)では今回、オフィスおよびショールームに新しい無線ネットワークを設置。パートナーシップのもとアライドテレシスへの相談を行い、新たなネットワークとしてアライドテレシスのソリューションを導入することとなった。
無線LAN接続の課題に対しAWCを提案
同社では、工場内のオフィスおよびショールームにおいて、無線LANが頻繁に切断したり、中断したりすることが課題となっていた。円滑な業務運営を行うため、また販売に繋がる製品デモンストレーションを実現するために、オフィスおよびショールーム全体で安定した無線LAN環境を必要としていた。同時に、ネットワークの運用・管理業務を削減して本業に集中するために、日々の管理を引き継ぐベンダーも必要としていた。
そこでパートナーシップを結んでいるアライドテレシスに相談を行い、新しい無線LANソリューションを導入することとなった。
アライドテレシスは無線LAN環境の課題の原因を実地調査し、分析を行った結果、既存の無線LANアクセスポイント(以下アクセスポイント)が業務用ではなく一般家庭用のモデルであること、アクセスポイントの設置場所が最適でないことが原因であることを突き止めた。そのためアクセスポイントをエンタープライズ向けのものとし、設置場所についても詳細なサーベイを行った。さらに安定して快適な無線LAN環境を利用してもらうために、AWC(Autonomous Wave Control)技術により、自律的で途切れない無線LAN環境を構築することを提案した。AWCは、アクセスポイントをインテリジェント化し、無線エリア内の各アクセスポイントが自律的に周囲の電波状況を収集。そのデータを無線LANコントローラーが分析し、チャンネルや電波出力を自律的に調整してエリア内の電波干渉を最小化するソリューションだ。今回の案件ではこのAWCを、アライドテレシスがクラウドから無線LAN環境を運用・監視するサービスとして提案を行った(※)。
このほかにも設計構築・施工から導入支援までトータルサポートする「Net.Pro」、ハードウェア/ソフトウェア製品のトラブルを迅速・確実に解決する製品保守サービス「Net.Cover」を提案。これらの提案はハードウェアも含めすべて採用が決まり、Net.Proにしたがって設計、構築の支援が行われ、導入は無事完了した。
(※) パラマウントベッドインドネシア様はNet.AWCを採用。アライドテレシス株式会社では、ネットワーク統合管理サービス「Net.AMF」に含まれる機能のひとつとしてご提供しています。
接続に関する問題は全て解決
今回、同社の工場内オフィスおよびショールームには、アドバンスト・セキュアVPNアクセス・ルーター「AT-AR4050S」が導入された。スイッチはレイヤー 2plus ギガビット・インテリジェント・スイッチ「x230シリーズ」のPoE+対応モデルで、アクセスポイントへの給電も行う。アクセスポイントは「AT-TQ5403」で、事前にサーベイを行い、工場内オフィスとショールーム全域をカバーするように設置している。 これらで構築した無線LAN環境はAWCで自律的に最適な環境が維持されるとともに、アライドテレシスが24時間の監視を行っている。 新しい無線LAN環境を構築したことで、電波の到達範囲が広がり、途切れることなく利用できるようになった。オフィスでは常時快適にシステムやアプリケーションへのアクセスが可能となり、ショールームへの来訪者にも製品のデモンストレーションを問題なく行えるようになった。 今回の導入について、同社のマーケティング部ジェネラルマネージャーは、「以前は接続が頻繁に途切れていましたが、今回の導入により接続に関する問題は全て解決しました。支援に感謝しています」と評価している。またアライドテレシスでは今回、導入にあわせて同社の営業チームに対して無線LANの講習を実施するとともに、アジア太平洋地域の顧客向けにWebセミナーも開催している。これについてもマーケティング部ジェネラルマネージャーは感謝の意を表した。 無線LAN環境の課題を解消し、運用・管理業務の削減も実現した同社では、これからもアライドテレシスとのパートナーシップのもと、ビジネスを進めていく。 「体動センサーを用いた見守り支援システムに関するプロジェクトが複数進行していますが、これらプロジェクトの顧客にもアライドテレシスの無線LANを提案したいと考えています。当社が見守り支援システムを紹介すると、アライドテレシスの無線LANはソリューションの一部になります」とマーケティング部ジェネラルマネージャーは語った。 アライドテレシスではこれからも、パラマウントベッドのインフラ及びビジネスを、製品や技術、サポートの提供などを通じて積極的に支援していく。
導入ネットワーク構成イメージ図
導入企業基本情報
- 会社名
- パラマウントベッドインドネシア (PT. Paramount Bed Indonesia)
- 所在地
- MM2100 Industrial Town, Block M-1-1, Gandamekar, Cikarang Barat, Bekasi, Jawa Barat, 17530, Indonesia
- 設立
- 1995年
- URL
- https://paramount.co.id/
パラマウントベッドの海外グループ会社。「As human, for human(人として、人のために)」をモットーに、 勤勉な精神で、常にお客様に完璧なサービスを提供。常にすべてのお客様へのアフターサービスに注意を払っている。