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最新ファームウェアによりIPv6インターネット接続に対応、筐体冗長で柔軟な可用性の高いネットワークを実現 ~ 一部ライセンス機能を標準搭載に変更しリンク障害やトラフィック混雑への対策を支援! ~
アライドテレシス株式会社(本社 東京都品川区、代表取締役社長 サチエ オオシマ)は、当社スイッチ/Wi-Fiルーター/ルーター製品のOS 「AlliedWare Plus」のファームウェアバージョンアップにより、一部製品の機能拡張を実施し、当社ウェブサイトから当該ファームウェア「Ver.5.5.4-1.2」のダウンロードサービスを9月27日より開始いたします。また、本ファームウェアバージョンアップに伴い、スイッチ製品用ライセンスの一部についてサポート内容を変更いたしました。
■スイッチ製品用ライセンスによる拡張機能を標準搭載に変更
リンク障害の監視や多様な経路・筐体冗長などを可能とする機能を、これまでの別売りライセンスでのご提供から標準搭載に変更し、安定したネットワークを低コストで構築できるようサポートします。
スイッチ製品を対象とするプレミアムライセンス(FL01)並びに、アプリケーションライセンス(FL03)における、UDLD(※1)とEPSR(※2)マスター機能、及び、インダストリアルアプリケーションライセンス(FL10)、Non-Stop PoEライセンス(FL11)、Mixed Mode VCStackingライセンス(FL12)の各機能も標準搭載へと変更します。
対象のライセンス、スイッチ製品、および機能についての詳細はこちらをご確認ください。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:こちらよりご確認ください。
■スイッチ製品の機能拡張
本ファームウェアバージョンアップにより、オール10G搭載レイヤー3スイッチ「x540Lシリーズ」、全ポート10G対応レイヤー2plusスイッチ「x250シリーズ」、マルチギガ対応レイヤー2plusスイッチ「x240シリーズ」などの一部スイッチ製品を対象に機能エンハンスを実施しました。
<VCSにより最大2台の筐体冗長が可能:高い可用性と柔軟性のあるネットワークを構築>
複数台のスイッチを仮想的に1台のスイッチとして動作させ負荷分散と冗長化を実現するVCSの機能が利用できるようになりました。最大2台の筐体冗長となり、より柔軟で可用性の高いネットワークの構築が可能となります。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:x240シリーズ
<有線・無線の管理用スイッチとして利用が可能に>
ネットワーク管理の自律最適化で安定した通信環境を実現する運用管理ソリューション「AMF Plus」のマスターとしての利用に対応しました。また、無線LAN環境のコントローラーとしてチャンネルや電波出力を自律的に調整し快適な通信環境を実現する「AWC」、移動中も途切れない通信を実現する「AWC-CB」機能もご利用いただけます。
※ 別途、専用ライセンスの購入が必要です。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:x540Lシリーズ
<VRF-Liteに対応:ネットワーク拡張・変更のコスト・設置スペースを抑えて実現>
複数のルーティングテーブルを仮想的に構築を可能とするVRF-Liteに対応します。1台のスイッチを仮想的に複数台のスイッチとして動作させることができるため、ネットワークの拡張や構成変更をコストや設置スペースを抑えながら実現することが可能です。
※ 別途、専用ライセンスの購入が必要です。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:x540Lシリーズ
<ルーティング機能に対応:ネットワークへの負荷を軽減>
経路制御を手動で設定するIPv4スタティックルーティングと最適な経路を自動で選定するRIPv1/v2に対応します。これら機能を利用することで、小規模ネットワークでもセグメントを分割したい時などにご利用いただけます。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:x250シリーズ
■ルーター製品の機能拡拡張
本ファームウェアバージョンアップにより、10G高速通信と60万のファイアウォールセッション数に対応の新製品SD-WANルーター「AT-ARX200S-GTX」、Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントとVPNルーターの両機能を搭載した「AT-TQ6702 GEN2-R」、強固なセキュリティエンジン搭載のVPN対応ルーター「ARシリーズ」などの一部ルーター製品を対象に、機能エンハンスを実施しました。
<国内標準プロビジョニング方式「v6コネクト」に対応:高速・安定のインターネット通信が可能に>
株式会社朝日ネットが提供する国内標準プロビジョニング方式の「v6コネクトサービス」に対応します。「v6 コネクト」は、東日本電信電話株式会社・西日本電信電話株式会社の提供するフレッツ光ネクストを利用した「IPoE方式」によるIPv6インターネット接続サービスとなり、トラフィックをPPPoEからIPoEにシフトすることで、安定した高速インターネット接続が可能となります。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:AT-ARX200S-GTX、AT-TQ6702 GEN2-R、AT-AR4050S-5G、AT-AR4050S、AT-AR3050S、AT-AR1050V
<10G対応ルーターの管理・セキュリティ機能が強化:ネットワークの高速・安定・安全を実現>
ITインフラ統合管理ソリューション「AMF Plus」のマスター機能や、自律的に無線LAN通信を最適化するソリューション「AWC」の無線LAN管理機能に対応することで、有線LAN・無線LANのコントローラーとしてご利用いただけます。また、DPIやWebコントロールなどのUTMにも対応しより高いセキュリティを実現します。
※ 一部の拡張機能については、別途、専用ライセンスの購入が必要です。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:AT-ARX200S-GTX
<QoSに対応:柔軟なトラフィック制御を実現>
ユーザーが設定したルールに従いIPv4/IPv6パケットを分類し、送信時に優先順位や帯域配分を制御するQoS機能に対応します。分類したパケットへのマーキングや、送信インターフェースの帯域を制限することができるため、柔軟なトラフィックの制御が可能となります。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:AT-ARX200S-GTX、AT-TQ6702 GEN2-R
<NAT64/DNS64に対応:快適なインターネット接続が可能に>
IPv4 over IPv6接続方式のNAT64/DNS64に対応します。IPv6アドレスのみを持つ端末から、IPv4アドレスを利用して提供されるサイトやサービスに接続することが可能となります。従来のIPv4/PPPoE方式では回線の混雑が懸念されていますが、IPv6/IPoEの大容量接続方式を採用することで、より快適なインターネット通信をご利用いただけます。
対象ファームウェア:AlliedWare Plus Ver. 5.5.4-1.2
対象製品:AT-ARX200S-GTX、AT-TQ6702 GEN2-R、AT-AR4050S-5G、AT-AR4050S、AT-AR3050S、AT-AR1050V
■バージョンアップ概要
今回のバージョンアップで追加・拡張したその他の機能やサポート範囲などの詳細については、こちらのリリースノートをご覧ください。
バージョン名:AlliedWare Plus Ver.5.5.4-1.2、Device GUI Ver.2.18.0
※1 UDLD: フレームの送信/受信が正しく行えない場合においてUnidirectional(単一方向)のリンク状態を検出した際にポートを閉塞します。その後、一定期間を置いて閉塞状態を解除する機能。
※2 EPSR:リング構成のネットワークに特化した、レイヤー2のループ防止・冗長化機能です。トポロジーをリング構成に限定し、各スイッチの役割をあらかじめ固定することにより、障害の検出と経路の切り替えをより高速に行います。
注) 記載されている商品またはサービスの名称等はアライドテレシスホールディングス株式会社、アライドテレシス株式会社およびグループ各社、ならびに第三者や各社の商標または登録商標です。