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【共同検証】大容量給電を実現する最新規格PoE++対応給電スイッチの相互接続検証を実施

アライドテレシス株式会社(本社 東京都品川区、代表取締役社長 大嶋章禎)は、株式会社JVCケンウッド・公共産業システム(本社 神奈川県横浜市、代表取締役 恩田茂)とともに電力供給技術の最新規格となるPoE++に対応するスイッチ製品とPoE対応ネットワークカメラ製品との共同検証を実施しました。

【検証の背景】

4K/8Kの高解像度・PTZ※ 1 ・ヒーターやワイパーの搭載による屋外対応などの高機能化されたネットワークカメラや、無線端末の普及による無線LANアクセスポイントの利用、およびアクセスポイントの高機能化にともない消費電力が増加し、より大容量の給電が可能なPoE給電の需要が高まっています。

【検証の目的】

新規格IEEE 802.3bt※ 2 PoE++に準拠した当社スイッチ製品による、PoE++対応ネットワークカメラをはじめとした、他社製のPoE対応機器への給電、操作および高解像度映像データ転送の可否を検証しました。

【検証環境】

検証に使用した機器一覧

アライドテレシス

PoE++対応機器

スイッチ AT-x320-10GH

スイッチ用電源ユニット AT-PWR300-70

JVCケンウッド・
公共産業システム

PoE++対応機器

屋外HDネットワークコンビネーションカメラ VN-H678WPR

PoE対応機器

4Kネットワークカメラ VN-U78

カメラデコーダー

4K対応カメラデコーダー VN-D5

 

検証環境

【検証結果】

新規格に準拠した当社PoE++対応スイッチ製品に、問題なく他社の準拠製品がつながり、それらへの給電と通信ができたことを確認しました。
・ネットワークカメラに対して、PoE++(最大90W)による安定した給電が確認でき、従来のPoE+(最大30W)と比べて最大で約3倍の大容量の給電が可能であることを確認
・屋外用ネットワークカメラのパン・チルト・ズームが正常に動作することが確認
・各カメラの映像データがデコーダーに安定的に転送され、カメラの映像が途切れや画質の低下がなく表示できることを確認

上記より、安定したPoEまたはPoE++給電と大容量のデータ転送が必要とされる次世代型の高解像度映像配信システムには、ポートあたり最大90WのPoE++給電が可能なAT-x320-10GHが集約スイッチに最適であることが確認できました。

■当社PoE++スイッチ「AT-x320-10GH」の詳細はこちらをご覧ください。

【今後の展望】

これからもネットワークカメラおよび無線端末の需要拡大が予想されます。当社では、そのような需要に迅速かつ柔軟にお応えできるよう、さまざまなPoE++デバイスとの相互接続性の検証を実施していきます。
当社は、今回のような新技術をお客様のネットワーク環境で安心してご利用いただけるよう、今後も付加価値の高いソリューションやサービスを提供することで、安心・安全で、より豊かな社会の実現に貢献してまいります。

※ 1 PTZ(パン・チルト・ズーム)は、カメラのレンズを水平に動かす「パン」、カメラのレンズを垂直方向に動かす「チルト」、拡大・縮小を行う「ズーム」の3つの機能を指します。
※ 2 IEEE 802.3btは対応予定です。
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【参考資料】(PDF)

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